ロスコー・ベラミーが見せる覚醒。テニスの壁を超えてPPAで躍動中!

コラム

大学テニスからプロピックルボールへ。ロスコー・ベラミーがいま、シングルスで本気の進化を遂げています。


努力型のテクニシャンが、仲間とのトレーニングでどこまで強くなるのか?

注目の若手が放つ”本気の成長ストーリー”を追いました!

テニスからピックルボールへ。華やかじゃないけど熱い挑戦

ベラミーは、大学およびプロでのテニス経験を経て、2022年ごろにピックルボールへ本格転向。


当初は「テニス経験があればすぐ通用する」と言われがちですが、ピックルボール特有のテンポやネット際の応酬(※キッチンと呼ばれる制限エリア内の打ち合い)に苦戦。


それでも、彼は「勝てない時こそ練習」と口にして、地道な調整を重ね続けてきました。

シングルスに本腰!やっと見つけた自分の土俵

元々テニス時代はシングルスプレイヤーだったベラミーですが、ピックルボール界では当初ダブルス中心にプレー。


ただ、「もっと自分の強みを活かしたい」と感じる中で、再びシングルスに目を向けました。


「シングルスなら、ボールを支配する感覚も戻ってくる。

これが自分のスタイルだ」と確信し、今季から本格的にシングルスに重点をシフト。


結果、ノースカロライナ・オープンで初の決勝進出を果たします。

地味だけど超効いた、ひたすら反復の練習法

その躍進のカギは、”超地道な練習法”にありました。


「コーチと一緒に、バケツいっぱいのボールを使って、同じショットを何百回も繰り返した」とベラミー。


特に重視したのは、シングルス特有のクロスリターンや前に出るタイミング。


練習場所はノースカロライナのアウトドアコート。

天候も考慮しながらの調整で、本番の試合環境にも近づけたのが大きな成果につながったと語ります。

トップ選手との練習で磨かれたベラミーの武器

プロ転向初期には、実力者のハンター&イェーツ・ジョンソン兄弟、さらに女子のトッププレーヤー・パリス・トッドと練習を重ねました。


トッドは現在女子シングルスランキング4位の選手で、コート内外の自己管理能力が非常に高いことで知られています。


ベラミーは彼らから、「点を取るプレー」ではなく「点を取られないプレー」を学んだといいます。


つまり、派手なショットよりも粘り強さとコート全体の使い方にフォーカスしたプレーに転換したわけです。

「一発屋」で終わらない覚悟とアップデート力

彼が目指すのは「一回だけの勝利」ではありません。


「ツアーを回る中で、安定して成績を残す選手こそ本物」と言い切るように、今のベラミーは“継続性”を最重要テーマに据えています。


特に注力しているのはリターンの安定感とボレーの精度。


ピックルボールでは相手の速いサーブに素早く反応し、次の展開を読む「1歩目の判断力」が鍵。


そこを磨くために、毎日リターン練習を欠かさず取り入れているとのことです。

MLPでも存在感。経験値爆上がりの今が旬!

2025年シーズン、ベラミーはMLP(メジャーリーグ・ピックルボール)のコロンバス・スライダーズにドラフト指名されました。


体調不良で欠場したCJ・クリンガーの代役として、急遽アンドレイ・ダエスクとペアを組むことに。
この経験が彼の視野をさらに広げます。


「アンドレイの勝ちへの執着心、特にメンタル面の切り替えがすごく勉強になる」と語り、試合中の集中力やプレーの安定感に影響を受けたことを明かしました。


まさに“吸収力の鬼”。

まとめ

ロスコー・ベラミーは、単なるテニス出身の転向プレイヤーではありません。


ピックルボールの独自性を認め、ゼロから積み上げる姿勢と、仲間から学ぶ柔軟さを持った選手です。


まだ20代と若く、これからのPPAツアーやMLPで台風の目となる存在になるかも。


次なる躍進の瞬間を、しっかり見届けましょう!

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