イングランド・バーミンガムで、約3,400人が参加する世界最大級の屋内ピックルボール大会が開催されました。
60面のコートと約120カテゴリーを用意し、APPのトッププロからジュニア、車いす選手、一般プレイヤーまでが同じ会場に集まりました。
約3,400人が集まる世界最大級の屋内大会
2026 Proflex English Open Powered by the APPは、2026年8月11日から16日までの6日間、イングランド・バーミンガムで開催されました。
参加したのは、プロとアマチュアを合わせて約3,400人。
大会主催者によると、屋内で行われるピックルボールイベントとして過去最大規模となりました。
会場はNational Exhibition Centre(NEC)です。
イギリス有数の大型展示施設を使い、3つのホールをつなげて大会を実施しました。
特徴は、トッププロだけを集めた大会ではないことです。
プロ選手、一般の競技者、ジュニア、車いす選手などが同じ6日間のイベントに参加します。
ひとつの施設の中で、世界レベルの試合から幅広い年代の競技まで同時に進んでいく、かなりスケールの大きな大会です。
2019年の305人から9倍以上へ急成長
English Openがスタートしたのは2019年です。
初開催時は305人の選手が参加し、エントリー数は694件でした。
それが2026年には約3,400人まで拡大。単純な参加人数で比べても、7年間で11倍近い規模にまで成長しています。
大会側も従来の会場では対応が難しくなり、2026年から初めて大型展示施設のNECへ移転しました。
これは単に「会場を大きくした」という話ではありません。
参加者数の増加に合わせて、試合コート、運営スペース、観戦エリアなどをひとつの施設内にまとめる必要が出てきたということです。
2019年には数百人規模だった大会が、2026年には数千人が参加する国際イベントへ。English Openの成長スピードは、ヨーロッパでピックルボールが急速に広がっていることを分かりやすく示しています。
60面のコートを使った圧巻の大会規模
2026年大会では、NECの3つの連結したホールに合計60面のピックルボールコートが設置されました。
約3,400人が6日間で試合を行うため、少数のコートでは大会を進行できません。
そこで多数のカテゴリーを同時並行で行える60面という大規模な競技環境が用意されました。
さらに会場には、重要な試合を行うチャンピオンシップコート(※プロの決勝など、注目度の高い試合を行うメインコート)も設けられています。
つまり、会場の一方では一般プレイヤーの試合が行われ、別のエリアではトッププロが勝敗を争うという光景が広がります。
大会運営、競技、観戦スペースをひとつの大型施設にまとめられるのが、NECへ移転した大きなメリットです。
「自分も大会に出場しながら、同じ会場でプロの試合も見られる」という距離の近さも、ピックルボールならではのイベントスタイルといえます。
APPトッププロと世界各国の選手が集結
English Openには、Association of Pickleball Players(APP)のプロ選手をはじめ、イギリス、ヨーロッパ、そのほかの地域から多くの選手が参加しました。
さらに注目されたのが、2026 APP U.S. National Teamのメンバーです。
このチームは23歳未満の有望なプロ選手で構成されており、将来のトップ選手候補が国際大会で経験を積む機会にもなっています。
つまり大会には、すでに世界トップレベルで活躍する選手だけでなく、これからプロシーンを引っ張っていく若手も参加しているわけです。
その一方で、会場には数多くのアマチュア選手も集まっています。
トッププロ、若手選手、一般プレイヤーが完全に分離された別イベントではなく、「English Open」という一つの大会に参加するのが大きな特徴です。
プロの競技力を見せる場であると同時に、世界各国のプレイヤーが交流する国際イベントとしての役割も強くなっています。
約120カテゴリーで誰もが参加しやすい大会に
2026年のEnglish Openでは、合計約120のブラケットが設定されました。
ブラケット(※年齢、実力、競技種目などに応じて参加者を分けた対戦カテゴリー)には、プロ、アマチュア、ジュニア、車いす、パラカテゴリーなどが含まれています。
これだけ細かくカテゴリーを設定することで、競技経験や年齢、身体的な条件が異なる人でも、自分に合った部門で大会へ参加できます。
さらに8月13日には、「The Unity Cup」という特別なチームイベントも開催されました。
Unity Cupでは、年齢や競技レベルの異なる選手を組み合わせるスプリットエイジ・ハイブリッド形式(※異なる年代の選手が同じチームでプレーする方式)が採用されました。
通常の大会では、年代や競技レベルごとに分かれて戦うのが一般的です。
そこをあえて混ぜることで、「世代や実力を越えて一緒にプレーする」というピックルボールのコミュニティ性を大会の中で表現しています。
English Openが示したピックルボール国際化の勢い
今回のEnglish Openが注目される理由は、単に「約3,400人が集まったから」だけではありません。
2019年に305人だった大会が、2026年には世界各国から数千人が集まるイベントに成長したこと自体が、ピックルボールの国際化を象徴しています。
大会はGlobal Pickleball Alliance(GPA)の主要国際イベントの一つにも位置づけられています。
GPA(※各国・地域のピックルボール団体が連携し、国際的な競技機会の拡大などを目指す枠組み)では、国境を越えて選手が試合を経験できる環境づくりを進めています。
ピックルボールはアメリカで特に急成長したスポーツですが、English Openの規模を見ると、すでに「アメリカ中心の競技」だけでは語れなくなっています。
ヨーロッパで3,000人を超える大会が成立し、APPのトッププロと各国の選手が同じ舞台で戦う。
こうした大会が増えるほど、世界規模で選手層や競技レベルが厚くなっていきそうです。
まとめ
2026 Proflex English Openは、約3,400人の選手、60面のコート、約120カテゴリーという大規模な環境で開催されました。
2019年の305人から11倍近くまで成長し、2026年にはNECへ会場を移すほど大会規模が拡大しています。
APPのトッププロや23歳未満の有望選手、アマチュア、ジュニア、車いす選手までが同じイベントに集まる点も大きな特徴です。
English Openの急成長は、ピックルボールがアメリカだけでなくヨーロッパを含む世界各地へ本格的に広がっていることを示す象徴的な出来事といえそうです。


