PPAツアーで活躍するアナ・ブライトが、2026年に特に印象に残ったプロ選手たちを紹介しました。
若手の台頭だけでなく、技術をアップデートするベテランや、役割を広げて結果を出す選手にも注目です。
アナ・ブライトが注目選手を語った理由
アナ・ブライトは、PPAツアーやメジャーリーグ・ピックルボールで活躍するトップ選手です。
ただ試合に出るだけでなく、自分が出場していない大会や他選手の試合もかなり細かく見ている、まさに“ピックルボール大好き勢”のプロ選手です。
そんなブライトが、2026年に特に印象に残った選手たちを紹介しました。
面白いのは、単純に「優勝した選手」だけを選んでいるわけではないことです。
新しいショットを取り入れた選手、サイド変更に対応した選手、年齢やコンディションと向き合いながら結果を出している選手など、かなりプレーヤー目線の評価になっています。
2026年のプロピックルボールは、若手選手の台頭が大きなテーマです。
手元の速さ、攻撃力、ボールを強く打つ力は年々レベルが上がっています。
その一方で、経験ある選手たちもただ押されているわけではありません。
戦術、判断力、技術のアップデートで、しっかり存在感を見せています。
ブライトのリストを見ると、今のPPAツアーで評価されるのは「若さ」だけではないことがわかります。
変化に対応し、自分の強みを進化させられる選手こそ、2026年のツアーで結果を出しているのです。
ジェイ・デビリエとワイアット・ストーンの進化
男子でまず名前が挙がったのが、ジェイ・デビリエです。
デビリエは2026年、男子ダブルスとミックスダブルスで複数回準々決勝に進出しています。
さらにテキサス・オープンでは、ハウメ・マルティネス・ビッチと組んで銅メダルを獲得しました。
ブライトは、デビリエについて「教えられるものではない強みを持っている」と評価しています。
その強みとは、パワー、体格、そして全力で戦い切る姿勢です。
コートに立つたびに100%の力を出すタイプで、相手にとってはかなり嫌な存在です。
さらに注目したいのが、デビリエが両手バックハンドを取り入れている点です。
両手バックハンドとは、バック側のショットを両手で打つ技術です。
片手より安定感やパワーを出しやすく、速い展開への対応力も上がります。
ベテランが新しい技術を取り入れているところに、今のプロシーンの厳しさと面白さがあります。
ワイアット・ストーンも、ブライトが評価した選手のひとりです。
彼は数年前からプロシーンにいるため、若手という印象が薄れがちですが、実はまだかなり若い選手です。
今年は男子ダブルスで複数回準々決勝に進出し、特に安定感が上がったと評価されています。
ブライトは、ストーンのプレーは練習試合でも読みづらいと話しています。
相手にコースやタイミングを読まれにくいことは、プロレベルではかなり大きな武器です。
デビリエは経験と進化、ストーンは若さと読みにくさ。
この2人はタイプこそ違いますが、どちらも2026年の男子ツアーで存在感を高めている選手です。
女子で存在感を見せるディゾンとピスニック
女子選手では、まずメーガン・ディゾンの名前が挙がりました。
ディゾンは長年、女子のトップ10〜15位あたりで戦い続けている実力者です。
派手に毎大会優勝するタイプではありませんが、安定して上位に入ってくる選手です。
2026年も好調で、直近2大会ではどちらも4位に入っています。
さらにミネソタで行われたインドア・ナショナル・チャンピオンシップスでは、レイシー・シュニーマンと組んで銅メダルを獲得しました。
ブライトは、ディゾンのフォアハンドを高く評価しています。
フォアハンドとは、利き手側で打つ基本ショットのことです。
ピックルボールでは、強打だけでなく、コースを作る、相手を動かす、攻撃のきっかけを作る場面でも重要になります。
ディゾンのフォアハンドはキレがあり、見ていて印象に残るショットのひとつです。
ティナ・ピスニックも、2026年にかなり存在感を出している選手です。
女子ダブルスでは、ケイリン・キャンベル、ジェシー・アービン、レイシー・シュニーマンという異なるパートナーと組み、4つの銅メダルを獲得しています。
パートナーが変わっても結果を出せるのは、対応力が高い証拠です。
さらにミックスダブルスでも、エリック・オンシンズと銀メダル、ノエ・クリフと銅メダルを獲得しています。
ブライトは、ピスニックの判断力、予測力、安定感、そして勝負への情熱を高く評価しています。
特に面白いのが、ピスニックのフォアハンドのホールドとミスディレクションです。
ホールドとは、打つ直前までショットの方向を隠す技術です。
ミスディレクションとは、相手の予想と違う方向へ打つことで、動きを外す戦術です。
若い選手のスピードに対して、経験と技術で対抗しているのがピスニックの強さです。
パリス・トッドとシュニーマンが評価された理由
パリス・トッドの2026年の成績は、かなり目立っています。
女子ダブルスでは、レイチェル・ローラバッカーと組んで金メダルを獲得しました。
さらに、ケイト・フェイヒー、アリックス・チュオン、ローラバッカー、タイラ・ブラックという4人の異なるパートナーと組み、それぞれ銀メダルを獲得しています。
これはかなりすごいことです。
ダブルスでは、パートナーが変わると立ち位置、役割、攻め方、守備のカバー範囲が変わります。
それでも結果を出しているということは、トッド自身の対応力と完成度が高いということです。
ブライトは、トッドがプレーの幅を大きく広げたと評価しています。
以前は右サイドを中心にプレーする印象が強かったものの、最近は左サイドでも高いレベルと創造性を見せています。
ダブルスでは、右サイドと左サイドで役割が変わります。
右サイドは安定感や守備、つなぎの判断が求められることが多く、左サイドは攻撃の組み立てや決定力がより求められやすいポジションです。
トッドが左でも結果を出していることは、選手として一段階レベルアップしている証拠です。
レイシー・シュニーマンも、2026年に評価を上げている選手です。
女子ダブルスでは、すでに2025年全体を上回るメダル数を獲得しています。
ティナ・ピスニックと組んで銅メダルを2つ、メーガン・ディゾンと組んで銅メダルを1つ取りました。
さらにメサカップでは、ジャック・ソックと組んだミックスダブルスで準々決勝まで進み、その途中でJW・ジョンソン/ジョージャ・ジョンソン組を破っています。
これはかなり大きな勝利です。
ブライトは、シュニーマンが主に右サイドという新しい役割で結果を出している点を評価しています。
新しいポジションで勝つには、今までと違う判断や守備範囲が必要です。
それでもメダルにつなげているところに、今季の成長が表れています。
リー・ジャンセンの復活とその他の注目選手
リー・ジャンセンは、2026年に復活の流れを見せている選手です。
女子シングルスでは、ケイト・フェイヒー、ケイトリン・クリスチャン、ブルック・バックナーといった実力者に勝利しています。
今年は銀メダル2つ、銅メダル3つを獲得しており、結果だけを見てもかなり充実したシーズンです。
ブライトは、現代のピックルボールではボールを強く正確に打つ力がどんどん重要になっていると見ています。
いわゆるボールストライキング能力です。ボールストライカーとは、ボールを強く正確に打つ能力が高い選手を指す表現です。
その中で、ジャンセンは必ずしも最高のボールストライカーではないかもしれません。
それでも勝つ方法を見つけ続けている点を、ブライトは高く評価しています。
つまり、ジャンセンの強さは、単純なパワーではなく、試合運び、粘り、勝負どころでの判断にあるということです。
さらにジャンセンは、糖尿病という慢性的な疾患と向き合いながらプレーしています。
その状況で結果を出し、ここ数大会ではこれまで以上に勝負強さを見せていることも、ブライトが強く評価した理由です。
今季の好調は、使用パドルの変更とも重なっています。
ジャンセンは現在、JOOLA Agassi Pro V 14mmを使用しています。
用具の変更がプレーの感覚や自信につながることもあり、プロ選手にとってパドル選びはかなり重要です。
ブライトはそのほかにも、レイチェル・ローラバッカー、マリ・ハンバーグ、ミラン・レーン、クリス・ホーワース、ジョン・ルシアン・ゴーインズの名前を挙げています。
どの選手も2026年のツアーで存在感を示しており、今後の大会でも注目したい顔ぶれです。
まとめ:2026年は“進化できる選手”が強い
アンナ・ブライトが2026年に印象に残った選手として挙げた顔ぶれを見ると、プロピックルボールの今がよく見えてきます。
若い選手が伸びている一方で、ベテランや中堅選手も新しい技術や役割を取り入れ、しっかり進化しています。
ジェイ・デビリエの両手バックハンド、ティナ・ピスニックの判断力とミスディレクション、パリス・トッドの左サイドでの成長、シュニーマンの右サイド適応など、それぞれに明確な変化があります。
リー・ジャンセンのように、コンディション面の課題を抱えながらも勝ち方を見つけている選手の存在も印象的です。
プロの世界では、ただ若い、ただパワーがあるだけでは勝ち続けられません。
2026年のPPAツアーは、世代交代と同時に、経験ある選手たちの再進化も楽しめるシーズンです。
今後の大会では、勝敗だけでなく「どの選手がどんな進化をしているのか」に注目すると、観戦がさらに面白くなりそうです。





