アメリカ発祥のピックルボールが、いまアジアで爆発的に広がっています。
中でもマレーシアは、DUPR(※公式の実力レーティング)ユーザー数が世界3位という快挙を達成!
その人気の裏には、整備された施設と、国を挙げた育成の仕組みがあるんです。
マレーシアが世界3位のピックルボール大国に!
DUPRによると、マレーシアはアメリカ・カナダに次いで世界3位のユーザー数を誇っています。
これは単なる登録者数ではなく、「実際にプレーして、成績を記録している」アクティブなユーザーの数です。
例えば首都圏では、商業施設内のコートや、コミュニティセンターがピックルボール専用施設に改装されていて、週末には朝から夜まで予約がびっしり。
人気の理由は、気軽に始められるけど奥が深いゲーム性と、年齢を問わず楽しめることにあります。
クアラルンプールは世界2位のピックルボール都市
都市単位で見ても、クアラルンプールは今や世界2位。
1位のアメリカ・オースティンには及ばないものの、人口や国の規模を考えると驚異的な順位です。
市内のピックルボールクラブでは、月に数回のトーナメントが開催されており、20代〜60代まで幅広い年齢層が参加しています。
特に若者の参加が多く、大学生がサークルを作って活動する例も急増中。
試合にはDUPRのスコアが即時反映され、競技性も高まっています。
全国300クラブ!DUPRシステムが浸透する理由
マレーシアには現在、約300のDUPR登録クラブが存在しています。これはプレイヤーが試合を記録し、互いのレベルを数値で可視化できる仕組みです。
DUPR(※Dynamic Universal Pickleball Rating)は、対戦履歴に基づいてレートが上下するシステムで、テニスの世界ランキングのような役割を果たします。
この仕組みにより、初心者でも自分の成長を実感しやすく、
「次はもっと上を目指そう!」というモチベーションに。
クラブの多くはオンラインでスケジュール予約が可能で、スマホでレートの管理もできる手軽さが、人気を後押ししています。
小学生も夢中!? 無料導入が生む世代を超えた普及
マレーシア政府は、子どもの運動不足やスクリーン依存(※スマホやゲームの長時間利用)の対策として、ピックルボールを正式導入しています。
全国の小学校で無料のピックルボール教室やコート利用を実施しており、体育の時間や放課後クラブ活動で導入されています。
保護者からも「スポーツ嫌いだった子が、ピックルボールだけは楽しそうに通ってる」といった声も多数。
スポーツを通じてチームワークや集中力、礼儀を学ぶ機会にもなっており、将来のスター選手がここから生まれるかもしれません。
アジア全体が急拡大!ベトナムやインドも急上昇
アジア全体の伸びも見逃せません。大陸別で見ると、北米に次ぐDUPRユーザー数を記録しています。
その中でも急成長中の国は以下の通り:
- 韓国: 登録者の伸び率世界1位
- ベトナム: 都市部を中心に若年層に人気
- インド: スマホアプリ連携型のコートが登場し話題に
特に韓国やベトナムでは、SNSで試合動画が拡散されることで人気が一気に広がっており、数年以内にアジアが競技の主戦場になる未来も現実味を帯びています。
ランキングで見るピックルボール新時代の中心地
DUPRのデータをもとに、今熱い国・都市を整理すると以下の通りです。
■ 総ユーザー数TOP5
- アメリカ
- カナダ
- マレーシア
- ベトナム
- オーストラリア
■ 過去1年の伸び率TOP5
- 韓国
- マレーシア
- ベトナム
- アイルランド
- インド
■ 都市別ユーザー数TOP5
- オースティン(米)
- クアラルンプール(マレーシア)
- ニューヨーク(米)
- ヒューストン(米)
- ホーチミン(ベトナム)
こうして見ると、アジアがどれだけ急成長しているかがはっきりわかりますね。
まとめ
ピックルボールは、アメリカ中心だった競技シーンが、今まさにアジアにシフトしつつあります。
マレーシアの本気度は他の国とは一線を画していて、クラブ数、選手層、政府の支援、どれを取っても将来性バツグン。
このまま行けば、数年後には「ピックルボール=アジア発のスポーツカルチャー」と言われる日が来るかもしれません。