ピックルボールで差がつく!攻撃と守備のロブ活用術

コラム

ロブ(高く上げるショット)は、ただのつなぎではなく試合を左右する武器です。


相手を下げさせて優位に立つ攻撃ロブと、時間を稼いで体勢を整える守備ロブ。

使い分けを知るだけで、初心者でも一気に勝ちやすくなります。

ロブの基本は攻撃と守備の使い分け

ピックルボールのロブには2つの顔があります。

  • 攻撃ロブ:相手をキッチンライン(※ネット際のノンボレーゾーン)から追い出す
  • 守備ロブ:ベースラインから上げて時間を稼ぐ

例えば自分が前に出ていて、ラリーが長引いているなら「攻撃ロブ」。

逆に、後ろで押し込まれて苦しいときは「守備ロブ」。

この判断だけで試合の流れが大きく変わります。

攻撃ロブは「だまし」が命

攻撃ロブは読まれたらアウトです。

相手が「来るぞ」と分かっていれば、簡単にスマッシュされます。

だからこそ「意外性」が重要。

例えば、ディンク(※ネット際に軽く落とすショット)が続いたラリーの中で、急にロブを混ぜる。

これだけで相手は「うわ、上げてきた!?」と後手に回ります。

ロブは一発決めに行くというより、「流れを崩す一撃」と考えると武器になります。

ロブを隠すためのテクニック

バレないロブを打つには次のポイントが有効です。

  • フォームをディンクやスピードアップと同じに見せる
     打ち方が変わるとすぐ読まれます。
    握りや面の角度はそのままで、最後の瞬間に押し上げる感覚で打ちましょう。
  • 打つ直前までタメて待つ
     相手が「まだディンクだろう」と油断しているところで、ふわっと上げる。
    特に全員がキッチンラインにいる場面では効果抜群です。

この「フェイク+タイミング」がそろうと、相手の反応が一歩遅れてロブが決まりやすくなります。

攻撃ロブの狙いどころ

具体的に狙う場所も大事です。

  1. 動きが遅い相手の頭上
     例えばオーバーヘッド(※高い打点から打ち下ろすスマッシュ)が苦手な相手なら、バックハンド側に落とすだけでエラーを誘えます。
  2. コート中央のクロス方向
     相手が「自分が取る?いや、そっち?」と迷いやすくなり、連携が乱れます。

自分が右サイドにいる場合、クロス方向に上げると自然と相手のバックハンド側にかかりやすくなり効果的です。

守備ロブは「高さと深さ」がポイント

守備ロブは苦しい場面での延命策。

ただし中途半端に上げると逆襲を食らいます。

  • 深く、高く上げることで相手を後ろまで下げさせる
  • 中央狙いで角度のあるスマッシュを防ぐ

例えば相手にスマッシュを5回以上打たせる展開に持ち込むと、体力的にも精神的にもかなり削れます。

ピックルボールはテニスほど決定力が高くないので、「とにかく返す」だけで流れを変えられるのです。

ロブで試合を有利に進めるコツ

ロブは一発で決めるショットではなく、流れを作るショット。

  • 攻撃では「意外性」で相手を下げる
  • 守備では「高さと深さ」で時間を稼ぐ

相手にとってロブは嫌な存在です。

何度も頭上を狙われると、焦ってミスが増えます。

地味に見えて実は勝敗を分けるショットこそロブなのです。

まとめ

ロブは「逃げの一打」ではなく「仕掛けの一打」。

攻撃ではだましと狙いどころを意識し、守備では高さと深さを徹底することで、試合の主導権を握れます。

実戦でロブを混ぜると、相手のリズムを崩し、自分のペースを作ることが可能です。


次の試合で「ここぞ!」という場面が来たら、ぜひ勇気を持ってロブを選択してみてください。

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