MLPの2026年トレード市場が一気に動いています。
船水雄太のユタ移籍をはじめ、マイアミやカリフォルニアが短期間でロースターを大幅に変更。
終盤戦を前に成立した主な取引と、各チームに起きた変化を整理します。
MLP2026年のトレード期限と移籍の仕組み
2026年のMLPトレード期限は、当初6月30日に設定されていました。
その後、7月12日へ延期され、さらに7月20日まで延長されています。
※トレード期限:チーム同士が選手の交換や移籍を正式に成立させられる最終日です。
期限が延びたことで、各チームはレギュラーシーズン終盤の試合結果や選手の状態を見ながら、より長い期間を使ってロースターを調整できるようになりました。
※ロースター:チームに登録され、大会へ出場できる選手の一覧です。
※レギュラーシーズン:年間順位を決める通常のリーグ戦です。
MLPのトレードは、必ずしも選手1人と選手1人を交換する形だけではありません。
今回の移籍では、選手に金銭補償を加えるケースや、複数のチーム間で選手が連続して動くケースも見られました。
主な取引の形は次のとおりです。
- 選手同士を交換する
- 選手と金銭補償を交換する
- 複数選手をまとめて移動させる
- 男子選手または女子選手だけを入れ替える
- 数日後に同じ選手が別のトレードで再び移籍する
MLPでは男子ダブルス、女子ダブルス、男女混合ダブルスを戦うため、選手1人の移籍でも複数のペアに影響します。
トレードは単なる人数調整ではなく、チーム全体の組み合わせを作り直す動きです。
船水雄太がマイアミからユタへ移籍
7月15日に成立したトレードでは、ユタ・ブラックダイヤモンズが船水雄太を獲得しました。
マイアミ・ピックルボールクラブは、タイラー・ルーンと金銭補償を受け取っています。
トレード内容は次のとおりです。
- ユタ・ブラックダイヤモンズ獲得:船水雄太
- マイアミ・ピックルボールクラブ獲得:タイラー・ルーン、金銭補償
船水は、トレード前までマイアミのロースターに登録されていました。
マイアミではルック・ファムやディラン・フレイジャーらと男子枠を構成していましたが、期限直前の取引でユタへ移ることになりました。
ユタの更新後ロースターは次のとおりです。
- コナー・ガーネット
- タマ・シマブクロ
- 船水雄太
- アリス・ジョーンズ
- エッタ・トゥイオネトア
- ビクトリア・ディムジオ
ユタには男子選手としてコナー・ガーネットとタマ・シマブクロが所属しています。
船水の加入によって、男子ダブルスでは誰とペアを組むのか、男女混合ダブルスではどの女子選手と組み合わせるのか、選択肢が増えました。
船水はソフトテニス出身で、素早い展開や前衛での反応力を生かしたプレーが特徴です。
既存選手との役割分担がうまく整理されれば、攻撃のテンポを変える存在になりそうです。
一方、マイアミはタイラー・ルーンを獲得しました。
経験のある男子選手を加えたことで、単純に船水を放出したというより、男子ロースターのタイプを入れ替えた取引と見ることができます。
日本人ファンにとっては、船水が新しいチームでどのようなペアを組み、どのポジションを任されるのかが大きな注目ポイントです。
マイアミとカリフォルニアで進む大型再編
7月14日には、カリフォルニア・ブラックベアーズがディラン・フレイジャーを獲得しました。
マイアミは、アヌアール・ブラハムと金銭補償を受け取っています。
トレード内容は次のとおりです。
- カリフォルニア獲得:ディラン・フレイジャー
- マイアミ獲得:アヌアール・ブラハム、金銭補償
ディラン・フレイジャーは、取引前までマイアミに所属していました。
ところが、翌7月15日には船水雄太もユタへ移籍しています。
つまりマイアミは、わずか2日間で男子選手の顔ぶれを大きく変更しました。
移動の流れを整理すると、次のようになります。
- 7月14日にディラン・フレイジャーをカリフォルニアへ放出
- アヌアール・ブラハムと金銭補償を獲得
- 7月15日に船水雄太をユタへ放出
- タイラー・ルーンと金銭補償を獲得
マイアミの更新後ロースターは次のとおりです。
- タイラー・ルーン
- ルック・ファム
- アヌアール・ブラハム
- エステ・ウィダースホーフェン
- イザベラ・ダンラップ
- 藤原理花
男子側はタイラー・ルーン、ルック・ファム、アヌアール・ブラハムの構成となりました。
女子側はエステ・ウィダースホーフェン、イザベラ・ダンラップ、藤原理花が残っています。
男子選手を2人入れ替えたため、男子ダブルスだけでなく、3通りある男女混合ダブルスの組み合わせも大きく変わります。
新しい選手の実力だけでなく、女子選手との相性を短期間で整えられるかが重要です。
一方のカリフォルニアも、7月に入って何度もロースターを変更しています。
7月7日にパブロ・テレスとマヤ・ブイを獲得し、7月13日にはゾーイ・ワイルとジャリナ・イングラムを加えました。
さらに7月14日にはディラン・フレイジャーも獲得しています。
更新後のカリフォルニアは次の構成です。
- パブロ・テレス
- ディラン・フレイジャー
- ジョーイ・ワイルド
- サーラ・デネヒー
- ゾーイ・ワイル
- ジャリナ・イングラム
- ルカ・マック(IR)
※IR:ケガなどで一時的に出場できない選手が入る故障者リストです。
カリフォルニアは男子と女子の両方を短期間で入れ替えており、既存の一部だけを修正するというより、チーム全体を組み直すような動きとなっています。
7月13日に成立した3件のトレード
7月13日には、カロライナ、フェニックス、シカゴ、カリフォルニア、フロリダの5チームが関わる3件のトレードが成立しました。
トレード期限直前らしく、男子選手と女子選手の両方が同じ日に動いています。
カロライナとフェニックスのトレード
カロライナ・ホッグスはワイアット・ストーンを獲得しました。
フェニックス・フレームズは、マイケル・ロイドと金銭補償を受け取っています。
- カロライナ獲得:ワイアット・ストーン
- フェニックス獲得:マイケル・ロイド、金銭補償
カロライナの男子ロースターは、DJ・ヤング、ブランドン・フレンチ、ワイアット・ストーンとなりました。
女子側にはニコール・コナード、吉富愛子、アビゲイル・ハットンが登録されています。
男子選手同士の入れ替えとなるため、男子ダブルスと男女混合ダブルスの組み合わせが変わります。
フェニックスは、ジョナサン・チュオン、マイケル・ロイド、カムデン・チャフィンを男子枠にそろえました。
マイケル・ロイドの加入によって、既存のペアを維持するのか、新しい組み合わせを試すのかが注目されます。
シカゴとカリフォルニアのトレード
シカゴ・スライスはエマ・ネルソンを獲得しました。カリフォルニアは、ジャリナ・イングラムと金銭補償を受け取っています。
- シカゴ獲得:エマ・ネルソン
- カリフォルニア獲得:ジャリナ・イングラム、金銭補償
シカゴの女子ロースターには、エルシー・ヘンダーショット、ジェイミー・ウェイ、エマ・ネルソンが並びました。
女子選手を入れ替える場合、女子ダブルスのペアだけでなく、男子3人との男女混合ダブルスの候補も変わります。
エマ・ネルソンがどの男子選手と組むのかによって、シカゴの戦い方も変化しそうです。
カリフォルニアとフロリダのトレード
カリフォルニアはゾーイ・ワイルを獲得し、フロリダ・スマッシュはマヤ・ブイと金銭補償を受け取りました。
- カリフォルニア獲得:ゾーイ・ワイル
- フロリダ獲得:マヤ・ブイ、金銭補償
フロリダの更新後ロースターは次のとおりです。
- コナー・モーグル
- ケイソン・キャンベル
- クリストファー・カウチ
- マルティナ・フラントバ
- パウラ・リベス
- マヤ・ブイ
フロリダは女子枠にマヤ・ブイを加えたことで、マルティナ・フラントバ、パウラ・リベスとの起用方法を調整することになります。
7月13日の3件は、それぞれ独立した取引ですが、カリフォルニアが2件に関わっている点が特徴です。
男子だけでなく女子の再編も同時に進めており、かなり積極的に動いた一日でした。
6月から続いた主要チームの選手移動
2026年のトレード市場は、7月に突然動き始めたわけではありません。
6月15日以降、複数のチームが継続的にロースターを変更しています。
6月15日はタイラ・ブラックがコロンバスへ移籍
コロンバス・スライダーズはタイラ・ブラックを獲得し、ダラス・フラッシュはダニエル・タウンゼントと金銭補償を受け取りました。
- コロンバス獲得:タイラ・ブラック
- ダラス獲得:ダニエル・タウンゼント、金銭補償
コロンバスの女子枠には、タイラ・ブラック、パリス・トッド、ジュディット・カスティーヨが並びました。
女子選手層を変更し、複数の組み合わせを試せる構成です。
6月22日はダラスとフェニックスが取引
ダラスはアリックス・チュオンを獲得しました。
フェニックスは、アルビー・ホアンと金銭補償を受け取っています。
- ダラス獲得:アリックス・チュオン
- フェニックス獲得:アルビー・ホアン、金銭補償
この時点のダラスには、JW・ジョンソン、オーギー・ゲ、イバン・ヤコブレビッチ、ダニエル・タウンゼント、アリックス・チュオン、ブルック・バックナーが登録されました。
男子と女子のバランスを維持しながら、女子側の選択肢を増やした取引です。
6月23日は3チーム間で選手が移動
ベイエリア・ブレーカーズ、ラスベガス・ナイトオウルズ、マイアミの間では、3チームにまたがる取引が成立しました。
- ベイエリア獲得:ブレイン・ホベニア
- ラスベガス獲得:クレイトン・パウエル、金銭補償
- マイアミ獲得:ルック・ファム、金銭補償
マイアミが獲得したルック・ファムは、その後もチームに残り、7月15日時点の更新後ロースターにも名前が入っています。
一方、ベイエリアは7月7日に再びトレードを行い、キオラ・クニモトとジェームズ・デルガドを獲得しました。
短期間で選手を入れ替えながら、ロースターを調整しています。
6月24日は4チームを中心に複数移籍
6月24日には、シカゴ、セントルイス、テキサス、アトランタを中心に複数の選手が動きました。
主な移籍は次のとおりです。
- シカゴ獲得:ジョン・ルシアン・ゴインズ
- セントルイス獲得:ハンター・ジョンソン、金銭補償
- シカゴ獲得:エルシー・ヘンダーショット
- セントルイス獲得:アンジー・ウォーカー、金銭補償
- テキサス獲得:ケイトリン・クリスチャン、金銭補償
- アトランタ獲得:マリ・フンベルグ
シカゴは男子と女子をそれぞれ補強し、チーム全体の組み合わせを変更しました。
セントルイスもハンター・ジョンソンとアンジー・ウォーカーを加え、男女両方のロースターを動かしています。
6月の動きを見ると、各チームは期限直前だけでなく、シーズン中盤から段階的にロースターを修正していたことがわかります。
トレード後の試合で注目したいポイント
MLPのトレードを見るときは、「有名な選手を獲得したか」だけで判断すると、チームの変化を十分に理解できません。
試合では男子ダブルス、女子ダブルス、男女混合ダブルスが行われるため、1人の加入が複数の試合へ影響します。
たとえば男子選手が新加入した場合、次の点が変わります。
- 男子ダブルスで組むパートナー
- 男女混合ダブルスで組む女子選手
- 左右どちらのサイドを担当するか
- 攻撃役と守備役の分担
- ドリームブレーカーでの起用順
※ドリームブレーカー:チーム戦が同点になった場合に行われる、選手交代制のシングルス形式による決着戦です。
新しいロースターが機能しているかを見るには、次のポイントがわかりやすいでしょう。
- 2人の間に来たボールを迷わず処理できているか
- サーブ後とリターン後の動きがそろっているか
- ネット前で左右の距離が開きすぎていないか
- ミスの後に声をかけて立て直せているか
- 混合ダブルスで役割が偏りすぎていないか
特に注目したいのは、マイアミとカリフォルニアです。
マイアミは男子選手を短期間で2人入れ替えました。
新たに加わったタイラー・ルーンとアヌアール・ブラハムが、ルック・ファムや女子選手とどのようなペアを組むのかがポイントです。
カリフォルニアは、7月だけで男女複数の選手を獲得しました。
ディラン・フレイジャーやパブロ・テレスを軸に男子ペアを作るのか、女子側のゾーイ・ワイルやジャリナ・イングラムを誰と組ませるのか、選択肢が多くなっています。
ユタでは、船水雄太が既存選手との連係をどれだけ早く作れるかが注目されます。
移籍直後は練習時間が限られるため、技術だけでなく、試合中の声かけや判断の共有が重要です。
トレードが成功だったかどうかは、選手名の豪華さでは決まりません。
新しいペアが実戦でポイントを取れるか、チーム全体の勝利につながるかが本当の評価になります。
まとめ
MLP2026年のトレード市場では、船水雄太のユタ移籍をはじめ、マイアミやカリフォルニアを中心に大きなロースター変更が続きました。
特にマイアミは2日間で男子選手2人を入れ替え、カリフォルニアは7月に男女両方を積極的に補強しています。
今後は新加入選手の個人技だけでなく、男子・女子・混合ダブルスの組み合わせがどう変わるのかに注目すると、終盤戦をより深く楽しめます。


