ネットを越すだけで満足していたあの頃。
でも今は、相手の動きや配置を見て判断できるようになってきました。
「視野を広げる」って、プレーの質を大きく変えてくれるんです。
この記事では、ピックルボール歴数年の筆者が実感した“見る力”の大切さを、分かりやすく紹介していきます！
相手のミスを逃さず攻める
プレー中、相手がリターンを打ったあとキッチン（※ネット前のエリア）まで詰めてこない時は大チャンス。
こういう場面では、迷わず低く速いドライブショットを相手に向けて打ち、同時に自分もネット際まで前進します。
また、ペアの利き手の確認も大切です。
右利き同士なら中央にバックハンド（※パドルの裏側で打つ面）が集まるので、そこが狙い目です。
両利きペアなら、あらかじめ弱点になる側を見極めて、第三打をそこへ落とすと一気に主導権が握れます。
無理な狙いをやめて安定感アップ
以前は、サーブやリターンで無理にラインギリギリを狙って失敗することが多かったです。
でも今は、「しっかり深く返す」ことを意識しています。
例えば、相手のバック側に深く返すだけでもプレッシャーは十分。相手の返球が甘くなれば、次で攻め込めます。
また、自分がドロップショットを打ったあとに、反射的に下がってしまっていたクセにも気づきました。
実際それは相手に時間を与えるだけだったんです。
今はポジションをキープし、相手の足元へボレーを返す練習を重ねています。
状況に応じた動き方がカギ
ナイスな第三打ドロップが決まったとき、球がキッチンにしっかり落ちたり、相手が少し後ろに下がる様子が見えたら、すぐに前へ詰めてプレッシャーをかけます。
逆に、ドロップが浮いてしまった時は無理に前進せず、ひとまず構えて相手の反撃に備えるのが基本。
無理せず態勢を立て直す意識が大切です。
また、パートナーがドライブを打った際に、球が低く速くネットを越えたなら、自分はすぐに前へ入りポップアップを狙って攻撃の形をつくります。
ポーチで流れをつかめ！
プレー中、相手が自分のパートナーを狙って強い第三打を打ってきそうなタイミングって意外と多いんです。
そんなときは、横からスッと前に出てポーチでボールを奪うことで、こちらのペースに持ち込めます。
ただし、逆の立場のときも要注意。
自分がドライブを打つ時、前衛の相手がポーチを狙っていると感じたら、打つ直前に狙いを変えて、逆サイドや体の正面に打ち込むことで、相手のタイミングをずらすことができます。
この一瞬の判断が、流れを大きく変えます。
パートナーとナイス連携
試合中は、お互いの呼吸が合っているかどうかが超重要です。
たとえば、ベースラインやサイドラインぎりぎりのボールが来たとき、「アウト！」「見て！」と声を出し合えば、無駄なミスを防げます。
また、第三打で自分のフォア側が中央に来るときは、迷わず「俺が行く！」と伝えるのが基本。
言葉にしないと、どっちが打つか迷って結局どちらも打てない…なんてことも。
事前に「中央はフォアが取る」と決めておくと、連携がスムーズになります。
ラリー中の「隙」を見逃すな
ディンクのラリーが続くと、つい神経を使いすぎて焦ってしまいがち。
でもそこで焦らず冷静になれると、相手のミスやズレがちゃんと見えてきます。
例えば、2人の間隔が開いていたり、どちらかの足が下がっているのを見つけたら、そこへ速い球を打ち込むと一気に主導権を取れます。
さらに、ボレーラリー中でも、球が少し緩んだ瞬間はチャンス。相手が構え直す前に、空いたスペースを狙って確実にポイントを奪う。
それが「見る力」の真骨頂です。
