テニス経験があるのに勝てない…その原因、だいたい「浮かせる」「急ぐ」「振りが大きい」です。
試合で使える形に直す“6ステップ練習”を、回数・狙い・NG例つきで具体化します。
クロスコート安定で浮き球を消す
まずは「クロスで低く安全に返す」を身体に入れます。
力んで押すとポップアップ※が出て即終了なので、“当てて返す”が正解。
狙いはスピードじゃなく再現性です。
今日のドリル(10分)
- クロスで 10本連続(ネットより低めの弾道)×3セット
- 失敗条件:浮く/ライン超え/力んでミス
- 合言葉:「待つ、引きつける、押さない」
よくあるNG:フォアに回り込みすぎ→体が流れて浮く
キッチンラインで主導権を取る位置取り
上手い人ほど“打つ前”に勝ってます。
キッチンライン※付近に近いほど、相手の球を早く触れて主導権が取れます。
遠くから腕を伸ばすと角度が地獄。
届かせるより、1歩で入るが優先です。
今日のドリル(10分)
- 相手と斜めの位置でラリーしながら、常にライン付近キープ
- 1球ごとに「前・横に小さく1歩」だけ調整(走らない)
- 取れない球は無理ボレーせず、バウンドOKで処理
チェック:打点が体の前にあるか(体の横になるとミス増)
ベースライン→ネットの前進ルートを固定
「早く前へ!」で突っ込むほど事故ります。
ここは型で勝つパート。ドロップ※→リセット※→リセット→ネットの順で、前進を“安全に”固定します。
前に行くほど焦りが出るので、むしろ落ち着いた人が強いです。
今日のドリル(12分)
- ベースラインからドロップ:相手のキッチン付近へ(3本)
- 返ってきた速球はリセット:山なりじゃなく“低めに置く”(3本)
- もう一度リセットしてから、初めてネットで勝負(1本)
これを 5周。
コツ:前進は「いい球のあとだけ」。
微妙なら据え置きでOK
スコーピオンで振りを小さく速くする
テニス癖のラスボスが“でかいスイング”。
ピックルボールは狭くて速いので、振るほど間に合いません。
スコーピオン※=体の近くで完結する超コンパクト処理で、ミスの原因(余計な動き)を消します。
今日のドリル(10分)
- 目標:テイクバック禁止(ゼロ)で10本連続
- 形:手は前/パドルは肘の下/面で当てて下に押さえる
- 自主練裏ワザ:脇にタオルを軽く挟む(腕が開くの防止)
NG:振り始めが遅い→慌てて当たりがブレる(小さく早く)
ブロックで守りを武器に変える
ブロック※は“相手の速さを利用して返す”技術。
パワー勝負じゃなく、面とタッチで勝ちます。
短く落とすか、深く押し返すかを選べると、ラリーが急に安定して「試合上手」になります。
今日のドリル(10分)
- 相手のドライブに対して
- 短ブロック:キッチン内にストン(5本)
- 深ブロック:相手を下げる深さ(5本)
- 短ブロック:キッチン内にストン(5本)
- 2セットやったら、相手の位置を見て“短/深”を混ぜる(10本)
コツ:振らない。押さない。「当てて止める」が一番強い
コンボ練習で判断力を試合仕様にする
最後は全部つなげて“脳みそを試合モード”にします。
連続で球種が変わると、迷った瞬間に負けるので、選択肢を先に決めておくのがポイント。
これができるとネットでの自信が一気に上がります。
今日のドリル(8分)
- 1セットの流れ(例)
- フォアにドロップ → 2) 高めはスコーピオン処理
- 速球は短ブロック → 4) 次は深ブロック
- バック処理 → 6) 高い球は決める
- フォアにドロップ → 2) 高めはスコーピオン処理
- これを 5セット(ミスったらその球からやり直し)
合言葉:「迷ったらバウンドOK」「取れる形だけ叩く」
※用語メモ(初心者向け)
- ポップアップ※:浮いて相手に叩かれる球
- キッチンライン※:ノンボレーゾーン(前のエリア)のライン。前衛の生命線
- ドロップ※:相手のキッチン付近に“ふわっ”と落として前に行く球
- リセット※:不利な速い展開を、落ち着いた球で“仕切り直す”こと
- スコーピオン※:振りを極小にして速球を処理するコンパクト動作
- ブロック※:相手の速い球を、面で受けて抑えて返す技術
まとめ
テニス経験者が伸びるコツは、「強く打つ」より先に 浮かせない・急がない・小さく打つを徹底することです。
6ステップをこの順で回すと、ミスが減ってラリーが続き、勝ち筋が見えてきます。
まずは次の練習、①クロス10本×3セットだけでもやる価値ありますよ。





