牛乳の栄養成分
体づくりや運動後の疲労回復に悩んでいるピックルボール選手のみなさん、牛乳がその解決策になるかもしれません。今日は、牛乳に含まれる栄養素やピックルボール選手に牛乳を飲んでほしい理由、よくある質問についてお話しします。
まず、牛乳に含まれる主な栄養素はこのようになります。
〇牛乳コップ1杯(200ml)あたりの栄養成分
エネルギー | 126kcal |
たんぱく質 | 6.8g |
脂質 | 7.8g |
炭水化物 | 9.9g |
カルシウム | 227mg |
鉄 | 0.04mg |
食塩相当量 | 0.2g |
(出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」)
牛乳の特徴①:たんぱく質
牛乳に含まれる栄養素としてまず挙げられるのが、【たんぱく質】です。
牛乳はお肉や魚と同じように、質のよいたんぱく質が摂取できる食品です。また、たんぱく質を構成するアミノ酸の中でも、筋たんぱく合成を刺激するのに重要なロイシンを他の食品より多く含んでいると言われています。そのため、体づくりに取り組むピックルボール選手にも、牛乳をおすすめしたいです。
牛乳の特徴②:ナトリウム
運動して汗をかくと、水分と電解質(特にナトリウム)が体から失われます。牛乳にはスポーツドリンクと近い濃度のナトリウムが含まれており、発汗で失ったナトリウムの摂取が期待できます。そのため牛乳は、たくさん汗をかいたときの運動後の回復ドリンクとしても活用できます。
ハードなトレーニングをした後は、筋グリコーゲンも減少していることが考えられます。筋グリコーゲンの回復を考えると、甘みをつけた牛乳もおすすめです(チョコレートミルクなど)。
牛乳の特徴③:カルシウム
ここまでたんぱく質とナトリウムについてお話してきましたが、牛乳に含まれる栄養素で忘れてはいけないのが【カルシウム】です。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」を参考にすると、成人のカルシウムの推奨量は男性で700~800mg/日、女性で600~650mg/日です。また、成長期の小学生~高校生の年齢では、これより多い量のカルシウムが必要になります。
骨の健康のために欠かせないカルシウムですが、十分な量を摂取できている人は少ないのが現状です。
そんなカルシウムを効率よく摂取できるのが牛乳なのです。コップ1杯で推奨量に対して、成人男性で約1/4、成人女性で1/3のカルシウムが摂取できます。
低脂肪牛乳・無脂肪牛乳でもよい?
牛乳には脂質が含まれています。その中でも飽和脂肪酸は、お肉や卵にも含まれるとりすぎに注意したい脂質です。コップ1杯程度なら大きな量にはなりませんが、牛乳をたくさん飲む選手や減量中の選手は脂質が気になるかもしれません。
そんな選手には、低脂肪牛乳や無脂肪牛乳がおすすめです。カルシウムやたんぱく質の量は普通牛乳と大きな差はありません。
牛乳の代わりに豆乳?
「牛乳のかわりに豆乳でもよいか?」という質問も多いです。
牛乳と豆乳の栄養素を比較すると、カルシウムは牛乳の方が圧倒的に多いです。そのため牛乳を豆乳に置きかえると、十分な量のカルシウムを摂取できなくなることが考えられます。牛乳の代わりに豆乳を飲んでもよいですが、その分他の食品から意識してカルシウムを摂取することが大切です。
逆に、牛乳にほとんど含まれない鉄が摂取できるのは、豆乳のメリットです。
まとめ
このように、牛乳は、ピックルボール選手にも活用してほしい食品です。カルシウムの必要量を考えると、成長期のピックルボールジュニアは毎食牛乳があってもよいくらいです。もちろん、ヨーグルトやチーズでも構いません。
牛乳はどこでも買える便利な食品ですよね。体づくりや骨の健康のために、牛乳を活用しましょう!