2026 APP Vlasic Classic Cincinnatiは、初金メダル、2冠達成、3種目表彰台、111枚のゴールデンチケット配布まで、話題だらけの大会になりました。
選手の成長ストーリーと大会のスケール感が一気に伝わる、かなり濃い一戦です。
ダスティ・ボイヤーがランキング1位を破り初優勝
2026 APP Vlasic Classic Cincinnatiで、まず大きなニュースになったのがダスティ・ボイヤーのAPP初金メダルです。
男子プロシングルス(※1対1で戦うプロ部門)の決勝で、ボイヤーはランキング1位のロナン・キャムロンと対戦しました。
相手はトップランカーなので、普通に考えればかなり厳しい試合です。
しかしボイヤーは、2ゲームで勝ち切り、見事に男子プロシングルスのタイトルを獲得しました。
シングルスはコート全体を1人でカバーするため、ショットの強さだけでは勝てません。
左右への動き、前後の反応、相手のコースを読む力、そして最後まで落ちない集中力が必要です。
ランキング1位を倒しての初優勝は、ただのラッキーではなく「実力で流れを変えた勝利」と言えます。
ボイヤーにとって、この金メダルは今後のキャリアを大きく動かす一歩になりそうです。
キャット・スチュワートがシングルスとダブルスで2冠
キャット・スチュワートは、今大会でまさに主役級の活躍を見せました。
まず女子プロシングルスでは、決勝でドミニカ・ターコビッチを破り、2026年シーズン2つ目のシングルスタイトルを獲得しました。
シングルスで年間複数回優勝できるということは、安定した実力がある証拠です。
さらにすごいのは、女子プロダブルス(※女性2人1組で戦う種目)でも優勝したことです。
スチュワートはライリー・ボーナートとペアを組み、決勝でメーガン・ファッジ/ソフィア・ソーイング組を撃破しました。
特に注目したいのは、これがスチュワートにとって女子プロダブルス初の金メダルだった点です。
- 女子プロシングルスで優勝
- 2026年シーズン2つ目のシングルスタイトル
- 女子プロダブルスで初金メダル
- ライリー・ボーナートとのペアで強豪を撃破
シングルスは個の力、ダブルスは連携力が重要です。
その両方で勝ったスチュワートは、かなり完成度の高い選手になってきています。
ジャック・マンローが2つのダブルス種目を制覇
ジャック・マンローも、シンシナティで強烈な存在感を放ちました。
マンローは男子プロダブルスとミックスプロダブルスの2種目で金メダルを獲得。
いわゆるダブルス2冠です。
男子プロダブルスでは、リチャード・リヴォルネーゼJr.とペアを組んで優勝しました。
このペアは前回大会に続く連続優勝となり、コンビとしての完成度の高さを証明しました。
ダブルスでは、どちらか1人が強いだけでは勝ち切れません。
相手の攻撃をどちらが取るのか、ネット前をどう守るのか、ラリー中にどう声をかけるのかがかなり重要です。
さらにマンローは、ミックスプロダブルス(※男性と女性がペアを組んで戦うプロ部門)でもジル・ブラバーマンと組んで優勝しました。このペアとしては初の金メダルです。
- 男子プロダブルスで優勝
- リヴォルネーゼJr.とのペアで連続タイトル
- ミックスプロダブルスでも優勝
- ブラバーマンとのペアでは初タイトル
違うパートナー、違う種目で勝ち切れるのは、マンロー自身の対応力が高いからです。
ダブルス職人として、かなり評価を上げた大会になりました。
ボビー・オシロが3種目で銅メダルを獲得
ボビー・オシロは、今大会で金メダルこそ逃したものの、3種目で銅メダルを獲得しました。
女子プロシングルスで銅メダル、女子プロダブルスではスザンナ・バーと組んで銅メダル、さらにミックスプロダブルスではライラー・デハートと組んで銅メダルを手にしています。
これはかなりすごい結果です。
なぜなら、シングルス、女子ダブルス、ミックスダブルスでは、それぞれ求められる能力が違うからです。
シングルスでは、1人でコート全体を守るスタミナと判断力が必要です。
女子ダブルスでは、ペアとの連携やネット前の細かいラリーが大切になります。
ミックスダブルスでは、男女ペアならではの役割分担や攻撃の組み立てが勝敗を分けます。
- 女子プロシングルス銅メダル
- 女子プロダブルス銅メダル
- ミックスプロダブルス銅メダル
3種目すべてで表彰台に立つというのは、調子が良いだけではできません。
オシロの安定感と総合力が光った大会でした。
新ペアの躍進と28人の審判が支えた大会
今大会では、クリスティン・マドックスとブランドン・レーンの新ペアも注目を集めました。
シンシナティ動物園・植物園は、チーターの繁殖や保護活動で知られ、「世界のチーターの首都」とも呼ばれています。
その話題になぞらえるように、マドックスとレーンはコート上でチーターのようなスピード感あるプレーを見せました。
2人は新しいペアとしてミックスプロダブルスに出場し、準々決勝まで進出しました。
新ペアは、試合中の声かけや動きのタイミングがまだ合わないことも多いですが、その中でベスト8まで勝ち上がったのはかなりポジティブです。
また、大会を支えた存在として忘れてはいけないのが審判団です。
2026 APP Vlasic Classic Cincinnatiでは、全試合を運営するために28人の審判が参加しました。
審判(※ルール判定や試合進行を担当する人)は、選手が安心してプレーするために欠かせない存在です。
大会の規模が大きくなるほど、判定の正確さ、進行管理、選手への対応力が求められます。
華やかなメダル争いの裏には、こうした運営スタッフの支えもあります。
111枚のゴールデンチケットと会場シンシナティの魅力
2026 APP Vlasic Classic Cincinnatiでは、合計111枚のUSA Pickleball Golden Ticketが配布されました。
ゴールデンチケット(※上位大会への出場権につながる特別な資格)は、選手にとってかなり大きな意味があります。
大会で結果を出すことで、次の大きな舞台へ進めるチャンスが生まれるからです。
つまり、このシンシナティ大会は、ただメダルを争う大会ではありませんでした。
今後の全国大会や大規模大会につながる、選手にとって重要なステップでもあったわけです。
さらに会場となったSawyer Point Parkのロケーションも大会を印象的にしました。
会場からは、高さ665フィートのGreat American Towerが見え、シンシナティらしい街並みが大会の背景を彩りました。
- ゴールデンチケットは合計111枚
- 上位大会へ進むチャンスを得られる
- 会場はオハイオ川沿いのSawyer Point Park
- Great American Towerが見える象徴的な景色
- ケンタッキー州コビントンやOver-the-Rhine地区にも近い立地
試合の熱さだけでなく、街の雰囲気や景観も含めて、シンシナティ大会は選手にとって記憶に残るイベントになったはずです。
まとめ
2026 APP Vlasic Classic Cincinnatiは、ダスティ・ボイヤーのAPP初金メダル、キャット・スチュワートとジャック・マンローの2冠、ボビー・オシロの3種目表彰台など、見どころの多い大会でした。
さらに、111枚のゴールデンチケットが配布され、選手たちにとって次の大舞台へつながる重要な大会にもなりました。
新ペアの躍進や28人の審判による大会運営など、メダル以外の部分にもピックルボール界の成長が感じられます。
競技レベル、運営規模、会場の魅力がそろったシンシナティ大会は、2026年シーズンの中でも印象に残る大会のひとつになりそうです。





