最近ピックルボールを始めたばかりなのに「プロを目指します!」という声、SNSや大会会場でよく見かけませんか?
でも本当にその人、アマチュア大会で優勝してる?連戦連勝してる?
今回は、“プロになりたい病”が蔓延するピックルボール界の裏側に迫ってみました。
気づいたら自分も…なんてことがないように、ぜひチェックしてみてください!
「プロになります!」発言が軽すぎ問題
たとえば、4.0や4.5のプレイヤー(※スキル評価の指標)って、まだまだ発展途上の中級〜上級レベル。
でも、練習仲間の中でちょっと勝てるようになると、「俺、プロいけるかも」ってなりがちです。
実際に大会に出てみればわかります。
市民大会やローカルトーナメントでも、上位常連になるには月間50時間以上の練習が当たり前。
それでも勝てるとは限らない。
「プロ宣言」する前に、まずは地方の大会で3連覇くらいしてからでどうでしょう?
「プロ予選通過=プロ」ってホント?
最近、「プロツアーの予選に出ました!」と堂々とSNSでアピールする人、増えてます。
でもそれ、たいていは本戦出場できずに初戦負け。
しかも「プロ予選」って言っても、エントリーフィーさえ払えば誰でも参加OK。
つまり、「予選に出た=プロ」ではなく、「予選に出ただけ」なんです。
本戦で勝ち上がって、賞金を獲得して初めて“プロレベル”。
だからこそ、アマチュアであることを恥じる必要はまったくありません。
シニアプロも油断禁物!
50歳以上で参加できる「シニアプロ」カテゴリ。
年齢で分かれるのは確かですが、「50歳になったら即プロ」は大きな誤解。
たとえば、某大会では50代のプレイヤーが2ゲーム連続0-11で完敗。
それでも本人は「今日はたまたま調子が悪くて…」なんて言ってるケースも。
プロって、“年齢制限”じゃなく“実力制限”のはず。
むしろ、シニアこそキャリアや経験を活かして、アマチュアの頂点を目指すのが王道です。
プロになれる条件は“お金”だけ?
悲しいけど、今のピックルボールは「プロ=実力者」ではなく「プロ=出場費を払った人」になりつつあります。
たとえばPPAやAPPのツアーでは、参加費2〜3万円を支払えば誰でも予選に参加可能。
プロカテゴリーに「名前を載せる」ことはできちゃう。
でも、本当のプロって“生活の一部として競技をする人”のはず。
プロを名乗るには、スポンサーを獲得している、指導実績がある、メディアで活躍しているなどの“信用”も必要じゃないですか?
レベルの違いをなめちゃダメ
YouTubeでトッププロのプレーを見て「これなら自分にもできそう」と思ったこと、ありませんか?
でもそれ、本当に危ない勘違いです。
たとえば、プロ同士の試合では1ラリーの中に30〜50回のボールタッチがあるのは普通。
1球ごとの判断力、反応スピード、メンタル…すべてが“異次元”です。
対して、アマチュアの大会では3〜4本のラリーで終わることもザラ。
この“試合密度の差”がどれだけ大きいか、ぜひ一度動画で見比べてみてください。
本物のプロって、どんな人?
じゃあ、どんな人が“本物のプロ”なのか?
たとえば――
・PPAランキング上位100位以内に入っている
・スポンサー契約を複数社と結んでいる
・レッスンで月に50人以上を指導している
・SNS総フォロワー1万人以上で発信力がある
こうしたプレイヤーは、結果でも影響力でも「見せられる実績」を持っています。
「誰に認められているか?」も、プロの大事な要素なんです。
まとめ
「プロになる=強い」ではなく、「プロと名乗る=覚悟がいる」ということを忘れてはいけません。
今の自分にとって一番大事なのは、「どこで戦えば一番成長できるか」を見極めること。
アマチュアで努力し続けた結果、その先に“本物のプロ”の道が開けてくるはずです。
焦らず、しっかりと一歩ずついきましょう。