元教師がピックルボールで新たな挑戦に挑む
ロリー・バラッティさんは、カリフォルニア州ロスバノスで33年間教育者として活躍した後、ピックルボールに出会い、その魅力を地域に広めることに尽力してきました。
68歳でこのスポーツを始め、現在77歳となる彼女は、教育者時代に培ったスキルを活かし、初心者でも楽しめる方法を工夫しながら新しいプレイヤーの育成に取り組んでいます。
「ピックルボールを通じて、人に教える楽しさを再発見しました」と語るロリーさん。
その指導方法は、幅広い年代のプレイヤーに支持され、8歳の子どもから60歳を超えたシニアまで、誰もが楽しめる環境を提供しています。
コート設置からクラブ設立までの道のり
2015年、ロリーさんがピックルボールに初めて触れたのはローズビル市でのこと。
その魅力に惹かれ、すぐに地元ロスバノスでのプレイ環境を整えるべく行動を開始しました。
当時、地域にはピックルボール専用のコートがなく、彼女と夫のトムさんは市の公園・レクリエーション部に直接掛け合いました。
「最初はウォルマートのバドミントン用ネットで始めたんです」と笑いながら振り返るロリーさん。
当初わずか4〜6人で始まった活動は、彼女の粘り強い努力で現在130人以上のメンバーを抱える大規模なクラブへと成長。
2023年春にはロスバノスピックルボールクラブを正式に非営利団体として登録し、さらなる活動拡大の基盤を整えました。
地域を巻き込む広報活動
ロリーさんの活動の核となっているのが、地域社会との密接な連携です。
彼女は地元の市議会やロータリークラブに積極的にプレゼンを行い、トマトフェスティバルといったイベントにも参加し、ピックルボールの魅力を発信。
これらの取り組みが実を結び、2024年秋には9つの新しい専用コートが完成する予定です。
「ロスバノスのコミュニティ全体を巻き込むことで、スポーツの可能性を広げていくのが私の使命だと感じています」と話すロリーさん。
地元政府との定期的な交渉を欠かさない彼女の姿勢が、この成果を生み出しました。
家族ぐるみのピックルボールライフ
ロリーさんの情熱は家族にも広がっています。
孫たちが訪れるたび、庭にネットを設置してピックルボールを楽しむのが家族の恒例行事。
近隣のコートにも一緒に出かけ、次世代へのスポーツ普及にも力を入れています。
「家族みんなでプレイするのが何よりの楽しみ」と笑顔で話すロリーさん。
その姿勢は、多くの家庭にとってもピックルボールを始めるきっかけになっているようです。
ピックルボールアンバサダーとしての誇り
ロリーさんがUSAピックルボールアンバサダーに就任したのは、友人の勧めがきっかけ。
「すでにアンバサダーのような活動をしている」と評価され、その後正式に任命されました。
アンバサダーとして、彼女は地域内外のプレイヤーの架け橋となり、コミュニティの発展に寄与しています。
「アンバサダーとしての役割は、スポーツの普及だけでなく、地域の人々と共に成長することです」と彼女は語ります。
その活動の成果として、多くの新規プレイヤーがピックルボールに挑戦する環境が整いつつあります。
新しいピックルボール時代への展望
ロリーさんは今後、さらに多くの人がピックルボールに触れる機会を作りたいと考えています。
「もっとたくさんの人にピックルボールの楽しさを知ってもらう。
それが私の夢です」と力強く語る彼女。
新しいコートが完成することで、ロスバノスのスポーツコミュニティはますます活気づくでしょう。
まとめ
ロリー・バラッティさんの活動は、ピックルボールを通じて地域に活力を与え、多くの人々に新しいスポーツ文化を提供しています。
彼女の情熱が生み出す未来が、さらに多くの人を巻き込んでいくことを期待せずにはいられません。