アメリカのプロピックルボールリーグ「MLP」に、2027年からヒューストン・ハマーズが参戦することが決定しました!
リーグは21チーム体制へ拡大し、ジュニアからシニアまで幅広い世代を支える新たなチーム運営にも注目が集まっています。
2026年に記録した観客動員数69%増という成長データとともに、MLPの未来を詳しく紹介します。
ヒューストン・ハマーズが2027年MLP参入!21チーム体制に拡大
2026年10月28日、アメリカのプロピックルボールリーグ「Major League Pickleball(MLP)」は、ヒューストン・ハマーズ(Houston Hammers)が2027年シーズンから新たに参入すると正式発表しました。
2026年シーズンは20チームが参加していましたが、ハマーズの加入によって2027年には21チーム体制へと拡大します。
新チームの本拠地となるヒューストンは、アメリカ・テキサス州に位置する大都市です。
MLPは、ピックルボールが盛んな市場のひとつとしてヒューストンを評価しています。
今回の参入で注目したいのは、ハマーズがまったくゼロからスポーツ組織を立ち上げるわけではないことです。
すでにシニア世代のチームや下部リーグに関わる組織があり、そこにMLPのトッププロチームとジュニアチームを加える構想が示されています。
つまり、プロ選手だけが所属するチームではなく、さまざまな競技レベルや世代をひとつのブランドで支える組織を目指しているのです。
さらに、2027年にはヒューストン地域でMLPのリーグイベントを開催する計画も発表されました。
ただし、現時点では新チームの所属選手や大会の具体的な会場、開催日程は発表されていません。
新たな都市でのチーム展開が、リーグ全体の競争やファン層にどのような変化をもたらすのか、注目したいところです。
オーナーのヒュー・ジャン氏が描く地域密着型チームの未来
ヒューストン・ハマーズの新オーナーグループを率いるのは、さまざまな業界で事業経験を持つヒュー・ジャン(Hugh Zhang)氏です。
ジャン氏が目指しているのは、単に有名選手を集めて勝利を狙うだけのチームではありません。
競技の普及、地元選手の育成、ファンとの交流を組み合わせ、地域に長く愛されるスポーツブランドを築くことです。
ジャン氏は今回の発表で、ヒューストンがアメリカ有数のピックルボール市場であることを強調し、MLPの参入によってハマーズの組織体制が完成すると説明しました。
具体的に掲げている目標は次の3つです。
- 観戦体験の充実:ファンが試合を楽しめる質の高いスポーツエンターテインメントを提供する
- 地元選手の育成:地域にいる才能豊かな選手の成長を支える
- 長期的なブランドづくり:ヒューストンのスポーツ文化に根づく組織を育てる
特に興味深いのが、2027年にヒューストンでMLPの大会を開催するという計画です。
地元でプロ選手の試合を観戦できる機会が生まれれば、競技を楽しむ人たちがトップレベルのプレーに触れるきっかけになります。
また、地域の若手選手にとっても、プロ選手を身近に感じられることは刺激になるでしょう。
もちろん、大会開催によって実際にどれほど競技人口やファンが増えるかは、今後の取り組みによります。
それでも、トップチームの運営と地域の選手育成を同時に進める構想は、ハマーズの大きな特徴になりそうです。
ジュニアからシニアまで!ハマーズが構築する4つの競技カテゴリー
ヒューストン・ハマーズのチーム構想で特徴的なのが、幅広い世代と競技レベルをカバーする組織づくりです。
一般的にプロスポーツチームといえば、トップチームの勝敗や有名選手の活躍に注目が集まります。
しかし、ハマーズはトッププロだけでなく、ジュニア、シニア、下部リーグのチームを同じブランドのもとに集める方針です。
発表されている構想を整理すると、次のようになります。
| カテゴリー | 役割・方針 |
| MLPプロチーム | 2027年からトップリーグに参戦 |
| ジュニアチーム | Jr. HammersとしてJr. MLPに参加 |
| シニアチーム | CSPチャンピオンチームを継続 |
| 下部リーグ | ハマーズブランドの一部として展開 |
※Jr. MLP:ジュニア世代の選手がチーム形式で競う、MLPの育成プログラムです。
※CSP:Champion Senior Proの略称として使用されるシニアプロの競技カテゴリーです。
すでに活動しているシニアチームは、レギュラーシーズン優勝の実績を持っています。
このチームを維持しながら、新たにジュニア世代の競技機会を設けることで、年齢に関係なく競技に取り組める環境を整えようとしています。
また、下部リーグを同一ブランドで展開することによって、選手育成やチーム活動を連携させやすくなる可能性もあります。
ただし、ジュニアから下部リーグを経てMLPへ昇格する正式な制度が発表されたわけではありません。
今後、どのような選手育成や競技カテゴリー間の連携が実現するのかがポイントになります。
日本でもジュニア選手の育成やシニア世代の競技環境を考えるうえで、参考になりそうな取り組みですね!
観客動員数69%増、収入87%増!MLPが記録した2026年の成長
ヒューストン・ハマーズの新規参入が発表された背景には、MLP全体の成長があります。
MLPが公表した2026年夏季シーズンのデータを見ると、2025年と比較して観客動員数やチケット収入、動画視聴時間が大幅に伸びています。
特に現地観客動員数は前年比69%増加し、チケット収入は87%増加しました。
これは、試合会場での観戦需要が拡大していることを示すデータです。
| 項目 | 2025年比 |
| 現地観客動員数 | 69%増 |
| チケット収入 | 87%増 |
| 動画視聴時間 | 32%増 |
| SNS表示回数 | 61%増 |
| SNS反応数 | 106%増 |
動画配信サービス「Pickleballtv」の総視聴時間も32%増加しました。
テレビ放送でも大きな記録が生まれています。
2026年8月30日にCBSで放送されたニューヨークでのMLP決勝戦は73万3,000人、8月1日にFS1で放送されたオーランド大会は14万6,000人の視聴者数を記録しました。
※テレビ視聴者数:該当する放送について公表された視聴規模の指標です。
大会全体の累計視聴人数とは異なります。
さらに、SNSの表示回数は61%増、投稿への反応数は106%増となっています。
これらのデータから、会場で観戦するファンだけでなく、テレビやインターネットを通じてMLPに触れる人も増えていることがうかがえます。
ただし、チケット収入が87%増えたからといって、リーグ全体の利益も同じ割合で増えたという意味ではありません。
それでも、観戦や視聴に関する複数の指標が同時に伸びたことは、MLPにとって大きな成果といえるでしょう。
MLPの試合形式を解説!男女混合チーム戦とドリームブレーカー
MLP(Major League Pickleball)は、2021年に設立された男女混合のプロピックルボールリーグです。
一般的なプロ大会では、選手がシングルスやダブルスの種目ごとに優勝を争います。
一方、MLPではチーム単位で対戦し、複数の試合結果を組み合わせてチームの勝敗を決定します。
2026年のMLPでは、1つのチーム対抗戦が次の4試合で構成されていました。
- 女子ダブルス
- 男子ダブルス
- 混合ダブルス第1試合
- 混合ダブルス第2試合
※混合ダブルス:男女1人ずつがペアを組み、2対2で対戦する競技形式です。
4試合を終えて2勝2敗になった場合は、「ドリームブレーカー」と呼ばれる特別な決着戦が行われます。
ドリームブレーカーでは、各チームから選手が1人ずつ出場してシングルスで対戦し、4ポイントごとに選手が交代します。
2026年のルールでは21点を先取し、さらに2点差をつけたチームが勝利する仕組みです。
※ラリースコアリング:サーブ権の有無に関係なく、ラリーに勝った側に得点が入る方式です。
通常のダブルスは11点制で、2点差をつけて勝利する必要があります。
2026年はサーブ権を持つ側だけが得点できる方式が採用されていました。
ドリームブレーカーでは、1人の選手だけに頼るのではなく、複数の選手が短い間隔で交代しながら戦うため、チーム全体の総合力が重要になります。
たとえば、ダブルスに強い選手がそろっていても、シングルスでの対応力が不足していれば、ドリームブレーカーで苦戦する可能性があります。
また、試合ごとのペアの組み合わせや選手起用も勝敗を左右します。
こうしたチーム戦ならではの戦略性が、MLPの大きな見どころです。
なお、ここで紹介したのは2026年の競技形式であり、2027年の詳細ルールについては今後の発表を確認する必要があります。
選手獲得やドラフトはどうなる?2027年シーズンの注目ポイント
ヒューストン・ハマーズの参入が決まったことで、次に注目されるのが2027年シーズンに向けた選手編成です。
MLPは今回の発表で、ハマーズの選手獲得方法やドラフト日程、選手保持期限、2027年夏季シーズンの大会予定などを今後発表すると説明しました。
※ドラフト:チームが定められたルールに従って選手を指名し、獲得する制度です。
※キーパー(選手保持):既存の選手を次のシーズンもチームに残す仕組みです。
具体的な条件や期限はリーグの規定によって決まります。
注目したいポイントは、大きく3つあります。
新チームはどのように選手を獲得する?
2026年11月2日時点で、ハマーズの具体的な選手獲得方法や所属選手は、確認した公式発表では明らかにされていません。
既存チームとの戦力バランスをどのように調整するのか、また新チームがどのような手順で選手をそろえるのかが注目されます。
どのようなチーム編成になる?
MLPでは男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスに加えて、ドリームブレーカーでのシングルス対応力も求められます。
そのため、特定の種目だけに強い選手を集めるのではなく、複数の試合形式に対応できる選手をどう組み合わせるかが重要です。
経験豊富なトッププロを中心にするのか、将来性のある若手選手を起用するのかによっても、チームの特徴は変わってくるでしょう。
ヒューストンでの大会はいつ開催される?
ハマーズは2027年にヒューストン地域でMLPのリーグイベントを開催する計画を発表しています。
ただし、大会の具体的な日程や会場はまだ公表されていません。
2026年シーズンには、9回のレギュラーシーズンイベント、中間大会、3週にわたるプレーオフが予定されていました。
2027年も複数都市で大会が開催されると考えられますが、21チーム体制に合わせて日程や対戦方式が変更される可能性があります。
新チームがどのような戦力で初年度に挑むのか、そして既存の強豪チームを相手にどこまで戦えるのか。
2027年シーズンは、ハマーズの新規参入によって、チーム間の争いがさらに面白くなりそうですね!
まとめ
ヒューストン・ハマーズは2027年からMLPに参入し、リーグは21チーム体制へと拡大する予定です。
新オーナーのヒュー・ジャン氏は、プロチームの運営だけでなく、ジュニアやシニアの育成、地域に根ざしたスポーツブランドづくりにも力を入れる方針を示しています。
2026年には観客動員数69%増、チケット収入87%増という成長を記録しており、MLPの人気拡大にも期待が高まっています。
今後発表されるハマーズの所属選手やドラフト、2027年の大会日程に注目しながら、新たなチームがプロピックルボール界にどんな変化をもたらすのか楽しみにしたいですね!


