APPの支援を受ける新国際大会「TOP Pickleball Tour」が2026年に始動します。
欧州を起点とした開催計画やランキング制度、プロ・アマチュア選手に生まれる新たなチャンスを具体的に解説します。
TOP Pickleball Tourが2026年に始動
2026年7月27日、新しい国際大会シリーズ「TOP Pickleball Tour powered by the APP」の創設が発表されました。
欧州を中心に大会を開催し、ピックルボールの競技機会を増やすことを目的とした国際サーキットです。
サーキットとは、1回限りの大会ではなく、複数の都市や地域で継続的に行われる大会シリーズを指します。
選手は各大会へ出場し、年間を通じて成績やランキングポイントを積み重ねていきます。
大会名にある「powered by the APP」は、APPがツアーの運営や競技制度を支援することを示しています。
APPはAssociation of Pickleball Playersの略で、米国でプロとアマチュアの競技機会を提供してきた団体です。
TOP Pickleball Tourでは、APPの経験を次のような分野で活用します。
- 大会運営の基準づくり
- 競技カテゴリーの整備
- ランキングポイントの管理
- 選手の実力を示す評価制度の導入
- 複数大会をまとめた年間日程の作成
- 試合映像を制作する環境の整備
一つの大会を開催して終わるのではなく、選手が継続的に挑戦できる仕組みをつくる点が、今回のプロジェクトの大きな特徴です。
スペインとポルトガルを中心に大会を開催
TOP Pickleball Tourの開幕大会は、2026年9月にスペイン北部の都市ヒホンで開催される予定です。
会場として発表されているのは、海沿いに位置するヒホン・スポーツマリーナです。
その後も、スペインとポルトガルを中心に大会を展開します。
2026年の開催地として挙げられているのは、次の5都市です。
- ヒホン
- サラゴサ
- シウダー・レアル
- アルメリア
- リスボン
公式発表では、2026年に「少なくとも4大会」を開催すると説明されています。
一方、開催地としてはスペインの4都市とポルトガルの1都市、合計5都市が記載されています。
すべての都市で2026年中に大会が行われるのか、日程が変更される可能性があるのかは、今後の発表を確認する必要があります。
スペインとポルトガルは、テニスに加えてパデルも広く親しまれている地域です。
パデルとは、壁で囲まれたコートを使って行うラケットスポーツで、ダブルスを中心にプレーします。
ほかのラケット競技を経験した選手は、次のような技術をピックルボールにも生かせます。
- ラケットでボールをコントロールする感覚
- 相手の位置を見てコースを選ぶ判断力
- ネット前で素早く反応する技術
- ダブルスでパートナーと連携する力
- ラリーの中で攻守を切り替える能力
ラケットスポーツが盛んな地域から、どのような新しい選手が登場するのかも注目ポイントです。
欧州からアジアや中南米への拡大を計画
TOP Pickleball Tourは、スペインとポルトガルだけを対象とした大会シリーズではありません。
2027年以降は、両国が位置するイベリア半島から欧州のほかの地域へ、大会を拡大する計画です。
さらに将来的には、中南米での大会展開も予定されています。
発表では、欧州、アジア、中南米におけるピックルボールの成長を後押しする国際ツアーを目指す方針が示されました。
これまで大きな大会へ出場するために米国まで遠征していた選手にとって、自分の住む地域に近い場所で国際大会が開かれることには大きな意味があります。
移動時間や遠征費を抑えながら、海外選手と対戦できる可能性が高まるからです。
大会の国際展開によって、次のような流れが期待されます。
- 地域大会で選手が経験を積む
- 成績に応じてランキングポイントを獲得する
- ほかの国や地域の大会へ挑戦する
- 国際的なランキングで評価を高める
- より大きな大会へ進出する
ただし、アジアや中南米での具体的な開催都市や開始時期は、まだ発表されていません。
大会が実際にどの地域へ広がるのかは、今後のスケジュール発表がポイントになります。
プロとアマチュアが参加できる大会を目指す
TOP Pickleball Tourには、プロ選手だけでなくアマチュア選手も参加する予定です。
トップ選手がランキングや優勝を争う場であると同時に、一般の競技者が本格的な大会を経験できる場にもなります。
プロとアマチュアが同じ大会シリーズへ参加するといっても、すべての選手が同じトーナメントで対戦するという意味ではありません。
通常は、競技レベルや年齢などに応じて部門が分けられ、それぞれのカテゴリーで試合が行われます。
ただし、TOP Pickleball Tourの詳しい部門構成や出場条件は、現時点では発表されていません。
今後、男女別、年代別、レベル別など、どのようなカテゴリーが用意されるのかが注目されます。
アマチュア選手にとっては、次のようなメリットが考えられます。
- 自分に近いレベルの選手と対戦できる
- 普段とは異なる国や地域の選手と交流できる
- 試合の緊張感を経験できる
- 自分の強みと課題を確認できる
- プロ選手のプレーを間近で見られる
- 国際大会への参加経験を積める
例えば、普段の練習では安定して打てるショットでも、大会の重要なポイントでは力が入ってミスをすることがあります。
実戦を経験すれば、技術だけでなく、緊張した場面で落ち着いてプレーする力も鍛えられます。
APPランキングとDUPR評価を導入
TOP Pickleball Tourの大会では、成績に応じてAPPランキングポイントが付与される予定です。
ランキングポイントは、大会でどのような結果を残したかを数値化し、選手の実績や順位を示すために使われます。
例えば、上位ラウンドへ進んだ選手ほど多くのポイントを獲得し、複数大会で安定した成績を残せば、ランキングを上げられる仕組みが考えられます。
ただし、各大会で付与されるポイント数や計算方法は、今後の正式発表を確認する必要があります。
大会では、DUPRと連携したランキング・スコアリングシステムも採用されます。
DUPRはDynamic Universal Pickleball Ratingの略で、試合結果などをもとに選手の実力を数値で表すレーティングです。
年齢や性別、プロ・アマチュアといった区分を越えて、競技レベルを比較する際に利用されています。
APPランキングとDUPRには、次のような役割の違いがあります。
- APPランキング:大会で積み重ねた成績や順位を示す
- DUPR:対戦結果をもとに現在の競技レベルを数値化する
- APPポイント:ツアーでの実績を評価する
- DUPRレーティング:実力の近い対戦相手を探す参考になる
この2つを組み合わせることで、「大会でどれだけ結果を残したか」と「現在どのくらいの実力があるか」を、それぞれ異なる角度から確認できます。
国際ツアーの誕生が選手へ与える影響
TOP Pickleball Tourの誕生によって、米国外の選手が国際舞台へ進むルートが増える可能性があります。
これまでは大きな大会へ挑戦するために、長距離の移動や高額な遠征費が必要になる選手もいました。
欧州や将来のアジア、中南米で継続的に大会が開かれれば、選手は比較的参加しやすい地域で実績を積めます。
地域大会からスタートし、ランキングポイントを獲得して、より規模の大きい大会へ進む流れも生まれそうです。
また、TOP Pickleball Tourでは、一定の基準に基づいた映像制作も重視するとしています。
試合映像が広く公開されれば、会場にいないファンや関係者にも選手のプレーが伝わります。
選手にとって期待できる変化は次の通りです。
- 国際大会へ参加する選択肢が増える
- APPランキングポイントを獲得できる
- DUPRで自分の実力を確認できる
- 異なる国の選手と対戦できる
- 試合映像を通してプレーが知られる
- 地域を代表する選手として注目される可能性が高まる
- プロを目指すための目標を立てやすくなる
一方で、大会へ継続して出場するには、参加費や交通費、宿泊費などが必要です。
大会数が増えるだけでなく、選手が参加しやすい日程や費用設定になるかも重要なポイントです。
まとめ
TOP Pickleball Tourは、APPの支援を受けて2026年に始動する新しい国際大会シリーズです。
スペインとポルトガルを起点に、将来的には欧州、アジア、中南米への拡大を目指しています。
APPランキングとDUPRを活用することで、各地域の選手が共通の基準で実績や実力を示せるようになります。
今後は、詳しい開催日程、出場条件、部門構成、ランキングポイントの配分に注目です。


