2026年10月1日〜4日に開催された「APPコロンバス・オープン」で、ジャック・マンローが男子ダブルスと混合ダブルスの2冠を達成しました。
男子ダブルスでは驚異の6大会連続優勝、混合ダブルスでは強豪ペアをストレートで撃破。
大会公式結果をもとに、決勝戦のスコアや試合展開、勝敗を分けたポイントを詳しく紹介します。
APPコロンバス・オープンとは?2026年大会の開催概要
2026年10月1日〜4日、米国オハイオ州コロンバスで「APP Columbus Open Presented by The James」が開催されました。
会場は、コロンバス市内にあるピックルボール施設「Pickle & Chill」です。
大会を主催したのは、Association of Pickleball Players(APP)。
プロ選手からアマチュア選手まで幅広い競技者が参加する大会シリーズを展開しています。
今回の大会では、プロ部門で次の5種目が実施されました。
- 男子シングルス
- 女子シングルス
- 男子ダブルス
- 女子ダブルス
- 混合ダブルス
大会最終日の10月4日には、各種目の金メダル決定戦が行われました。
特に注目を集めたのは、ジャック・マンロー(Jack Munro)の活躍です。
男子ダブルスではリチャード・リヴォルネーゼJr.(Richard Livornese Jr.)と、混合ダブルスではジル・ブレイバーマン(Jill Braverman)とペアを組み、両種目で優勝しました。
さらに、10月11日には男子ダブルスと混合ダブルスを取り上げるハイライト番組の第1弾も案内されています。
なお、以下で紹介する決勝戦の内容は、ハイライト番組の映像を分析したものではなく、APPが10月5日に発表した大会公式結果に基づいています。
※APPツアー:Association of Pickleball Playersが運営するプロピックルボール大会シリーズ。
男女シングルスやダブルスなどの種目で競います。
ハイライト第1弾の主役はジャック・マンロー!大会2冠の快挙
2026年APPコロンバス・オープンを象徴する選手となったのが、ジャック・マンローです。
マンローは男子ダブルスと混合ダブルスの両方で金メダルを獲得し、大会2冠を達成しました。
しかも、APPが公開した大会記録によると、マンローは今大会で出場した9試合すべてに勝利。9勝0敗という成績で大会を終えています。
ジャック・マンローの2026年コロンバス大会成績
| 項目 | 成績 |
| 獲得金メダル | 2冠 |
| 大会通算成績 | 9勝0敗 |
| 男子ダブルス | 6大会連続優勝 |
この成績が注目される理由は、異なるパートナーと組みながら勝ち続けたことです。
男子ダブルスと混合ダブルスでは、パートナーの特徴や相手ペアによって、攻撃の組み立て方や守備範囲が変わります。
マンローはそれぞれのペアで決勝まで勝ち進み、どちらもストレート勝ちで優勝を決めました。
男子ダブルスでの6大会連続優勝に加え、混合ダブルスでも今季2度目のペア優勝を達成。
同じ大会で2つのタイトルを獲得したことは、マンローの2026年シーズンを語るうえで欠かせない結果となりました。
男子ダブルス決勝!マンロー/リヴォルネーゼJr.組が6大会連続優勝
男子プロダブルスの決勝に進出したのは、第1シードのリチャード・リヴォルネーゼJr./ジャック・マンロー組と、ジェイ・デビリアーズ(Jay Devilliers)/タナー・トマッシ(Tanner Tomassi)組です。
リヴォルネーゼJr./マンロー組は、コロンバス大会を迎えるまでに男子ダブルスで5大会連続優勝を達成していました。
6連覇を懸けた決勝でも、その勢いは止まりませんでした。
男子プロダブルス決勝結果
| ペア | 第1ゲーム | 第2ゲーム |
| リヴォルネーゼJr./マンロー | 11 | 11 |
| デビリアーズ/トマッシ | 7 | 7 |
第1ゲームはリヴォルネーゼJr./マンロー組が11-7で先取しました。
しかし、第2ゲームは挑戦者のデビリアーズ/トマッシ組が序盤にリードする展開になります。
連勝中のペアにとっても、簡単な試合ではありませんでした。
それでも、リヴォルネーゼJr./マンロー組は落ち着いて試合を立て直し、第2ゲームも11-7で勝利。
2ゲーム連続で同じスコアを記録し、優勝を決めました。
さらに注目したいのは、決勝戦だけではありません。
APP公式発表によると、2人は今大会の男子ダブルスで1ゲームも落とさず、すべてストレート勝ちで頂点に立っています。
リヴォルネーゼJr.は試合後、緊張する場面もあったと認めながら、自分たちのプレーを冷静に続けられたと振り返りました。
この試合は、強いショットを打てることだけでなく、相手にリードされた場面でも崩れない安定感が重要であることを示しています。
男子ダブルス6大会連続優勝という記録は、長い期間にわたって高いパフォーマンスを維持している証しといえるでしょう。
なお、男子ダブルスの銅メダルは、クアン・ズオン(Quang Duong)/エイダン・シェンク(Aidan Schenk)組が獲得しました。
※ストレート勝ち:相手に1ゲームも奪われずに試合に勝つことです。
混合ダブルス決勝!ブレイバーマン/マンロー組がトップ対決を制覇
混合プロダブルス決勝では、上位2シードのペアが直接対決しました。
対戦したのは、ミーガン・ファッジ(Megan Fudge)/エイダン・シェンク組と、ジル・ブレイバーマン/ジャック・マンロー組です。
ファッジはAPPツアーで通算メダル獲得数の歴代トップとして紹介される実力者。
一方、ブレイバーマン/マンロー組も、2026年のシンシナティ大会で混合ダブルスを制しており、すでに優勝経験のあるペアでした。
混合プロダブルス決勝結果
| ペア | 第1ゲーム | 第2ゲーム |
| ブレイバーマン/マンロー | 11 | 11 |
| ファッジ/シェンク | 6 | 6 |
試合はブレイバーマン/マンロー組が主導権を握りました。
第1ゲームを11-6で獲得すると、第2ゲームも11-6で勝利。
上位シード同士の決勝をストレートで制しました。
2人にとって、2026年シーズン2度目となる混合ダブルス優勝です。
この勝利には、スコア以上に興味深いエピソードがあります。
マンローによると、ブレイバーマンは、自身がまだ競技レベル5.0(※)だった頃から可能性を信じてくれた選手の一人でした。
かつては成長を支えてくれる先輩のような存在だったブレイバーマンが、現在では一緒に金メダルを獲得するパートナーになったのです。
さらに、ブレイバーマンは大会期間中の金曜日に誕生日を迎えており、優勝を特別なプレゼントとして喜んでいました。
長い時間をかけて築かれた信頼関係が、トップレベルの舞台で結果につながったことも、この優勝を印象的なものにしています。
混合ダブルスの銅メダルは、カーラ・ウィートリー(Kara Wheatley)/リチャード・リヴォルネーゼJr.組が獲得しました。
※5.0:ピックルボールの競技レベルを表す指標の一つで、一般に高い技術や戦術理解を備えた上級者を指します。
2つのダブルスを徹底比較!9戦全勝を支えた強さとペアの連携
今回の大会で興味深いのは、マンローが男子ダブルスと混合ダブルスの両方で結果を残したことです。
男子ダブルスでは、リヴォルネーゼJr.とのペアで6大会連続優勝を達成しました。
混合ダブルスでは、ブレイバーマンとのペアで今季2度目の金メダルを獲得しています。
ジャック・マンローの2冠比較
| 比較項目 | 男子ダブルス | 混合ダブルス |
| パートナー | リヴォルネーゼJr. | ブレイバーマン |
| 決勝の相手 | デビリアーズ/トマッシ | ファッジ/シェンク |
| 決勝スコア | 11-7、11-7 | 11-6、11-6 |
| 優勝記録 | 6大会連続 | 今季ペア2勝目 |
| 大会結果 | ストレート優勝 | ストレート優勝 |
ダブルスでは、単に2人のショットが強いだけでは勝ち続けられません。
例えば、相手がコート中央に打ってきたボールをどちらが処理するのか。
片方が攻撃に出たとき、もう片方はどこを守るのか。こうした判断を短い時間で行う必要があります。
特にプロレベルでは、ディンク(※1)を続けて相手の隙を探し、チャンスが生まれた瞬間にスピードアップ(※2)で攻撃する場面が見られます。
その攻撃に対しては、カウンター(※3)で素早く反撃する技術も求められます。
こうした攻防では、パートナー同士の位置取りやタイミングが重要です。
マンローが異なるパートナーとの2種目で優勝したことからは、ペアごとの条件に対応できる競技力の高さがうかがえます。
ただし、今回の公式総括には詳細なショット別データや戦術分析は掲載されていません。
そのため、特定の戦術が9戦全勝の直接的な原因だったと断定することはできません。
それでも、男子ダブルス6連覇、混合ダブルス優勝、そして大会9戦全勝という結果は、マンローの強さを十分に物語っています。
※1 ディンク:ネット付近から相手のノンボレーゾーンへ短く落とす、コントロールを重視したショットです。
※2 スピードアップ:ゆっくりしたラリーから、急に速いボールを打って攻撃に切り替えるプレーです。
※3 カウンター:相手の攻撃に対して素早く打ち返し、反撃につなげるショットです。
2026年APPツアーの勢力図は?初優勝選手と今後の注目ポイント
コロンバス・オープンでは、マンローの2冠以外にも新しい王者が誕生しました。
女子シングルスでは、ドメニカ・トゥルコビッチ(Domenika Turkovic)がAPPツアー初の金メダルを獲得。
決勝ではジェシカ・エバニエ(Jessica Evanier)を11-8、11-7で破りました。
一方、男子シングルスでは、18歳のトリスタン・デュソー(Tristan Dussault)が初優勝を達成しています。
決勝の相手はダスティ・ボイヤー(Dusty Boyer)。第1ゲームを9-11で落としながら、第2ゲームを11-7、第3ゲームを11-4で取り返しました。
デュソーは、その約2週間前のオーバーランドパーク大会でも、アリソン・ハリスと組んだ混合ダブルスでAPPツアー初の金メダルを獲得しています。
短期間で異なる2種目のタイトルを手にしたことは、若手選手として注目したい結果です。
また、女子ダブルスではシェルビー・ベイツ(Shelby Bates)/クリスティン・マドックス(Christine Maddox)組が優勝しました。
決勝では第2ゲームを2-11で落としながら、第3ゲームを11-7で取り返し、逆転優勝を達成。
2人にとって直近3大会で2度目のタイトルとなりました。
2026年コロンバス大会のプロ5種目の優勝者を整理すると、次のとおりです。
| 種目 | 優勝選手・ペア |
| 男子シングルス | トリスタン・デュソー |
| 女子シングルス | ドメニカ・トゥルコビッチ |
| 男子ダブルス | リヴォルネーゼJr./マンロー |
| 女子ダブルス | ベイツ/マドックス |
| 混合ダブルス | ブレイバーマン/マンロー |
今回の大会では、男子ダブルスで連覇を伸ばす強豪ペアがいる一方、シングルスでは初優勝選手が2人誕生しました。
すでに実績を積み重ねている選手が勝ち続けるのか、それとも新しい選手が勢いをつかむのか。
2026年のAPPツアーでは、こうした世代や実績の違いにも注目すると、今後の試合がさらに面白くなりそうです。
まとめ|APPコロンバス・オープンで際立ったマンローの強さと新王者の誕生
2026年APPコロンバス・オープンでは、ジャック・マンローが男子ダブルスと混合ダブルスを制し、9戦全勝で大会2冠を達成しました。
男子ダブルスではリヴォルネーゼJr.とのペアで6大会連続優勝を記録し、混合ダブルスでもブレイバーマンとの息の合ったプレーでタイトルを獲得しています。
一方、シングルスではトゥルコビッチとデュソーが初優勝を飾り、実力者の連覇と新しいスターの誕生が同時に見られる大会となりました。
今後のAPPツアーでも、マンロー組の連勝記録がどこまで伸びるのか、そして若手選手がどのような活躍を見せるのか注目です。

