MLP2026年シーズンのトレード期間第2弾では、3月から7月にかけて主力選手が次々と移籍しました。
複数チームが絡む大型取引や、獲得直後の選手が再び動くケースもあり、後半戦に向けた各チームの狙いが見える展開となっています。
MLP2026年トレード期間第2弾の基本情報
MLP(※複数の男女選手がチームを組み、団体戦形式で勝敗を争うプロピックルボールリーグ)では、シーズン中に選手を入れ替えられるトレード期間が設けられています。
2026年の第2回トレード期間は3月2日に始まり、7月12日午後8時の米国東部時間に終了する予定です。
MLPのトレードは、単純に選手同士を1対1で交換するだけではありません。
選手に金銭を加えたり、3チーム以上が参加したりと、かなり自由度の高い取引が行われます。
主なトレードの形は次の通りです。
- 選手同士を直接交換する
- 選手と金銭を組み合わせる
- 3チーム以上で選手を動かす
- 獲得した選手を短期間で別チームへ移す
記事内に登場する「金銭」とは、選手の価値や人数の差を調整するために加えられる金銭補償(※トレード条件のバランスを整えるために支払われるお金)のことです。
ピックルボールの団体戦では、選手個人の実力だけでなく、男子ダブルス、女子ダブルス、ミックスダブルスでの組み合わせも重要になります。
そのため、強い選手を集めれば必ず勝てるわけではなく、プレースタイルや相性を考えたチームづくりが必要です。
3月はスター選手を含む大型トレードでスタート
トレード期間が開いた翌日の3月3日には、いきなり4件の取引が成立しました。
各チームが開幕後の様子を見てから動くのではなく、かなり早い段階からメンバーの組み替えに着手したことが分かります。
最初に動いたのは、アトランタ・バウンサーズとフェニックス・フレームズです。
- アトランタがジェシー・アーバインを獲得
- フェニックスがダリア・ウォルチャクと金銭を獲得
アトランタはジェシー・アーバインを加えることで、女子ダブルスやミックスダブルスの組み合わせを変更できるようになりました。
一方のフェニックスは、ダリア・ウォルチャクに加えて金銭も受け取っています。
続いて、ロサンゼルス・マッドドロップスがジニー・ブシャールを獲得しました。
交換相手となったフロリダ・スマッシュは、パウラ・リベス・パラウと金銭を受け取っています。
- ロサンゼルスがジニー・ブシャールを獲得
- フロリダがパウラ・リベス・パラウと金銭を獲得
ジニー・ブシャールは、元プロテニス選手としても知られる注目度の高い選手です。
ロサンゼルスにとっては、競技面だけでなくチームへの関心を高める意味でもインパクトのある補強となりました。
同日には、テキサス・ランチャーズも2件のトレードを成立させています。
- テキサスがレイン・スリースを獲得
- カリフォルニアがサーラ・デネヒーと金銭を獲得
- テキサスがディラン・フレイジャー、マシュー・バーロウ、金銭を獲得
- ブルックリンがクリスチャン・アルション、ルカ・マックを獲得
特にディラン・フレイジャーとクリスチャン・アルションが含まれた取引は、男子選手の構成を大きく変えるものでした。
テキサスは一度に複数の選手を加え、チームの選択肢を増やしています。
さらに翌3月4日、ブルックリンはクリス・ハワースを獲得し、ルカ・マックと金銭をカリフォルニアへ送りました。
ルカ・マックは3月3日にブルックリンへ移ったばかりでしたが、翌日にはカリフォルニアへ再移籍しています。
このように、トレードで獲得した選手がすぐ別の取引に使われることもMLPでは珍しくありません。
複数の交渉が同時に進んでいた可能性があり、最終的なチーム編成を完成させるための段階的な取引だったと考えられます。
3月14日には、コロンバス、マイアミ、カロライナによる3チーム間トレードも成立しました。
- コロンバスがアリックス・チュオンを獲得
- マイアミがイザベラ・ダンラップと金銭を獲得
- カロライナがアリー・フィリップスと金銭を獲得
3チーム間トレード(※3つのチームが同時に選手や金銭を交換する取引)は、1対1の交換では条件が合わない場合に使われます。
各チームが欲しい選手を別々に獲得できるため、複雑ですが全チームの希望をまとめやすい方法です。
5月は女子選手を中心にチーム編成が変化
5月のトレードでは、女子選手の移籍が目立ちました。
MLPでは女子ダブルスとミックスダブルスの両方に出場するため、女子選手を1人入れ替えるだけでもチーム全体のペア構成が大きく変わります。
5月15日には、カロライナ・ホッグスとダラス・フラッシュの間でトレードが成立しました。
- カロライナがサマンサ・パーカーを獲得
- ダラスがアンジー・ウォーカーと金銭を獲得
カロライナはサマンサ・パーカーを加え、新しい女子ダブルスとミックスダブルスの組み合わせを試せる形になりました。
ダラスはアンジー・ウォーカーに加えて金銭も獲得し、次の補強へ動きやすい条件を整えています。
翌5月16日には、ダラスが再びトレードを実施しました。
- ダラスがブルック・バックナーを獲得
- ラスベガスがキャリー・スミスと金銭を獲得
ダラスは2日連続で女子選手を動かし、アンジー・ウォーカーとブルック・バックナーを加えました。
短期間に複数の取引を行っていることから、単なる控え選手の補充ではなく、女子部門全体を組み直す狙いがあったと見られます。
5月28日には、コロンバス・スライダーズとフェニックス・フレームズが取引を成立させました。
- コロンバスがジュディット・カスティーヨを獲得
- フェニックスがアリックス・チュオンと金銭を獲得
アリックス・チュオンは3月14日にマイアミからコロンバスへ移ったばかりでしたが、約2か月後にはフェニックスへ再移籍しました。
MLPでは、実力のある選手でもチーム内の組み合わせが合わなければ、短期間でトレード候補になることがあります。
選手個人への評価が低いというより、チーム全体のバランスを優先した結果と見るほうが自然です。
6月前半はブシャールらが短期間で再移籍
6月前半は、一度獲得された選手がすぐに別のチームへ移る、スピード感のあるトレードが続きました。
なかでも注目を集めたのが、ジニー・ブシャールの移籍です。
6月1日、カロライナ・ホッグスはロサンゼルス・マッドドロップスとの取引でブシャールを獲得しました。
- カロライナがジニー・ブシャールと金銭を獲得
- ロサンゼルスがサマンサ・パーカーを獲得
サマンサ・パーカーは5月15日にダラスからカロライナへ移籍したばかりでした。
ところが約2週間後にはロサンゼルスへ移ることになり、短期間で所属先が再び変わっています。
さらに翌6月2日、カロライナが獲得したばかりのブシャールは、テキサス・ランチャーズへ移籍しました。
- テキサスがジニー・ブシャールを獲得
- カロライナがアイコ・ヨシトミを獲得
ブシャールは3月にフロリダからロサンゼルスへ移り、6月1日にカロライナ、翌2日にテキサスへ移籍しました。
約3か月の間にロサンゼルス、カロライナ、テキサスと所属先が変わったことになります。
6月2日には、このほかにも2件の取引が成立しています。
まず、テキサスとマイアミの間では、複数選手と金銭を含むトレードが行われました。
- テキサスがニコ・アセベド、アイコ・ヨシトミを獲得
- マイアミがディラン・フレイジャー、アバ・カバタイオ、金銭を獲得
その後、アイコ・ヨシトミはブシャールとの取引によってカロライナへ移りました。
つまりテキサスは、ヨシトミを最終的にチームへ残すのではなく、次のトレードを成立させるための選手として活用した形です。
同日には、カリフォルニアとカロライナの間でも選手交換が成立しました。
- カリフォルニアがコナー・モーグルを獲得
- カロライナがマイケル・ロイドを獲得
6月2日だけで複数チームの男女選手が動き、特にテキサスとカロライナが積極的に編成を変えました。
各取引を別々に見ると複雑ですが、最終的にはテキサスがブシャールを、カロライナがヨシトミとロイドを加えたと整理できます。
6月15日には、コロンバスとダラスの間でもトレードが成立しました。
- コロンバスがタイラ・ブラックを獲得
- ダラスがダニエル・タウンゼントと金銭を獲得
コロンバスは5月にジュディット・カスティーヨを獲得した後、さらにタイラ・ブラックを加えています。
女子選手の候補を増やし、対戦相手や試合形式に合わせて柔軟にペアを組む狙いが感じられる補強です。
6月後半は3チーム・4チーム間の取引が続出
6月後半は、単純な2チーム間の交換だけでなく、3チームや4チームが参加する大型トレードが相次ぎました。
選手の移籍先が一気に増え、今回のトレード期間でも特に動きの激しい時期となっています。
6月22日には、ダラスとフェニックスの間で取引が成立しました。
- ダラスがアリックス・チュオンを獲得
- フェニックスがアルビー・ファンと金銭を獲得
アリックス・チュオンは、3月にマイアミからコロンバスへ移籍し、5月にフェニックス、6月にダラスへ移りました。
今回のトレード期間だけで、マイアミ、コロンバス、フェニックス、ダラスの4チームに関わったことになります。
短期間で何度もトレードされた選手は、評価が低いと思われがちです。
しかし実際には、複数チームが獲得を希望するからこそ取引が続くケースもあります。
チュオンは今回のトレード市場で、需要の高い選手のひとりだったと見ることもできます。
6月23日には、ベイエリア、ラスベガス、マイアミの3チーム間トレードが成立しました。
- ベイエリアがブレイン・ホベニアーを獲得
- ラスベガスがクレイトン・パウエルとベイエリアからの金銭を獲得
- マイアミがルーク・ファムとラスベガスからの金銭を獲得
この取引では、選手が3チームの間を順番に移動しています。
ベイエリアはラスベガスからホベニアーを獲得し、ラスベガスはマイアミからパウエルを獲得。
マイアミはベイエリアからファムを獲得しました。
さらに金銭も別方向に動いており、ベイエリアからラスベガス、ラスベガスからマイアミへ支払われています。
それぞれの選手価値の差を金銭で調整した、MLPらしい複雑な取引です。
6月24日には、シカゴ・スライスとセントルイス・ショックの間で男子選手を中心としたトレードが行われました。
- シカゴがジョン・ルシアン・ゴインズを獲得
- セントルイスがハンター・ジョンソンと金銭を獲得
シカゴはゴインズを迎え、セントルイスはジョンソンと金銭を受け取っています。
男子ダブルスやミックスダブルスでの相性を考え、両チームが必要なタイプの選手を交換した形です。
同日には、シカゴ、セントルイス、テキサス、アトランタの4チームが参加する大型トレードも成立しました。
- シカゴがエルシー・ヘンダーショットを獲得
- セントルイスがアンジー・ウォーカーと金銭を獲得
- テキサスがケイトリン・クリスチャンと金銭を獲得
- アトランタがマリ・フンベルクを獲得
流れを整理すると、ヘンダーショットはセントルイスからシカゴへ、ウォーカーはテキサスからセントルイスへ、クリスチャンはアトランタからテキサスへ、フンベルクはシカゴからアトランタへ移っています。
4人の女子選手が4チームを巡る形となっており、各チームが欲しい選手を1人ずつ獲得しました。
1対1の交換では成立しにくい条件を、4チームが協力することでまとめた大型取引です。
7月7日はベイエリアとカリフォルニアが大型補強
トレード期間終了の5日前となる7月7日には、ベイエリア・ブレイカーズとカリフォルニア・ブラックベアーズの間で大型トレードが成立しました。
取引内容は次の通りです。
- ベイエリアがキオラ・クニモトを獲得
- ベイエリアがジェームズ・デルガドを獲得
- カリフォルニアがマヤ・ブイを獲得
- カリフォルニアがパブロ・テレスを獲得
- カリフォルニアが金銭を獲得
男女2人ずつ、合計4選手が動く取引です。
ベイエリアはクニモトとデルガドを加え、男女両方のメンバー構成を一度に変更しました。
女子ダブルス、男子ダブルス、ミックスダブルスのすべてで新しい組み合わせを試せる補強です。
一方のカリフォルニアは、マヤ・ブイとパブロ・テレスを獲得しました。
テレスを加えたことで、男子ダブルスだけでなく、ミックスダブルスの組み合わせにも変化をつけられます。
カリフォルニアには金銭も加わっているため、今回の取引後に追加補強へ動く余地も残されました。
トレード期間終了直前の取引ということもあり、両チームが後半戦に向けて最終調整を行ったと考えられます。
このトレードで大切なのは、単純にどちらのチームが有名選手を獲得したかではありません。
MLPでは男女の選手が同じチームで戦うため、4人の組み合わせがどれだけ機能するかが勝敗を左右します。
新加入選手が既存メンバーとどのようなペアを組み、試合中の役割をどう分担するのかが、今後の注目ポイントです。
まとめ
MLP2026年のトレード期間第2弾では、3月から7月にかけて多くの選手がチームを移りました。
特にジニー・ブシャールやアリックス・チュオンのように、短期間で何度も所属先が変わった選手の動きが目立っています。
また、3チームや4チームが参加する大型取引からは、各チームが選手個人の実力だけでなく、ダブルスでの相性まで細かく考えていることが分かります。
移籍後に誰とペアを組み、チームの成績がどう変わるのかに注目すると、MLPの試合をより深く楽しめます。

