世界的な素材メーカー・東レが、アメリカ発の話題沸騰スポーツ「ピックルボール」のプロリーグとスポンサー契約を締結!
炭素繊維で鍛えた“技術力”で、用具の進化と競技レベルの向上を支援。
日本発のモノづくりが、アメリカのスポーツシーンに革命を起こそうとしています!
東レがMLPとパートナーシップ締結
2025年4月8日、アメリカのプロリーグ「Major League Pickleball(MLP)」と、東レ株式会社がパートナー契約を結びました。
MLPは、22チームが参加する男女混合のチーム戦で、アメリカ国内で急成長中のピックルボール界をけん引しています。
今回の契約で東レは「プラチナパートナー」となり、MLP会場内の“キッチン”(※ネット際の7フィート=約2.1mのエリア)に自社ロゴを掲出。
さらに、2025年シーズン全14大会でコートサイドにロゴを表示し、8月のニューヨーク大会は「POWERED BY TORAY」、サンディエゴ大会では東レが冠スポンサーを務めます。
なぜ東レがピックルボール界に?
今回の契約は単なる広告ではありません。
東レの狙いは、米国でのブランド認知向上と炭素繊維事業の本格展開です。
特に注目しているのが、「パドル(※ラケットに似た打ち具)」や「ピックルボール(※専用のボール)」の分野。
東レの大矢社長は、
「健康やスポーツを通じて人々の生活に貢献したい。
さらに、米国にある東レグループ企業や潜在顧客との接点を深めたい」とコメント。
つまり、ピックルボールはスポーツ支援とビジネスの両方を見据えた戦略的なチャレンジなんです。
炭素繊維ってなにがすごいの?
炭素繊維(カーボンファイバー)は、「軽い・強い・しなやか」という三拍子が揃ったハイテク素材。
実際の特徴はこちら👇
- 重さは鉄の約1/4
- 強度は鉄の約10倍
- 耐久性・振動吸収にも優れる
スポーツ用具としては、野球バット、ゴルフクラブ、テニスラケット、F1マシンなどにも使用され、今やトップアスリートの必須素材です。
ピックルボールでは、パドルの軽量化・反発力アップに最適。
トレカ®を使ったパドルは、プロ選手の間でもすでに使われ始めており、プレーの質にも直結しています。
実は東レ、スポーツ支援のプロだった!
今回が“初参戦”に見えて、実は東レは長年スポーツをサポートしてきました。
- 40年以上続く「東レ パンパシフィック・オープン・テニス」
- 日本バレーボールリーグ(男子・女子)のチーム運営
- 上海国際マラソンの支援
つまり、素材の力で選手と競技の成長を支えてきた実績はバツグン!
特にテニスとのつながりは深く、今回のピックルボールとの親和性の高さも、東レが選ばれた大きな理由のひとつです。
ピックルボール道具にも東レ素材が活躍
MLPではすでに、東レの炭素繊維「トレカ®」を使ったパドルが登場しています。
例えば、ある人気メーカーは打球感の向上・耐久性アップ・スイートスポットの拡大を目的に、東レ素材を採用。
その効果に、選手たちからは「明らかに違う」「打感が心地よい」との声も。
さらに、今後はこんな展開も予定されています👇
- 東レの樹脂素材をピックルボール本体に活用
- スポーツウェアへの高機能繊維導入
- 環境に配慮した次世代素材によるギア開発
まさに、“素材でスポーツを変える”という東レらしさが全開です。
今後の展望と注目ポイント
東レは今後、MLPの試合会場ごとにビジネス連携や共同開発のチャンスを開拓していく方針です。
パドルメーカーやスポーツブランドとタッグを組み、「より軽く・より強く・より使いやすい」ギアを目指していくとのこと。
また、アメリカだけでなく、将来的にはアジアやヨーロッパにも展開を広げる可能性も。
ピックルボールを通じて、日本発の素材が世界中の選手やファンに届く日も近いかもしれません。
まとめ
東レがピックルボールに本気で乗り出したことで、競技の未来がぐっと広がりそうです。
最先端素材を活かした用具開発で、プレーの質が変わり、より多くの人にこのスポーツの魅力が伝わるはず。
「素材がスポーツを進化させる」そんな新しいワクワクを、これからも見逃せません!