ピックルボールの勢いが止まりません。
でも、ただブームで終わるだけではなさそう。
実はその広がりが、テニスの“復活”を後押ししている面もあるんです。
今回は「ピックルボールとテニスの意外な関係性」を、実例やクラブの声とともに深掘りしてみました!
テニスからピックルボールへの移行が主流
アメリカでは「ピックルボール=元テニス勢の新天地」と言われるほど。
特にカリフォルニア、テキサス、フロリダなどの暖かい地域では、テニスプレイヤーが大量に流入しています。
たとえば、カリフォルニアの「The Tennis & Pickleball Club of Newport Beach」では、「ピックルボールからテニスに行った人は見たことがない」と断言されるほど。
フロリダの「フォートマイヤーズ・ラケットクラブ」でも、全体の約80%が元テニスプレイヤー。
理由は明確で、「テニスは広くてしんどいから」だそうです。
ピックルボールからテニスへ?レアだけどある
とはいえ、「ピックルボール→テニス」の逆転ルートもゼロではありません。
筆者の知人(60代女性)は、10年ぶりにラケットを握ったきっかけがピックルボール。
「ピックルボールで体力戻ってきたし、もう一回テニスやってみようかな」と語ってくれました。
アリゾナ州スコッツデールの「DC Ranch Village Tennis Center」のスタッフも、「時々、元テニスプレイヤーがピックルボール経由で戻ってくることがある」と証言しています。
多くは「成功体験」が再挑戦のスイッチになっているようです。
若者に人気!ピックルボールの“ゆるさ”が魅力
最近では大学キャンパスやカフェ風のコートで、ピックルボールを楽しむ20代も急増中。
特にテキサスの「Samuel Grand Tennis and Pickleball」では、「若者が友達と一緒に気軽に遊びたい」からと、ピックルボールを選ぶ傾向が強いそうです。
テニスは勝ち負けやフォームにうるさいイメージがあるけど、ピックルボールは「うまくなくても笑いながらできる」のが最大の魅力!
社交場として進化するピックルボール施設
ピックルボールは“スポーツバー”のような空間に進化中。
マイアミの「Sip & Pickle」では、カラフルなグラフィティの壁、人工芝のコート、クラフトビールやグルメバーガーが並ぶカウンター…と、完全に“遊べる空間”。
さらに、ジョージア州ではピックルボールの横でヨガ教室まで開かれている施設も。
もはやスポーツというより、“大人のプレイグラウンド”になりつつあります。
テニスは難しい?だからピックルボールが入口に
「テニスって難しそうで踏み出せない…」そんな人にもピックルボールはぴったり。
パドル(ラケット)は軽くて安価、コートは狭くて足腰の負担も少なめ。
一方でテニスは、基本のラリーができるようになるまでの練習が大変。
用具も高価だし、競技人口もガチ勢が多め。
だからこそ、「まずはピックルボールで運動の楽しさを知る」→「ちょっとテニスもやってみようかな」という流れが生まれているんです。
再びラケットを握るシニアたちの物語
「もうテニスは無理」と思っていた高齢層にとって、ピックルボールは“希望の入口”。
ある60代の男性は「ピックルボールで毎週動くうちに体力がついて、気づいたらテニスコートに戻っていた」と語ります。
運動不足の解消にもなり、交流のきっかけにもなる。
ピックルボールがもたらすのは“第二の青春”かもしれません。
まとめ
ピックルボールは、ただのブームじゃありません。
テニス経験者の「次の遊び場」として、また未経験者の「スポーツへの入口」として確実に広がっています。
特に注目すべきは、ピックルボールがきっかけで再びテニスに向き合う人たちが現れていること。
両方の魅力を楽しめる環境が、これからもっと広がっていきそうですね!