ピックルボールの人気パドルが使用禁止に!2025年7月からの新ルールを徹底解説

コラム

2025年7月から、ピックルボールの公式ルールが変わります。

注目なのは「打球スピードが出すぎる」ことで話題のパワーパドルが、次々と使用禁止になること。


今回は、禁止対象のパドル一覧やその理由、メーカーや選手のリアルな反応まで、初心者にもわかるように詳しく解説します!

なぜパワーパドルが禁止になったの?

今回の禁止理由は、簡単に言うと「強すぎたから」です。


パドルがボールを“跳ね返す力”が強すぎて、ラリーが一方的になってしまう…という問題が起きていました。

新たに導入された「PBCoR(パドル・ボール反発係数)」という基準は、ボールがどれだけバウンドするかを数値化するテスト。

この数値が高すぎると、いわゆる「トランポリン効果」が強すぎるとされ、公式競技ではアウトになります。

特にスピードが出すぎると、繊細なタッチや戦術的なプレーが成立しづらくなり、競技性が崩れるとのことで今回のルール改定に至りました。

対象となる具体的なパドル一覧

2025年7月1日以降、以下の6種類のパドルは、USAピックルボールの公式大会で使用できなくなります。

■ 対象パドル一覧

  • JOOLA Perseus 14mm Mod TA-15
  • JOOLA Perseus 16mm Mod TA-15
  • Gearbox Pro Power Elongated
  • ProKennex Black Ace Ovation
  • ProKennex Black Ace Pro
  • ProKennex Black Ace XF

これらはいずれも人気の高い高性能モデルで、特にプロからも支持されていたものばかり。


それだけに、突然の“失格宣告”に驚いた人も多いはず。

大会エントリー予定の人は、今すぐ手持ちのパドルをチェックしましょう!

使用OKになった“奇跡の一本”とは?

元々リストに入っていた「ProKennex Black Ace LG」だけは、その後の再テストでギリギリ合格!


唯一“復活”を果たしたモデルとして、今後さらに注目が集まるかもしれません。

同じシリーズでも、細かい設計や素材の違いで合否が分かれるので、「似てるから大丈夫でしょ?」という油断は禁物です。


新ルール下では「公式認証済み」のマークがパドル選びの重要な判断基準になります。

選手たちがパドルを変え始めた理由

今回の規制は、実際に発効される前から“空気的にアウト”という状況がありました。


というのも、発表当初から「このパドル使ってたらズルしてるって思われそう…」というイメージが一部に広がっていたんです。

そのため、トップ選手の多くは早い段階で使用を中止。

アマチュア層でも「大会で変な目で見られたくない」という心理から、買い替えを進めた人が多くいました。


つまり、実質的には数ヶ月前から“使用不可状態”だったとも言えます。

パドルメーカーの対応はどうだった?

最も注目されたのは、人気ブランド「JOOLA(ヨーラ)」の対応。


同社は、問題となったMOD TA-15シリーズを正式に“引退モデル”とすることを発表しました。

「私たちは業界基準を守ることがピックルボールの未来につながると信じています。」(JOOLA公式声明より)

この声明は、競技への真摯な姿勢として好意的に受け取られています。

人気だったモデルを惜しむ声もありますが、ブランドとしての信頼はむしろ高まったと言えるでしょう。

今後パドル選びで気をつけること

今後は、パドル購入時に「USAピックルボール認証済み(USAP Approved)」の表示があるかを必ずチェックする必要があります。


特に競技に出たい人は、性能だけじゃなく“ルール適合”かどうかを確認するのが大前提。

また、中古品やネットショップなどでは古いモデルも流通しているので、「安いから即買い」はリスクあり。

型番と認証情報をしっかり確認してから選びましょう。

まとめ

2025年7月のルール改定は、ピックルボールの“原点回帰”とも言える流れです。


パワー重視から、テクニックや頭脳プレーを重視する競技スタイルへと再びバランスを取り戻すための一歩。


パドル選びも“勝てる武器”ではなく“正しく使える相棒”を探す時代に突入しています。


今後もルールやテスト基準の変更に注目しながら、自分にぴったりの1本を見つけましょう!

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