相手の時間を奪うフォアドライブは「脚→股関節→前方コンタクト」の順序が命です。
大振りより効率。
イースタン寄りの脱力グリップと45度のセミオープンで体を回し、前で捕まえて高く抜ける。
今日から具体ドリルで再現性を上げましょう。
低く構える「脚」—発射台を作る
ボールを認知したらミニスプリットで停止→すぐ沈みます。
膝と股関節を同時に曲げ、重心は母趾球~小趾球の間。
前足に60~70%を乗せ、最後の半歩で踏み込み。
踵は軽く浮かせて脛を前傾。
練習:シャドー20本→ミニコーン踏み込み10往復→壁打ち低弾道30球。
股関節ローテ—パワーは腰から生まれる
へそをターゲットへ向ける意識で、後ろ腰を前へ「通す」。
後足で床を軽く蹴り、骨盤先行→胸後追いの順(※Xファクター)。
肩は力まず、体幹の回旋にパドルを乗せます。
練習:タオルスナップ30回、壁タッチ(腰→胸の順で回す)各2セット、メトロノーム60bpmで回旋テンポ化。
前方コンタクト—ネットを低く速く越す
打点は前膝の外、拳1~1.5個ぶん前。
肘は軽く前へ、手首は中立。
パドル面は10~20°クローズ(※わずかに下向き)でスピン+直進性を両立。
弾道はネット上45~60cmを通過。
ミス兆候:体が早く開く/詰まる。
対処:一歩早く入り、顔を打点より後ろに残す。
グリップ—イースタン寄り+脱力が正解
握力は10段階で4~5。
親指と人差し指で「輪」を作り、他の3指は添えるだけ。
打球時に自然に面がわずかに閉じる設定で、押し出し過多を防ぎます。
グリップを強めるのは直前0.1秒のみ。
練習:ぶら下げ素振り30秒×3、指先だけで上下スナップ20回、目隠し面感覚ドリル20回。
スタンス—45度のセミオープンが黄金比
前足つま先11時、後足2時を目安に45度。
足幅は肩幅+半足で安定。膝とつま先の向きを一致させ、後ろ腰を前に通しやすくします。
深球にはややクローズ、浅球・逆クロスはオープン寄りに可変。
調整は短距離クロスステップ→最後は踏み込みで止める。
コンパクトスイング—短く振って速く抜ける
テイクバックは体の前30cm以内。
テンポは「1沈む-2回す-3前で当てる」。
当たれば自然に高く抜け、パドルは肩の後ろでフィニッシュ。
大振りでなく“短く速く”。
練習:壁打ち50球(面を閉じてネット高目標)、ラダーで「沈む→踏む」を10往復、片手リリース素振り20本。
まとめ
フォアドライブは「低く構える→股関節で回す→前で捉える」の三段ロケットで安定します。
握りはイースタン寄りの脱力、スタンスは45度で回旋を解放。
バックスイングは短く、順序で出力を上げるのが近道です。
明日からは“力む”より“連動”。低く速い弾道で主導権を奪いましょう。




