ピックルボールジュニア向けの栄養:朝ごはんを食べて競技力アップ

コラム

朝ごはん、食べていますか?

ピックルボールの人気が高まり、高い目標をもって練習を頑張っているジュニア選手も増えています。練習に加えて、食事に興味を持つ選手も多いのではないでしょうか。
そんな選手に栄養士からまずお伝えしたいことがあります。それは「朝ごはんを毎日食べる!」ということです。
厚生労働省の平成29年「国民健康・栄養調査」では、7~14歳で男性3.7%、女性6.9%、
15~19歳で男性14.9%、女性11.3%が朝ごはんを欠食していると報告されています。
(出典:mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177189_00001.html)


時間がない」「食欲がない」などの理由で、朝ごはんを抜いていませんか?また、食べていても、お菓子で済ませていたり、一口だけで終わらせていませんか。
バランスよい朝ごはんを食べることは、スポーツの上達のためには不可欠です。今日はジュニアピックルボール選手の朝ごはんについて、お話しします。

ジュニアピックルボール選手にとって朝ごはんが大事な理由

練習や試合で体を動かすには、エネルギーが必要です。また、ジュニア選手は体が成長していますよね。この体の成長にも、エネルギーを必要とします。つまり成長期のジュニア選手は、日常生活で必要なエネルギーに加えて、体の成長と運動に必要な分を上乗せして食べる必要があります。

朝ごはんを食べないと、「昼ごはん+夜ごはん+間食」だけで栄養を摂取することになりますが、これでは十分なエネルギーや栄養をとりきれないかもしれません。

十分なエネルギーや栄養を摂取できていないと、競技のパフォーマンスだけではなく、身長の伸びなど体の成長にも影響する可能性があります。また、ケガや貧血の原因になるとも言われています。 ピックルボールに取り組む体づくりのためにも、朝ごはんを食べることが大切です。

理想の朝食とは?

選手の体に必要な栄養素を摂取するには、食事の中に次の5項目がそろうと理想です。

  • 主食
  • 主菜
  • 副菜
  • 牛乳・乳製品
  • 果物

この5項目をそろえると、五大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)をまんべんなく摂取することができます。皆さんの朝ごはんには、すべての項目が入っていますか?

正直、朝は時間がなく、これをそろえるのは難しいのではないでしょうか?

目指してほしい朝ごはんの形

朝ごはんを簡単に済ませたい選手は、
・炭水化物
・たんぱく質

まずはこの2つがとれるようにすることがポイントです。

「ごはん(お米)だけ」「パンだけ」といった、炭水化物だけの朝ごはんになっている選手もいますよね。ですが選手の皆さんには、これだけでは不十分です。たんぱく質も取り入れることを意識してみて下さい。

「朝からたんぱく質のおかずを作るのは大変!」
と思うかもしれませんが、実は少ない手間で用意できるものも多いです。

たとえば、
・卵かけごはん
・ツナトースト
などです。

他にも、納豆、豆腐、ハム、サバ缶、ヨーグルトなどを活用すると、少ない手間でたんぱく質を取り入れることができます。

朝ごはんが食べられない原因

いま朝ごはんを食べていない選手は、まずは何でもいいから食べるところから始めましょう。果物、牛乳、スープなど、何でもかまいません。
また、
寝不足ですっきり起きられない
遅い時間に夜ごはんを食べておなかが重い
など、前日夜の習慣が朝ごはんを食べられないことに繋がっていることもあります。思い当たる選手は、生活習慣を見直すことも必要です。

この先暑い日が増えていき、熱中症も心配です。熱中症を防ぐためにも、日中運動する前の朝ごはんは大切です。
朝は忙しいので、手が込んだものを作る必要はありません。簡単なものでも、朝ごはんを食べることを習慣づけていきましょう!

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