APPプロ選手ジル・ブラバーマンが、シカゴ・オープン2025でのリアルな過ごし方を公開。
食事へのこだわりや試合前日のルーティン、シングルスの思い出、仲間との練習まで、プロの舞台裏を具体的に語ります。
試合前の食事ルーティン
ジルが夕食に選んだのは、驚くほどシンプルな「パスタ＋バター＋パルメザンチーズ」。
そこに塩と胡椒、唐辛子フレークを少々。
仕上げに少しだけ茹で汁を加えることで、全体がクリーミーにまとまります。
「派手さはないけど、これが一番安心する」とジル。
消化に優しく、翌日の試合に備えてエネルギーを効率的にチャージできるのがポイントです。
プロとしての3年間で身につけた“食の哲学”が、勝負の裏側にしっかり根づいています。
シカゴで感じた特別な時間
夕食後、ジルは外に出てシカゴの木々に耳を澄ませます。
聞こえてきたのは「ミーン、ミーン」と響くセミの大合唱。
地元のカリフォルニアではヤシの木ばかりで、こんな鳴き声には出会えません。
「イベント期間中は退屈な人間かもしれない」と笑うジルですが、自然の音に身をゆだねて心を落ち着ける時間は、彼女にとって大切なリラックス法。
試合会場の熱気とは対照的に、こうした静かな時間が心のバランスを整えています。
大会前日の過ごし方
大会前日は徹底した自己管理が光ります。
1時間かけて全身をストレッチし、筋肉の張りをほぐす。
ベッドに入る前には『The Power of Now（いま、この瞬間を生きる）』を少し読み、思考を整理。
そして「何か甘いもの」を探すのもお決まりの流れ。
就寝は夜9時半、起床は朝6時半。
試合開始は午前9時なので、朝の準備に余裕を持てるスケジュールです。
規則正しい生活は一見地味ですが、最高のパフォーマンスを引き出すためには欠かせない武器となっています。
シングルスをやらない理由
APPの木曜日は「シングルスの日」。
でもジルは今は出場しません。理由は過去のある一戦にあります。
それはナショナルズで、当時15歳の新星アナ・リー・ウォーターズに敗れた試合。
「15歳に負けたの？」と母に言われ、「そうだよ、しかも完敗」と返したのがジルの苦い記憶。
その試合を最後にシングルスから退きました。
ただ、「彼女ともう一度やれるなら復帰してもいい」と語るあたり、勝負師の火はまだ消えていないようです。
朝のルーティンと読書習慣
ジルの大会中の朝はルーティンで始まります。
- プロテインスムージーで栄養補給
- ストレッチで体を温める
- 読書で心を整える
今ハマっているのは『The Power of Now』。
著者が「意識の目覚め」を経験して、2年間も公園のベンチに座り続けたというエピソードに大きな刺激を受けているそうです。
「プレーも読書も“いまここ”に集中するのが大切」と、ジルの言葉には競技にも通じる哲学がにじみます。
会場での練習と仲間との準備
会場はシカゴにある「ダニー・カニフ・パーク」。ここでミックスダブルスのパートナー、キャラン・ドーソンと最終調整を行います。
ネット前でのボレー練習やサーブの確認を繰り返し、二人のコンビネーションを固めていきます。
「仲間と呼吸を合わせることが勝利への鍵」とジル。
練習中の表情は真剣そのものですが、その奥には信頼と楽しさが同居していました。
まとめ
ジル・ブラバーマンのシカゴ・オープンでの様子からは、プロ選手としての徹底した準備と、自然体で日常を楽しむ姿勢の両方が垣間見えました。
食事や読書といった小さなルーティンの積み重ねが、試合での大きな力につながっています。
今後も彼女の独自の過ごし方が、コート上でのプレーにどう影響を与えるのか注目です。
