グラウカ・カルバハル・レーンが語るPPA遠征生活|30時間移動と疲労の中で戦うリアル

コラム

プロピックルボール選手のグラウカ・カルバハル・レーンが、約8週間にわたる遠征生活のリアルを明かしました。

ベトナムからカンザスまで約30時間を移動し、時差ボケと疲労を抱えながらダブルスへ。

試合だけでは見えない、プロ選手の日常に迫ります。

ベトナムからカンザスへ!30時間の長距離移動

今回の遠征は、かなりハードな移動からスタートしています。

グラウカ・カルバハル・レーンはベトナムでのプレーを終えたあと、ベトナムから韓国、韓国からシカゴ、そしてカンザスへと移動しました。

トータルの移動時間は約30時間です。

カンザスには大会の2日前に到着。

早めに現地入りした理由は、長距離移動による時差ボケを少しでも軽くするためでした。

それでも体内時計は簡単には戻りません。

現地では夜7時ごろに眠くなり、朝3時に目が覚める日が続いていたそうです。

ブログを書いた日はようやく朝6時まで眠ることができました。

時差ボケ(※)とは、海外への長距離移動によって体内時計と現地時間が合わなくなり、眠気や不眠、だるさなどが起こる状態です。

試合開始時間にピークを合わせるためには、技術だけでなく睡眠や食事まで含めたコンディション調整が欠かせません。

世界を転戦するプロ選手にとって、「移動」そのものがひとつの戦いになっています。

2年前の背中のケガからシングルスには出場せず

グラウカは現在、基本的にシングルスには出場していません。

その理由は、2年前に経験した背中のケガです。

シングルス(※)とは、コート上で1対1で戦う試合形式です。

ダブルスと違って一人で広い範囲をカバーする必要があるため、左右への切り返しや前後の動きも増えます。

グラウカは背中を負傷してからシングルスへの出場をやめ、現在はダブルスを中心にプレーしています。

今回もシングルスには出場しませんが、本人はかなり前向きです。

「もう1日休める」と考え、ダブルスに向けた回復時間として活用しています。

約30時間の移動を終えた直後で、さらに約8週間にわたって遠征を続けていることを考えると、この1日はかなり貴重です。

すべての種目に出場するのではなく、自分の体の状態を考えながら戦う種目を選ぶ。

長くプロとしてプレーするためには、こうした判断も重要になります。

8週間一緒に遠征する仲間を「カメラ係」としてサポート

シングルスに出場しないからといって、グラウカがホテルで一日中休んでいるわけではありません。

現在はブランドン、キャット、ドミと一緒にツアーを回っており、このメンバーでの遠征生活は約8週間に及びます。

グラウカは仲間たちから「カメラ係」や「お母さん役」と呼ばれているそうです。

仲間の試合中には写真を撮ったり、必要なものがあれば動いたりと、コートの外でもサポート役として活躍しています。

さらに、自分のミックスダブルスのパートナーであるドレイクの試合が終わったあとには、一緒に練習する予定も組んでいました。

その後はブランドンを迎えに行き、みんなで夕食へ向かうという一日です。

ちなみにグラウカとブランドンは、ピックルボールを始めたころ、約1年間バンで各地を旅しながら競技生活を送っていました。

その際にカンザスを通過したことはあるものの、しっかり滞在するのは今回がほぼ初めてだといいます。

大会では個人の結果に注目が集まりがちですが、その裏では選手同士が支え合いながら長いシーズンを過ごしています。

アンバー&ドレイクと新たなダブルスに挑戦

今回の大会では、グラウカにとってパートナーとの連携も注目ポイントです。

女子ダブルスではアンバーと初めてペアを組みます。

一方、ミックスダブルスで組むドレイクとは今回が2回目です。

ミックスダブルス(※)とは、男女1人ずつでペアを組み、2対2で戦うダブルス形式です。

ピックルボールのプロ大会では、シーズンを通して常に同じ相手と組むとは限りません。

大会によって違う選手とペアを組むこともあり、短い練習時間のなかで、お互いの得意なショットや動き方を理解する必要があります。

グラウカ自身、約8週間も遠征を続けていることで、少し「燃え尽きたような感覚」が出てきていると話しています。

それでも意識しているのは、パートナーに対して100%の力を出すことです。

自分のほうが長く遠征していて疲れているからといって、それをプレーの言い訳にはしたくない。

新しいパートナーと組むからこそ、集中力を保ち、しっかり役割を果たしたいという気持ちが伝わってきます。

陶芸や脱出ゲームでピックルボールから離れる時間も

8週間近く、移動と試合を繰り返す生活を続けていれば、体だけでなく頭も疲れてきます。

そこでグラウカたちが大切にしているのが、「あえてピックルボールと関係のないことをする時間」です。

仲間のキャットは脱出ゲームが好きで、遠征先でみんなと遊びに行くこともあります。

今回はコーヒーを買いに車で出かけた際、「Coffee and Ceramics」と書かれた店を偶然発見。

「なんか面白そう!」という軽いノリで入ってみたそうです。

そこでは好きな陶器を選び、自分で色を塗る体験ができました。

実際にやってみると、誰が芸術的なセンスを持っているのか、逆に誰がそうでもないのかがはっきりしたようで、グラウカも楽しそうに振り返っています。

何より印象的だったのは、陶器へのペイントが思った以上に落ち着く時間だったことです。

本人も「またやってみたい」と感じるほど気に入ったそうです。

試合のことを考え続けるのではなく、一度完全に競技から離れる。

こうした時間が、長期遠征で気持ちを保つためのリセット方法になっています。

長期遠征のラストスパートで意識する「100%」

グラウカが今回のブログで繰り返しているのが、「集中を切らさない」というテーマです。

約8週間にわたる長期遠征。ベトナムからカンザスまで約30時間の移動をこなし、時差ボケが残るなかで、さらに新しいパートナーとの試合にも臨みます。

体が疲れるのはもちろんですが、長くツアーを回っていると精神的にも少しずつ消耗します。

グラウカ自身も、その状態を隠してはいません。

むしろ「少し燃え尽きたように感じることがある」と率直に語っています。

だからこそ今週のテーマはシンプルです。

最後のひと踏ん張りで集中を保ち、パートナーに対して自分の100%を出すこと。

プロスポーツでは結果だけが数字として残りますが、その結果にたどり着くまでには移動、睡眠、ケガ、時差、仲間との生活、気持ちの切り替えなど、さまざまな要素があります。

グラウカの言葉から見えてくるのは、ただ「勝つために頑張る」というだけではない、長いツアーを戦い抜くプロ選手のリアルな日常です。

まとめ

グラウカ・カルバハル・レーンのブログからは、プロピックルボール選手が試合以外でも多くのことと向き合っている様子が分かります。

ベトナムからカンザスまで約30時間を移動し、時差ボケや約8週間の遠征疲れを抱えながらも、新しいパートナーとの試合に集中しています。

一方で、仲間の写真を撮ったり、陶芸や脱出ゲームを楽しんだりと、コートを離れた時間も大切にしています。

結果だけでは見えてこないこうした日常を知ると、プロ選手たちの試合も少し違った視点から楽しめそうです。

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