左手85%主導、面はやや下向き、短く振って“待つ”。
この4要素を握り位置・足の置き方・打点の高さ・球出しメニューまで数値で具体化します。
NVZ(※キッチン)の主導権を今日から。
いま重要な理由:トップスピンの時代
トップスピン(※前回転)は低く沈むのが武器。
ネットクリアは15〜25cm、バウンドはキッチン内1.0〜1.5mを目標にしましょう。
相手の打点をネットテープ下に固定できれば、浮き球が生まれて先手が取れます。
基本はクロス対角で深浅を散らし、甘くなったらミドル→プッシュの流れ。
守りのスライス一辺倒から卒業です。
- 狙い:低弾道+沈み=相手を上向きにさせる
- 配球:クロス7割・ミドル2割・直線1割(目安)
左手主導の基本とグリップ
右利きは左手が主役(85%)。
左手は高めに握り、人差し指を面に軽く触れる位置へ。
左のグリップ圧は8/10、右は3/10で“添えるだけ”。
準備姿勢はパドル先端を目の高さ、打点は前方15〜25cmで体の中心線のやや前。
スタンスは肩幅+足半分、つま先をキッチンラインにスクエア(※正対)。
これで左手のブラシ(※擦り上げ)が効きます。
- NG:右手で叩く/左手が下がる
- OK:左手で上にワイパー、右は安定化
アンチ・フォロースルーで短く振る
スイングは肩幅の内側で完結。
インパクト前後15〜25cmの超コンパクトに抑え、当たったら止める感覚でOK。
テニス的に体の前を横切ると当て過ぎ→アウト。
フィニッシュは先端が1時方向を向き、肘は体の外に逃がさない。
面の移動距離が短い=再現性が高いです。
リバウンド距離の目安は相手側で1〜1.5mの沈み。
- 合図:当たったらおしまい/引っ張らない
- 指標:深すぎ→振り過ぎ/浅すぎ→面が開き過ぎ
フェースを落としてコースを隠す
構えで面を10〜20°下向きに“落として”おきます。
これで下から上へ自然にブラシアップでき、同じ見た目からコースを隠せるのが強み。
外側を薄く触ればクロス、内側ならミドル/ライン際へ。
水平面はコースが読まれやすく、叩きミスも増加。
初期角度を仕込むだけで回転量+欺きが一段上がります。
- 打ち分け:外=クロス/内=ミドル・ストレート
- 触感:厚く当てない、薄く撫でるが基本
タイミングは“待つ”が正解
「遅れたくない」で上昇中を叩くのが典型ミス。
スプリットステップ(※軽い着地)→先にセット→一拍“待つ”が正解です。
合図はバウンド頂点〜下降直前。
このタイミングなら面を足さずにボールが面に会いに来る。
足は小刻みステップで両足の間にボールを入れ続ける。
肩の回転は最小限、崩された時のみ体で調整します。
- 口グセ:「見る→待つ→触る」
- 位置:打点は前、頭は静か、目線は高く保つ
練習プログレッションとチェック
- 左手のみクロス50本×2(ネット上15〜25cm)
- 両手で同弾道50本×2(高さ一定)
- 3点コース各30本(クロス/ミドル/ライン)
- 実戦化:2分間ラリー×3(攻め7:守り3)
チェック:成功率80%・バウンド後の沈み・オーバー0〜2本。
スマホをネット横に置き、面角度と先端1時を確認。
改善は「面を落とす/短く振る/待つ」に戻す。
- 目安:週3回×15分で体に定着
- 追加:壁打ちは点を貼って高さ管理
まとめ
両手バックハンド・ディンクは左手主導・面を落とす・短く振る・待つの4点が芯です。
数値目標(ネット上15〜25cm、キッチン内1〜1.5m)を持つと上達が加速します。
配球はクロス基調でミドルへ切替え、浮いたらプッシュ。
今日のドリルから始めて、守りの返球を攻めの仕掛けにアップデートしましょう。





