ピックルボール界で巻き起こるルール戦争!プロとアマで分裂中の本当の理由とは?

コラム

最近、日本でもじわじわ人気が出てきたピックルボール。

でも実はアメリカでは「ルールや用具の基準がバラバラすぎる!」って、業界内でかなりモメてるんです。

プロとアマで違うルールがあるってどういうこと?その裏には団体同士の駆け引きも…。

今回は、そんな“ピックルボール界の裏側”を、わかりやすく紹介します!

プロとアマでルールが違うってホント?

ホントに違います!しかも、けっこう大事なところが。

ピックルボールには「USAP(USAピックルボール)」っていう伝統的なルールを管理する団体があって、主にアマチュアやレクリエーションプレイヤーを対象にしてます。

でも最近、「UPA-A(ユナイテッド・ピックルボール・アソシエーション・オブ・アメリカ)」っていう新しい団体が登場。こっちはプロ向けのルールを作ってるんです。

つまり、プロ大会とアマ大会では「使えるパドルの基準が違う」とか、「プレースタイルが微妙に違う」ってことが起きちゃうんです。

規格の違いがプレイヤーを混乱させてる!?

例えばパドル(※ピックルボール用のラケット)について。

UPA-Aは「もっとスピン(※回転)がかけられるようにしようぜ!」って感じで、パドル表面のザラザラ(グリット)の許容範囲が広めです。

一方、USAPは「誰でも公平に楽しめるように」っていうスタンスで、スピン性能には厳しめの制限が。

でも問題なのが、「UPA-A基準のプロ用パドルが、そのまま一般販売されてる」ってこと。

Reload PickleballのCEO、ニック・ビカニックさんが「これってプロ用って言いながら、結局は一般の人に売るためじゃないの?」って突っ込んでました。

プロが使ってる=かっこいい=欲しくなる、って流れがあるからこそ、このズレは大問題なんです。

統一できそうでできない2つの団体

じゃあ、どっちかに統一すればいいじゃん!って思いますよね?

実際、USAPの技術責任者シュミッツさんも「技術的には統一できる距離感にある」と言ってました。

さらにUPA-Aの会長アスペスさんも、「ウチはまだプロしか相手にしてないから、いずれ近づけるはず」とコメント。

でも、お互いの“組織の立ち位置”や“経済的な事情”が邪魔をして、なかなか手を組めないのが現実。

なんなら「ウチの団体が本物の統括機関だ!」みたいなプライド合戦っぽくなってて、話はこじれるばかりです…。

新団体UPA-Aの正体って?

UPA-Aは、実は「UPA(ユナイテッド・ピックルボール・アソシエーション)」という営利企業の一部なんです。

プロツアーの運営とか、選手契約とか、ビジネスとして成り立っている側面が強いんですよね。

Selkirkの共同オーナー、トム・バーンズさんは「UPA-Aは結局、儲けるためにあるだけ。

プレイヤーのためじゃない」って、かなり厳しめに批判。

対してアスペスさんは「いやいや、俺は会長だけど誰の言いなりにもなってないし、非営利化も進める予定だよ」と反論。

でも、バーンズさんから「それは違うでしょ?」って公開の場でツッコまれ、ちょっとピリついた空気にも…。

メーカーが抱えるリアルな悩み

道具を作ってるメーカーからしたら、「2つの団体に合わせたパドルを作らないといけない」って、めちゃくちゃ面倒。

実際に、JOOLA(※ヨーラ:有名なメーカー)のゴードン・ケイさんは、「できれば基準は1つにしてほしい。

製造コストも抑えられるし、お客さんも迷わなくて済む」と正直な気持ちを語ってました。

今は「USAP認定」と「UPA-A認定」の両方をクリアしたパドルを作ってるけど、それって二重の手間。


このままだと、メーカーもプレイヤーも「どの基準に従えばいいの?」って混乱し続けることになります。

ピックルボールの未来はどうなる?

セッションのラスト、バーンズさんが言った言葉が印象的でした。

「僕らの夢は、ピックルボールをオリンピック競技にすること。けど、今のままルールがバラバラじゃ絶対に無理。」


「私利私欲のために動いたら、このスポーツはラケットボールみたいに衰退しちゃう。

いま統一しないと将来がない。」

つまり、「業界全体で同じ方向を向くこと」がめちゃくちゃ重要なんです。

今がその岐路(分かれ道)ってわけですね。

まとめ

ピックルボールは今、大きな分岐点に立っています。


プロ用とアマ用でルールや用具の基準がバラバラだと、プレイヤーもメーカーも混乱しちゃいます。

でも、ルールがひとつになれば、誰でも安心してピックルボールを楽しめる世界が待ってます。


オリンピックでピックルボールを見る日が来るかもしれませんね!今後の動きに注目です!

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