世界的に人気急上昇中のピックルボール。
でも、楽しいスポーツの裏には万が一のリスクもあります。
そんなリスクに備え、アメリカのPPAツアーはAED(自動体外式除細動器※)の普及活動をスタート!
大切な命を守るための最新の取り組みを詳しくチェックしていきましょう。
ピックルボール×安全対策が始動
アメリカでは約3,600万人がピックルボールを楽しんでおり、50代以上のシニア層も多数参加しています。
競技人口が爆発的に増える中、「安全対策も強化しよう!」とPPAツアーが立ち上がりました。
パートナーに選ばれたのは世界的なAEDメーカーのフィリップスと、AED普及活動を行うAED.US。
コートやクラブだけでなく、自宅の練習用スペースにもAEDを広める計画です。
AEDってどんな装置?
AED(自動体外式除細動器※)は突然心停止(※SCA:Sudden Cardiac Arrest)の際、心臓に電気ショックを与えて正常なリズムに戻す機器です。
心停止から1分経過するごとに生存率が約10%低下するとされます。
スポーツ中のSCAは珍しくありませんが、すぐ近くにAEDがあれば助かる命は飛躍的に増えます。
アメリカでは1日に約1,000件ものSCAが発生しています。
なぜPPAツアーが本気になったのか
PPAツアーの選手や観客には高齢者も多く、運動による心臓への負担が課題になっていました。
そこでPPAは「すべてのプレイヤーが安心して楽しめる環境づくり」に本腰を入れたのです。
AEDを普及させることで、「何かあってもすぐ対応できる」体制を整えようとしています。
この活動は、世界中のピックルボール関係者からも注目されています。
PPAツアーの大会ではAEDを常設
2025年以降のすべてのPPA公式大会では、フィリップスのHeartStart OnSite AEDがコートサイドに常設されます。
選手・コーチ・観客の誰かが倒れた場合でも、スタッフや周囲のプレイヤーがすぐに対応できます。
特に複数コート同時開催の大会では、近くに必ずAEDがある安心感が大きな意味を持ちます。
AED設置が命を救うカギ
AED.USの目標は「ピックルボールパドルと同じくらいAEDを当たり前の存在にする」ことです。
PPAツアーではAEDの設置だけでなく、スタッフやボランティア向けのAED講習や救命トレーニングも行われています。
選手自身もAEDの使い方や突然心停止の兆候について学び、安心してプレーできる環境づくりが着々と進んでいます。
安心してピックルボールを楽しめる未来へ
フィリップス×AED.US×PPAツアーの取り組みにより、ピックルボール界の安全意識は確実にレベルアップ。
今後はアメリカのみならず、他国の大会や地域のコートでもAED設置の流れが広がることが期待されています。
「安全対策が整ったからこそ、思いっきりプレーできる!」
ピックルボール愛好者のそんな声が聞こえてくる日は近いでしょう。
まとめ
ピックルボール界では、突然心停止への対策が本格化しています。
PPAツアーがAEDの設置と教育活動を始めたことで、選手や観客の命が守られる環境が生まれています。
日本国内でも、スポーツ現場の安全対策として今後の動きに注目していきたいですね。
楽しく、そして安全にピックルボールを続ける未来に期待しましょう!