ハワイ・マウイ島出身のジェイド・カワモトは、大学テニスで培った実力を武器に、今や全米で注目を集めるピックルボール選手です。
双子の姉妹ジャッキーと共に見せる圧巻のプレーと、地域に根差した社会貢献は、競技を超えた魅力を放っています。
マウイで育ち、テニスからピックルボールへ
ジェイドは青い海と山々に囲まれたハワイ・マウイ島で育ちました。
幼い頃から運動神経が抜群で、高校時代には全米大学体育協会(NCAA)のD1※テニスチームにスカウトされるほどの腕前。
デイトン大学では双子のジャッキーとペアを組み、数々の試合で活躍しました。
2019年、父から「ピックルボールを試してみないか」と声をかけられたことが転機に。
テニスで培ったフットワークとコントロール力をそのまま活かし、新たな舞台で一気に才能を開花させました。
※D1:米大学スポーツの最高レベルに位置するディビジョン1。
全米トップ選手が集まる。
NCAAで支える学生アスリート
大学卒業後、ジェイドは環境生物学の学位を手にNCAA本部に就職。
エリジビリティ※コーディネーターとして、学生アスリートが試合に出場するための資格審査やルール管理を担当しています。
自らもトップアスリートだった経験を持つからこそ、選手が直面するプレッシャーや課題に寄り添えるのが彼女の強み。
日中は全米規模の業務に携わり、夕方からは選手として汗を流す――そんな二足のわらじを軽やかにこなしています。
※エリジビリティ:大会や公式戦に出場するための資格や条件のこと。
双子ならではのライバル対決
ジェイドとジャッキーはダブルスの名ペアとして知られていますが、あえてシングルスで戦うこともしばしば。
「両親がどっちを応援しているか確かめたいから」と笑う2人の対決は、家族にとって一大イベント。
コートに立てば互いに一歩も譲らず、観客も息を呑む迫力です。
それでいて試合後はハイタッチで笑い合う――まさに姉妹ならではの絆とライバル心が同居する、特別な関係です。
インディアナでのチャリティ活動
現在2人が拠点にしているのはインディアナ州インディアナポリス。
ここでジェイドとジャッキーはアルツハイマー病研究への寄付を目的とした大会を自ら企画・運営しています。
地元企業や市民を巻き込み、競技を通じて支援の輪を広げるその姿は、多くの人に勇気と希望を与えています。
スポーツの枠を超えて社会とつながる彼女たちの行動は、地域からも大きな信頼を集めています。
姉妹が描くこれからの未来
プレーヤーとしての活躍に加え、社会貢献にも情熱を注ぐジェイドとジャッキー。
彼女たちは「競技で得た影響力を地域の力に変えたい」と話し、次世代の選手育成にも意欲を見せています。
今後は全米大会でのさらなる飛躍はもちろん、コミュニティを支える活動を通じて、ピックルボールの魅力をより多くの人へ届けていくでしょう。
二人の挑戦は、これからますます目が離せません。
まとめ
ハワイで育ち、大学テニスで鍛えたジェイド・カワモトは、双子のジャッキーと共にピックルボール界で躍進中。
姉妹ならではの激しくも温かいライバル関係、そしてインディアナでのチャリティ活動は、スポーツの枠を超えた輝きを放っています。
競技力と社会貢献を両立する2人は、これからもピックルボールの可能性を広げる存在として注目を集めるはずです。