ラリー中に迷う原因は「攻めたくなる気持ち」。
でも勝つ人は“高さ”と“位置”だけで即決します。
ミスを減らしつつ、点が取りやすい選択を具体例つきでまとめます。
プロとアマの差は「判断の速さ」と「我慢」
プロっぽく見える人って、派手な強打より「失点しない判断」が上手いです。
アマがやりがちなのは、打てそうな球が来た瞬間に“全力スイング”。
これ、気持ちは最高なんですが、ネットミス or アウト or 反撃されて終了が増えます。
ここで覚えてほしい合言葉はこれです。
「打てる球」と「打つべき球」は別。
具体的には、点を取る流れはだいたいこうです。
- まずミスしない(相手に先ミスさせる)
- 相手を動かして、体勢を崩す
- 浮いた球だけを、足元へズドン
- “我慢”=消極的じゃなくて、勝つための準備
- 「強く」より「深く/低く/足元」の方が効く
- 迷ったら“安全ショットで形を作る”が正解です
チェック①ボールの高さで安全度を決める
判断をブレさせない最強の物差しが、ボールの高さです。
高さで「攻めてOK度」が決まります。
ざっくりルールはこれ。
- スネ〜膝:守り(堅実)
- 腰:状況次第(欲張ると事故)
- 胸〜肩:攻めやすい(でも振りすぎ注意)
特に“腰の高さ”は罠です。攻めたくなるけど、コントロールが雑だとミスも増えるゾーン。
ここは「相手の位置」とセットで判断します(後半でやります)。
ミニ習慣:ラリー中に心の中で
「低い?→安全」「高い?→攻めOK」
これを唱えるだけで、ミスが減ります。
- 高さは「球の難易度メーター」
- 低い球を速くすると、上向きになって反撃されやすい
- 高い球でも“全力禁止”が基本です
奥(ベースライン)での正解:低い球ほど堅実に
ベースライン付近の3球目・5球目は、試合の“土台”です。
ここで無理すると、点が取れないどころか自滅します。
低い返球(スネ〜膝)なら
おすすめはドロップ(※)。狙いは「安全ゾーン」です。
- ネットは高めに越える(ギリギリ狙わない)
- スピンは少なめ(得意なら使ってOK)
- 目標はセンター寄り(相手2人の間)や相手のバック側(※)が安定
高い返球(腰〜肩)なら
ここで初めて**ドライブ(※)が選択肢になります。
コツは“7〜8割”の力感。
- 狙いは相手の足元か利き手じゃない側(バック側)
- 奥へ打ち抜くより、沈めるイメージが強いです
- 低い球に強打→ミスとカウンターが増えます
- 高い球でも振りすぎるとネットorアウトが増えます
- 「深く返す→浮かせる→仕留める」が基本の勝ち筋です
※ドロップ:相手コートの浅い所に落として攻めさせないショット
※ドライブ:低めに速く打つ攻撃ショット
※バック側:利き手と逆側。多くの人が処理しにくい側
中間(トランジション)での正解:基本はリセット
トランジション(ベースラインとキッチンの間)は、いわば“事故多発地帯”。
ここで強引に攻めると、だいたい負けます。
基本はリセット(※)**で、相手の攻撃を止めながら前に詰めます。
ポイントは2つ。
- パドルを低めに構える(低い球が来る前提)
- 足は止めない(小さく前進しながら安定させる)
よくあるNG
- 低い球をスピードアップ(※)して上向き→相手にカウンター
- 体が前のめりで、ネットに突っ込む→ミス増
OKの考え方
- 胸より低い球はほぼリセット
- 胸より高い“浮き球”が来たら、初めて攻めを検討
- トランジションは「攻める場所」より「整える場所」
- リセットが上手い人は、勝手にキッチンに入れます
- ここを制すると試合がラクになります
※リセット:強い球を受け流してゆるく返し、主導権を奪われない返球
※スピードアップ:短い球を急に速く打って攻めること
前(キッチン)での正解:高い球だけ攻める
キッチン(※)に入れたら攻めのターン……なんですが、攻める条件はハッキリしてます。
「上から打てる高さ」だけ攻める。
これです。
攻めていい球
- 相手のディンク(※)が浮いて腰〜胸まで来た
- 相手が伸びて触るだけで返した球が浮いた
- こちらのディンクで相手を動かして、返球が甘くなった
このときは、狙いが大事。
- まずは相手の足元(踏ん張れない)
- 次に相手の詰まる場所(身体の近く)
- 迷ったらセンター寄りで“相手同士に迷わせる”
攻めない方がいい球
- ネットより少し上の低い球
- 下からすくい上げる形になる球
低い球を無理に速くすると、上向きになって**カウンター(※)をもらいやすいです。
キッチンは“我慢が強い人”が勝ちます。
※キッチン:ノンボレーゾーン(前の四角いエリア)
※ディンク:キッチン付近で短く落とし合うショット
※カウンター:相手の攻め返し(速い返球で逆襲)
チェック②位置関係で狙い所が変わる
高さの次に見るのが、自分たちと相手の位置です。
ここを見ないと、せっかくの良い球も“ただ返すだけ”になります。
超よくある勝ちパターン(具体例)
あなたとパートナーがキッチン。
相手がまだ奥 or トランジション。
このときに来る“胸の高さのボレー”はご褒美です。
正解はこうです。
- バウンドさせずに空中で取る(時間を与えない)
- スピンや角度で、相手の足元へ沈める
- 強打で奥へ飛ばすより「足元」が点につながります
逆にNGはこれ。
- バウンドさせて高さを落とす→相手が前に詰める時間ができる
- 力みすぎてアウト→自滅
迷ったときの3秒チェック
- 自分たちは前?相手は後ろ?(有利なら足元)
- 相手は動いてる?止まってる?(動いてるならさらに足元)
- 相手の弱点は?(バック側/身体/センター)
まとめ
勝てる判断のコツはシンプルで、①ボールの高さと②4人の位置関係の2チェックだけです。
低い球は堅実に、高い球だけ攻めるだけでミスが減ります。
さらに位置で有利なら「バウンドさせず足元へ」で主導権をキープ。
今日の練習からこの2つを意識すると、プレーが一気に“勝てる感じ”になりますよ。





