アメリカのピックルボールツアーを主導するAPPが、インドとイギリスの団体とがっつりタッグを組んで、国際的な競技発展に本気モード突入。
トップ選手が国境を越えて試合に出たり、大会が世界規模で拡大したりと、まさに“ピックルボールワールド”が開かれようとしています。
APPってどんな組織?
APP(Association of Pickleball Players)は、アメリカに本拠地を置くピックルボール専門の団体で、プロツアーを運営する最大手。
世界で初めての本格的なピックルボールリーグを立ち上げたことで知られ、現在では年間を通じてアメリカ各地で大規模な大会を開催しています。
APPの本部はフロリダ州フォートローダーデールにあり、2025年現在では「APP Tour Championship」を含む10以上の主要大会を展開中。
プロの育成にも力を入れており、ランキング制度や賞金制度を通して、競技としてのステータスを確立しています。
インドの「Global Sports」と戦略的タッグ!
2025年、APPはインドの大手スポーツ団体「Global Sports」との戦略的パートナー契約を締結しました。
Global Sportsはインド国内でピックルボールを急速に広めている中心的存在。
プロリーグの設立やジュニア育成にも力を入れており、急成長中の団体です。
この提携により、両国の選手や大会の交流が活発化し、単なる技術交流だけでなく、「ピックルボールを通じた文化交流」という新しい価値も生まれそうです。
Global Sportsのパートナー、シャシャンク・カイタン氏は「APPとの連携は、インドの若い才能に世界への扉を開くものです」とコメントしています。
トップ選手の“合同プレーヤープール”が始動
今回の提携の最大の目玉が、APPとGlobal Sportsによる「プレーヤープール(合同選手制度)」の創設。
これは、両ツアーの上位12名の男女選手が、それぞれのリーグに出場できるようになるシステムです。
たとえば、APPで活躍しているアメリカの選手が、インドのリーグに参戦して賞金を狙ったり、逆にインドのトップ選手がアメリカの大会に出場して国際ランキングを上げる、といった流れが可能になります。
若いプレーヤーたちにとっては、国際経験が一気に増える大チャンス。
しかも両国で活躍すれば、世界中の注目を浴びるスター選手になる道も見えてきます!
モンスーン・チャンピオンシップに注目!
2025年7月29日から8月3日まで、インド・ムンバイで「Monsoon Pickleball Championship」が開催されます。
これはインド最大級の大会で、会場には世界各国からの観客やスポンサーも集まる注目イベント。
ここにAPPの代表選手たちが公式に出場するのは初の試み。
アメリカとインドのトップ同士の真剣勝負が実現するということで、現地でもかなり話題になっているそうです。
また、この大会を通してインドの選手が世界にアピールできる絶好のチャンスにもなっており、両国のファンにとっては見逃せない夏のビッグイベントです。
イギリス「English Open」との強い絆
APPはイギリスの「Pickleball England」とも長年連携を続けていて、今年で4年目のパートナーシップ。
特に注目されるのが、8月6日〜10日に開催される「English Open」です。
この大会はアメリカ国外で最大級のピックルボール大会で、毎年約50か国・2000人以上の選手がエントリー。
会場はテルフォード国際センターで、今年もAPPのプロ選手&アメリカ代表チームが多数出場予定です。
Pickleball England代表のカレン・ミッチェル氏は「このような国際交流があるからこそ、イギリスやヨーロッパの選手も実力を試す機会を得られるのです」とコメント。
観客にとっても、ハイレベルな試合を間近で観戦できる貴重なイベントです。
世界のピックルボール、今後に期待!
APPを中心としたインド・イギリスとの連携は、ピックルボールが“ローカルなニュースポーツ”から“世界をつなぐ競技”へと進化している証。
プロとしてのキャリアを築きたい選手にとっては新しいルートが開かれ、ファンにとっては国境を越えたバトルが身近になります。
今後は他の国との連携や、グローバルランキング制度の整備など、さらなる展開も期待されています。
世界を舞台にピックルボールをプレーする日が、もうすぐそこまで来ているかもしれません。
まとめ
APPが仕掛ける国際戦略は、単なる競技の普及にとどまらず、「人と人をつなぐスポーツ」としての可能性を広げています。
インドやイギリスとの連携によって、世界中のプレーヤーが活躍できる環境が整いつつあります。
これからのピックルボールの進化から、目が離せません!