プロ選手たちの驚異的な“サードショット成功率”をご存じですか?
ミスを限りなく減らすその技術は、実はアマチュアにも応用可能。
この記事では、実際のデータとプロ選手の具体例をもとに、「まずは入れる」ための考え方とコツを解説します!
サードショットってどんな役割?
サードショットとは、サーブ側が打つ3打目。
つまり、「自分たちが攻撃に入る第一歩」とも言える超重要な一打です。
このショットには大きく分けて2種類があります:
- ドロップ(Drop)※:ネット近くにソフトに落とすショット。相手の前進を妨げ、ネット際の戦いに持ち込む。
- ドライブ(Drive)※:スピードを持って低く打ち込み、相手を下げたり体勢を崩すことを狙う。
成功すれば主導権を握れますが、失敗するとそのまま相手の攻撃チャンスに。
まさに「試合の流れを決める分岐点」なのです。
プロは9割以上が“インプレー”
今シーズンのプロツアー・金メダル戦(男子・女子・ミックスの3種目、9大会=計27試合)で記録されたサードショットは約4,000本。
そのうち、なんと93.6%がコート内に収まっていたというから驚きです。カテゴリー別では、
- 男子ダブルス決勝:93.5%
- 女子ダブルス決勝:94.4%
- ミックスダブルス決勝:93.1%
というように、どの種目でもブレのない高い安定性を誇っています。
これがトップ選手たちの“当たり前”の基準なのです。
ゲーム中のミス、実は激レア
数字ではイメージしにくいかもしれませんが、この93.6%を1ゲーム(11点先取)に置き換えてみると──
プレイヤー4人全員の合計でも1ゲーム中に2〜3回ミスがあるかないか程度。
つまり、1人あたり0.6回以下しかミスしていない計算です。
これは「失敗が少ない」のではなく、ほぼ「失敗しない」レベル。
これだけ確実に“入れる”ことができれば、無理にウィナー(決定打)を狙わなくても、試合の流れを自分たちのものにできるのです。
これがプロの正確ショット例
実際にプロがどれほどミスをしないか、具体的な選手の数字を見てみましょう。
- アナ・リー・ウォーターズ選手(女子ダブルス):50本中49本成功=成功率98%
- クリスチャン・アルション選手(男子ダブルス):53本全て成功=100%
- ジョージャ・ジョンソン選手(ミックスダブルス):44本中43本成功=成功率97.7%
彼らはプレッシャーのかかる決勝戦でも、精度を落とさず淡々と自分の仕事をこなしています。
この「安定感」が一流プレーヤーの証と言えるでしょう。
アマチュアが真似したいポイント
プロのように完璧に打つのは難しくても、「ミスを減らす意識」なら今すぐにでも実践可能です!
✅ ドロップのコツ
- ボールを浮かせすぎず、ネットより30〜50cm上を通すイメージで。
- 強く打ちすぎず、相手のキワを狙いすぎないことが大切。
✅ ドライブのコツ
- スピードを出すよりも、コントロール優先。相手の身体を狙ってミスを誘いましょう。
✅ 共通する考え方
- 決めにいくのではなく、まず“つなぐ”ことを第一に。
- 打つ前に「確実に入れる」意識を持つだけでも安定感は変わります。
練習のカギは「入れる意識」
練習では「難しいショットを成功させる」よりも、簡単なショットを100%成功させることに集中しましょう。
特にサードショットは、相手の強い返球が飛んできたり、焦って振り抜いてしまう場面が多いです。
そんな時こそ、「あえてゆっくり打つ」「安全なコースを選ぶ」といった冷静な選択が求められます。
サーブ練習やボレーと組み合わせて、“サードショットを絶対に入れる”ルーティンを作ってみるのもおすすめです!
まとめ
サードショットは、ただの3打目ではなく「その試合の流れを作るカギ」です。
プロはその一打を限りなくミスなく決めており、アマチュアも“入れる意識”さえ持てば一気に安定感が上がります。
まずは「入れること」から始めて、ピックルボールの試合運びをもっと楽しく、もっと自分らしくしていきましょう!