ピックルボールで「試合になるとバタバタしてしまう」と感じる50歳以上の方は、まずサーブリターンを見直すのがおすすめです。
強いショットを打たなくても、深く高く返すだけで相手の攻撃を遅らせ、自分が前に出る時間を作れます。
この記事では、試合をラクに進めるためのサーブリターンの基本とコツをわかりやすく紹介します。
サーブリターンが試合を左右する理由
サーブリターンとは、相手のサーブを返す最初のショットです。
スマッシュのように会場が沸く一打ではありませんが、実はラリーの流れを決めるかなり大事なプレーです。
ピックルボールでは、相手がサーブを打つたびに必ずリターンを打ちます。
つまり、試合中に何度も出てくる“登場回数の多いショット”です。
ここが安定すると、毎回のラリーで落ち着いてスタートできます。
たとえば、リターンが浅くなると、相手は前に入りながら強いボールを打ちやすくなります。
逆に深く返せれば、相手は後ろから打つしかありません。
最初の1本で相手を下げられるかどうか。
ここが、試合をラクに進める大きな分かれ道になります。
上達のカギは「深く返す」こと
サーブリターンで一番意識したいのは、相手コートの奥へ深く返すことです。
目安は、ベースライン(※コートの一番後ろにある線)から約1.2メートル手前あたりです。
狙いがネット近くに落ちると、相手は前に出ながら楽にボールを打てます。
これだと、次の3打目で一気に攻め込まれやすくなります。
おすすめは、相手の足元ではなく「相手を後ろに残す」イメージで打つことです。
強く打つ必要はありません。ゆったりしたスイングで、ボールを奥まで運ぶ感覚が大切です。
練習では、相手コートの奥にタオルや目印を置いて、そこを狙うとわかりやすいです。
毎回完璧に入れようとしなくても、まずは浅くならないことを優先しましょう。
ネットの上を高く通すメリット
サーブリターンは、ネットギリギリを狙わなくても大丈夫です。
むしろ、ネットの上を少し高く通すほうが、ミスが減って深いボールになりやすいです。
ネット(※コート中央にある仕切り)の近くを低く通そうとすると、少しのズレでネットミスになったり、ボールが短くなったりします。
特に試合中は緊張もあるので、低すぎるリターンは意外とリスクが高いです。
高めに返すと、ボールに山なりの軌道ができます。
この軌道があることで、無理に力を入れなくても相手コートの奥まで届きやすくなります。
イメージとしては「ネットの上をふわっと越えて、奥に落とす」感じです。
速いボールではなく、深くて安定したボールを目指すのがポイントです。
キッチンへ上がる時間を作れる
サーブリターンを打ったあとは、できるだけ早くキッチン付近まで前に出ることが大切です。
キッチンとは、ネット近くにあるノンボレーゾーン(※空中のボールを直接打ってはいけないエリア)のことです。
ピックルボールでは、このキッチンライン付近に立てるとかなり有利になります。
相手の短いボールにも反応しやすくなり、ラリーを落ち着いて組み立てられます。
ただし、リターンが浅いと、前に出る時間がありません。
移動中に相手から速いボールを打たれて、体勢が崩れやすくなります。
深いリターンを打てば、相手は後ろでボールを処理することになります。
その間に、自分たちは前へ進めます。走力に自信がなくても、ショットで時間を作れば十分にカバーできます。
相手の攻撃を早めに封じられる
リターンが浅いと、相手は3打目をかなり攻撃的に打てます。
3打目とは、サーブ、リターンの次に打つショットのことです。
ここで強く打たれると、一気に守りの展開になります。
たとえば、浅いリターンをしてしまうと、相手はコートの中に入って打てます。
すると、角度のあるショットやスピードのあるボールを狙いやすくなります。
こちらは前に出る途中で対応することになり、かなりバタつきます。
一方で、深いリターンなら相手はベースライン付近から3打目を打つことになります。
後ろから打つぶん、強い攻撃はしにくくなります。
つまり、深いリターンは守りのショットではなく、相手の攻撃を遅らせる“先手の一打”です。
派手ではありませんが、かなり効きます。
50歳以上こそ頭を使ったプレーが強い
50歳以上のプレーヤーにとって大切なのは、若い選手とスピードやパワーで勝負しすぎないことです。
もちろん動けるに越したことはありませんが、試合では「どこに打つか」「どの時間を作るか」がかなり重要になります。
サーブリターンを深く高く返せば、相手を後ろに下げられます。
その間に自分たちはキッチンへ上がり、落ち着いた状態で次のボールを待てます。
これは、体力だけに頼らない賢いプレーです。
無理に速い球を打つより、相手が攻めにくい場所へ安定して返すほうが、結果的にポイントにつながりやすくなります。
まず意識したいポイントは次の3つです。
- リターンは相手コートの奥を狙う
- ネットギリギリではなく高めに通す
- 打ったらすぐキッチンへ向かう
この3つを習慣にするだけで、ラリーの入り方がかなり変わります。
まとめ
サーブリターンは地味に見えますが、試合の流れを作る超重要ショットです。
深く高く返すことで、相手の攻撃を遅らせ、自分たちがキッチンへ上がる時間を作れます。
特に50歳以上のプレーヤーにとっては、スピードやパワーだけに頼らず戦える大きな武器になります。
まずは「強く打つ」よりも「奥へ安定して返す」ことを意識してみてください。
次の試合では、サーブリターンを少し高く、少し深く。
これだけで、ラリーの景色がかなり変わってくるはずです。




