2026 APP Columbus Openでは、初優勝を飾った若手選手、6大会連続優勝を達成した強豪ペア、大会無敗の2冠選手など、印象的な結果が次々と生まれました。
今回は「1」「6」「9」「12」「20」「25」という数字を手がかりに、大会の主役たちを振り返ります。
ドメニカ・ターコビッチが女子シングルス初優勝
ドメニカ・ターコビッチが、2026 APP Columbus Openで自身初となる女子プロシングルスのタイトルを獲得しました。
決勝ではジェシカ・エバニエと対戦し、勝利して初の金メダルを獲得。
シングルスでは1人でコート全体をカバーするため、ダブルス以上にフットワークやショット選択、体力、相手との駆け引きが重要になります。
その舞台で初タイトルを取ったことは、ターコビッチにとって大きなステップです。
さらに今大会では、グラウカ・カルバハル・レーンと組んだ女子プロダブルスでも決勝まで進出し、銀メダルを獲得しています。
Columbusでの主な成績は、
・女子プロシングルス:優勝
・女子プロダブルス:準優勝
・獲得メダル:2個
となりました。
注目したいのは、1対1で戦うシングルスと、パートナーとの連係が必要なダブルスの両方で結果を出した点です。
シングルスでは、自分だけで試合の流れを作らなければなりません。
一方、ダブルスではポジショニングや役割分担も重要です。
まったく性格の違う2カテゴリーで表彰台に立ったことで、ターコビッチの対応力が際立つ大会になりました。
ジャック・マンロー組が男子ダブルス6大会連続優勝
男子プロダブルスでは、ジャック・マンロー/リチャード・リヴォルネーゼJr.組が圧倒的な安定感を見せました。
決勝ではジェイ・デビリアーズ/タナー・トマッシ組と対戦し、ストレートで勝利しています。
ストレート勝ちとは、相手にゲームを奪われずに勝つことです。
優勝が懸かった決勝でも崩れず、そのまま勝ち切りました。
これでマンロー/リヴォルネーゼJr.組は、男子ダブルスで6大会連続優勝。
1大会や2大会だけ好調というレベルではなく、長期間にわたってトップを守り続けています。
連勝記録を整理すると、
・Columbus Openでも優勝
・男子ダブルス6大会連続タイトル
・決勝ではストレート勝ち
・次の大会では7大会連続優勝を狙う
という流れです。
ダブルスでは、強いショットを持っているだけでは勝ち続けられません。
例えば中央に来たボールをどちらが処理するのか、相手がスピードアップ(※ゆっくりしたラリーから急に速いボールを打つ攻撃)を仕掛けたときにどう反応するのかなど、細かな連係が重要です。
6大会連続優勝という記録は、2人の個人能力だけでなく、ペアとしての完成度がかなり高いことを示しています。
マンローが9戦全勝で2冠を達成
ジャック・マンローは男子ダブルスの連勝記録だけではありません。
Columbus Openでは出場した9試合すべてに勝利し、9勝0敗という完璧な成績で大会を終えました。
さらに獲得した金メダルは2個です。
男子プロダブルスではリチャード・リヴォルネーゼJr.と組んで優勝。
ミックスプロダブルスではジル・ブレイバーマンとペアを組み、こちらも金メダルを獲得しました。
成績は、
・大会通算9勝0敗
・男子プロダブルス優勝
・ミックスプロダブルス優勝
・金メダル2個
という内容です。
特に注目したいのは、パートナーが変わっても勝ち続けたことです。
男子ダブルスでは男性同士でペアを組みますが、ミックスダブルスでは男女1人ずつのペアになります。
パートナーが変われば、コート内での役割、カバーする範囲、攻撃の組み立て方も変わります。
それでも両方で優勝したことから、マンロー自身が試合状況に合わせてプレーを調整できていたことが分かります。
「9勝0敗」という数字だけでも十分すごいですが、異なるカテゴリーで無敗だった点まで見ると、今大会でどれだけ存在感が大きかったかが伝わります。
18歳トリスタン・デュソーが男子シングルス初制覇
男子プロシングルスでは、18歳のトリスタン・デュソーが自身初のシングルスタイトルを獲得しました。
優勝までに戦ったゲーム数は12。
そのうち2ゲームは落としましたが、最後までトーナメントを勝ち抜き、金メダルを手にしました。
デュソーはColumbusだけで急に注目されたわけではありません。
2週間前に行われたOverland Park大会では、アリソン・ハリスと組んだミックスダブルスで、自身初となるAPP金メダルを獲得しています。
そのわずか2週間後、今度はシングルスで初優勝しました。
流れを整理すると、
・18歳
・Overland ParkでAPP初金メダル
・2週間後のColumbusで男子シングルス初優勝
・短期間で2つの異なるカテゴリーを制覇
となります。
ミックスダブルスではパートナーとの連係が重要ですが、シングルスではすべてを自分1人で判断しなければなりません。
サーブ、リターン、次のショットへの移動、相手を左右に振る組み立てまで、試合のすべてを自分で管理します。
そこでも結果を出したことで、デュソーが特定のカテゴリーだけに強い選手ではないことを示しました。
18歳という年齢を考えても、今後どこまでタイトルを増やしていくのか気になる存在です。
ダスティ・ボイヤーが大会最多20勝
Columbus Openで最も多く試合に勝った選手は、ダスティ・ボイヤーでした。
大会通算20勝。
これは今大会に出場したすべての選手の中で最多です。
ピックルボールの大会では、複数カテゴリーへ出場すれば1日の中で何試合も戦うことがあります。
そのため20勝という数字は、単に「たくさん試合をした」というだけではなく、長い大会日程の中で勝利を積み重ね続けたことを意味します。
ボイヤーは2026年のCincinnati大会で男子プロシングルス優勝を経験しています。
Columbusでも男子シングルス決勝まで勝ち上がりました。
ただ、最後に立ちはだかったのが友人でもあるトリスタン・デュソーです。
決勝で敗れたため、今回は準優勝となりました。
それでも、
・大会最多20勝
・男子シングルス準優勝
・Cincinnatiでは男子シングルス優勝
という実績は見逃せません。
トーナメントでは優勝者だけに目が行きがちですが、20勝という数字を見ると、大会全体を通してボイヤーがどれだけ安定して勝っていたかが分かります。
連戦になると、体力だけでなく集中力も落ちてきます。
それでも勝利を積み重ねた点は、ボイヤーの試合ごとの安定感を示す結果です。
ベイツ/マドックス組が女子ダブルス2度目の優勝
女子プロダブルスでは、シェルビー・ベイツ/クリスティン・マドックス組が優勝しました。
決勝では、グラウカ・カルバハル・レーン/ドメニカ・ターコビッチ組と対戦。
3ゲームを戦い、相手の合計得点を25ポイントに抑えて金メダルを獲得しました。
ここで注目したい数字が「25」です。
決勝3ゲームで相手に許した得点の合計が25ポイントでした。
単に自分たちが得点するだけでなく、相手の得点を抑えながら試合をコントロールできていたことが分かります。
このタイトルは、ベイツ/マドックス組にとってペアとして2度目の女子プロダブルス優勝です。
最初のタイトルはDetroit大会で獲得していました。
主な実績は、
・Detroitでペア初優勝
・Columbusで2度目の優勝
・決勝3ゲームで相手を合計25ポイントに抑える
という内容です。
ダブルスでは、自分が触れないボールをパートナーがカバーするため、2人の位置関係が重要になります。
片方が大きく動けば、その空いたスペースをもう1人が守る必要があります。
こうした連係が崩れると簡単に得点を許してしまいます。
Columbusの決勝で相手の得点を抑えた結果からも、ベイツ/マドックス組が守備面でも安定した試合を見せたことがうかがえます。
Detroitに続いて2度目の優勝を達成したことで、今後も女子ダブルスのタイトル争いで注目されるペアになりそうです。
まとめ
2026 APP Columbus Openでは、初タイトル、連勝記録、無敗、最多勝利など、数字で見てもインパクトのある結果が次々と生まれました。
18歳のトリスタン・デュソーは男子シングルス初優勝、ジャック・マンローは9戦全勝で2冠を達成し、男子ダブルスでは6大会連続優勝を記録しています。
さらにドメニカ・ターコビッチのシングルス初制覇、ダスティ・ボイヤーの大会最多20勝、ベイツ/マドックス組の2度目の女子ダブルスタイトルなど、優勝者以外にも注目したい記録がそろいました。
今後のAPP Tourでは、Columbusで勢いをつけた選手たちが次にどんな数字を積み上げるのか注目です。


