MLP第5週パワーランキング|セントルイス首位浮上、補強組コロンバスは試運転の週に

コラム

メジャーリーグ・ピックルボール2026第5週は、セントルイス・ショックが主役になりました。

大型補強で話題を集めたコロンバス・スライダーズは5位に終わり、リーグ上位争いはさらに面白い展開になっています。

セントルイスがロサンゼルスを完封し首位へ

第5週でもっともインパクトを残したのは、セントルイス・ショックです。

セントルイスは、コロンバス、パームビーチ、オーランド、テキサスといったプレーオフ候補が集まる厳しいグループを5戦全勝で突破しました。

さらに決勝では、ロサンゼルス・マッドドロップスを3-0で撃破。

スイープ(※相手に1試合も取らせず勝つこと)という形で勝ち切ったことで、チームの完成度の高さを見せつけました。

ロサンゼルスには、ベン・ジョンズやキャサリン・パレントーといったトップ選手がいます。

それでもセントルイスは、男女ダブルス、ミックスダブルス(※男女1人ずつで組むダブルス)を通して流れを渡しませんでした。

これでセントルイスはリーグ首位に浮上。

しかもロサンゼルス相手には2大会連続のスイープ勝ちです。

これは単なる勢いではなく、現時点でチーム力がかなり仕上がっている証拠と言えます。

特に注目したいのは、強豪相手にも試合運びが安定していることです。

MLPでは、1つのペアだけが強くても勝ち切れません。

男子、女子、ミックスの各試合でポイントを積み上げる必要があるため、総合力がかなり重要になります。

その意味で、セントルイスは今のMLPでもっともバランスの良いチームのひとつです。

次のミッドシーズン・トーナメント(※シーズン途中に全チームが参加する重要大会)でも結果を出せば、優勝候補の中心に立つことになりそうです。

大型補強のコロンバスは5位、まだ完成形ではない

大会前にもっとも話題を集めていたのは、コロンバス・スライダーズでした。

理由は、タイラ・ブラックの加入です。

これでコロンバスは、パリス・トッド、タイラ・ブラック、アンドレイ・ダエスク、CJ・クリンガーという超豪華な主力をそろえました。

この4人は、PPAツアーのダブルスでトップ10に入る実力者たちです。

PPAツアー(※アメリカのプロピックルボール主要ツアー)で結果を出している選手がここまで集まるチームは、リーグ全体でもかなり珍しいです。

ただし、結果は5位でした。

グループプレーではパームビーチに敗れ、さらにセントルイスにも完敗。

名前だけ見れば優勝候補でしたが、実際の試合ではまだ連携が噛み合い切っていませんでした。

とはいえ、これを失敗と見るのは少し早いです。

タイラ・ブラックは体調不良から復帰したばかりで、CJ・クリンガーとのペアもMLPでは初めてでした。

ダブルスは、個人の強さだけでなく「どこを守るか」「どのタイミングで前に出るか」という連携がかなり重要です。

ピックルボールはコートが狭い分、反応の速さだけでなく、ペア同士の距離感や役割分担が勝敗を分けます。

どれだけ強い選手を集めても、組み合わせが噛み合わなければ、すぐに結果が出るとは限りません。

今のコロンバスは、プレーオフに向けて組み合わせを試している段階とも言えます。

昨年もコロンバスはレギュラーシーズン中盤から調子を上げ、最終的にタイトルを獲得しました。

今年も同じように、終盤で一気に仕上げてくる可能性があります。

ニュージャージーは12連勝でランキング1位を維持

パワーランキング1位は、ニュージャージー・ファイブスです。

今週はセントルイスが大きなインパクトを残しましたが、それでもニュージャージーが1位を維持している理由は、圧倒的な安定感にあります。

ニュージャージーは現在12連勝中。

さらに、直近で出場した2大会はいずれも優勝しています。

派手なトレードをしなくても、今のメンバーでしっかり勝ち続けているのが強みです。

面白いのは、男子ダブルスがまだ本調子ではないことです。

ノエ・クリフとウィル・ハウエルズのペアは、2025年には勝率62%を記録していました。

しかし2026年はここまで勝率53%にとどまっています。

それでもチーム全体では15勝2敗。

これはかなり大きな意味があります。

つまり、男子ダブルスが完璧でなくても、女子ダブルスやミックスダブルスで勝ち切れるチーム力があるということです。

特にアナ・リー・ウォーターズやジョージャ・ジョンソンがいる女子側の安定感は強烈です。

女子ダブルスでしっかり勝ちを計算できると、チーム全体の流れも作りやすくなります。

セントルイスには一度ドリームブレーカー(※同点時に行う決着戦)で敗れましたが、再戦では通常形式で勝利しています。

そのため、総合力ではまだニュージャージーがわずかに上と見られています。

今後のポイントは、男子ダブルスがどこまで調子を上げられるかです。

もしそこが昨年レベルまで戻ってくれば、ニュージャージーはさらに手がつけられないチームになるかもしれません。

パームビーチは女子ダブルスが爆発、評価急上昇

今週、ランキングを大きく上げたのがパームビーチ・ロイヤルズです。グループにはセントルイス、コロンバス、テキサス、オーランド、マイアミが入り、かなり厳しい組み合わせでした。

それでもパームビーチはグループ2位に入りました。

特に大きかったのが、コロンバスに勝利したことです。

大型補強で注目されていたコロンバスを倒したことで、「パームビーチは本物かも」と思わせる大会になりました。

好調の中心にいたのは、ティナ・ピスニックとソフィア・ソーイングの女子ダブルスです。

このペアは今週6戦全勝。

しかも、セントルイスのアナ・ブライト/ケイト・フェイヒー組に11-2、ブルックリンのジャッキー・カワモト/レイチェル・ロラバッカー組に11-3で勝っています。

11点制のピックルボールで11-2や11-3というスコアは、かなり一方的な内容です。

相手が強豪ペアだったことを考えると、今週の女子ダブルスではリーグ屈指の出来だったと言えます。

一方で、男子選手にはけがや体調不良があり、チームとしては不安要素もありました。

それでも代替選手の起用などで乗り切り、12ポイントを獲得。

プレーオフ争いの中でかなり大きな週になりました。

パームビーチの強みは、女子ダブルスで主導権を握れることです。

MLPでは、1試合ごとの勝敗がチーム全体の流れに直結します。

女子ペアが安定して勝てると、男子やミックスにも良い空気を持ち込めます。

今後、男子側のコンディションが戻ってくれば、パームビーチはさらに厄介なチームになりそうです。

上位候補を食える存在として、プレーオフ争いでかなり注目したいチームです。

ダラスは新布陣でプレーオフ争いに再浮上

ダラス・フラッシュは今週試合がありませんでしたが、チームの動きとしてはかなり注目です。

タイラ・ブラックをコロンバスへ送った後、ダラスはダニエル・タウンゼントを獲得。

さらにフェニックスとのトレードでアリックス・トゥルオンも加えました。

これにより、女子ダブルスの組み合わせが大きく変わります。

タウンゼントとトゥルオンは、今季開幕イベントでコロンバスの一員としてペアを組み、4勝1敗という好成績を残していました。

この2人がダラスでも同じように機能すれば、チーム全体のバランスはかなり良くなります。

ダラスにはJW・ジョンソンという大きな柱がいるため、女子ダブルスが安定すれば、プレーオフ争いで一気に存在感を増す可能性があります。

ただし、現在の順位はまだ14位です。

MLPオースティンでポイントを取れなかった影響が大きく、ここからはただ勝つだけでなく、しっかりポイントを積み上げる必要があります。

MLPでは、勝敗だけでなくstandings points(※順位を決めるための獲得ポイント)がかなり重要です。

大会ごとの結果が、そのままプレーオフ進出の可能性に直結します。

次のMLPニューヨークで、新しい女子ダブルスがどこまで通用するかが大きなチェックポイントになります。

ここで結果を出せれば、ダラスは一気に怖いチームになります。

中位・下位チームは1週ごとの結果が命取りに

MLP第5週では、中位チームの明暗もはっきり分かれました。

テキサス・ランチャーズは2勝4敗で、獲得ポイントは4点のみ。

けがの影響もありましたが、パームビーチとの直接対決に敗れたのはかなり痛い結果です。

オーランド・スクイーズも2勝3敗でグループ5位。

シーズンの約60%を消化した時点で19ポイントにとどまっています。

まだプレーオフ圏内にいますが、安心できる位置ではありません。

ラスベガス・ナイトオウルズやシカゴ・スライスは、上位相手には苦戦しながらも、下位チームにはしっかり勝ってポイントを拾っています。

特にシカゴは今週8ポイントを獲得し、プレーオフ争いに踏みとどまりました。

一方で、マイアミ、フロリダ、カロライナは苦しい状況です。

マイアミは0勝5敗でしたが、相手がトップ10級ばかりだったため、内容ほど悲観する必要はないかもしれません。

フロリダは地元大会で0勝4敗、カロライナは10連敗中と、まずは1勝して流れを変えることが必要です。

下位チームにとっては、大型連勝を狙う前に、チームの空気を変える1勝が何より大事になります。

MLPは、1週で一気に順位が動くリーグです。

中位チームはポイントを取りこぼすと一気に苦しくなり、下位チームは連敗を止めないとプレーオフ争いから遠ざかってしまいます。

まとめ

MLP第5週は、セントルイス・ショックの強さがはっきり見えた大会でした。

ロサンゼルスを3-0で倒し、リーグ首位に浮上したことで、優勝候補としての存在感はかなり大きくなっています。

一方で、ニュージャージー・ファイブスは12連勝中で、まだランキング1位を守っています。

派手さよりも安定感で勝ち続けており、現時点ではセントルイスと並ぶ最有力候補と言えます。

コロンバス・スライダーズは大型補強後の初戦で5位に終わりましたが、まだ新メンバーの連携を試している段階です。

プレーオフで一気に仕上げてくる可能性もあり、今後も目が離せません。

パームビーチやダラスの浮上もあり、MLPのプレーオフ争いはさらに混戦になってきました。

次の大会では、上位争いだけでなく、中位チームのポイント争いにも注目です。

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