初心者のためのピックルボール入門 – 基本ルールとプレイのヒント

ピックルボールの基本

初めてプレーする人のために

この記事は、初めてピックルボールを体験・プレーする人のためのルールの必読書です。
初心者・初めてプレイする方は是非この記事を読んで、予習してピックルボールを楽しんでください!!
最後にはプレイのコツもありますので、ぜひ最後までご覧ください!
※下記がピックルボールのコートです。

ピックルボールに必要なもの

ピックルボールに必要なものは、下記になります!

  • パドル(ラケット)
  • ボール
  • シューズ
  • ウェア

初めてする場合は、一緒にする人に何を揃えていく必要があるかを確認しましょう。また全員が初めての場合は、レンタルなども活用するのが良いでしょう。

※Amazonなどで安いパドルとボールのセットを購入してしまうことも良いですが、できれば性能の良いもので体験していただくことをお勧めします!

プレー前に知っておくべき3つのルール

基本的なルールはテニスと同じです。ノーバウンド(ボレー)かワンバウンドで返球します。ネットやアウト、ツーバウンドすると失点します。
プレーする前にこの3つのポイントは覚えておけば問題なし!!

  • サーブ
  • ツーバウンドルール
  • ノンボレールール

またポイントの数え方が独特ですが、わかる人と一緒にピックルボールをする場合は、最初は任せてしまっても問題ありません。しっかり覚えたい方は後述しますので、ご確認ください!!
プレーする前に、この3つだけ覚えてください。

サーブ

サーブはアンダーサーブでベースラインの後ろから行います。サーブは対角線上の反対のサービスコートを狙います。右側から左側へと交互にサーブします。

    

ツーバウンドルール(ツーバウンスルール)

サーバー(サーブを打つ側)は、相手のリターンを1回バウンドさせてから返球しなければなりません。これをツーバウンドルールと言います。そのためサーブを打った人はそのままボレー:テニスでいうサーブ&ボレー(ノーバウンドでの返球)をすることができません。


リターン側はサーブをワンバウンドで返球後に、ボレーをしてもOKです。リターン&ボレーがOKです。
つまり、サーブとリターンのバウンド、合計2回のバウンド後からは、ボレーでもバウンドさせて返球してもOKで、自由にプレーできるようになるというルールです。

ダブルスの場合、ペアにもこのルールが適用されますので、サーバー側の時はペアもベースライン(後ろのライン)付近に立ちます。逆にリターン側は、リターンを打つ人は後ろで、リターンを打たないペアは前(ノンボレーゾーンのすぐ後ろ)に立ちます。

ノンボレールール

ボレーをしてはいけないエリアがあります。ノンボレーゾーン(通称:キッチン)です

このノンボレーゾーン内のエリアに入ってボレーを打ってはいけません。また下記もご参照ください。

  • ラインを踏んでボレーすることも失点
  • 打った後の動作でラインを踏んだりエリア内に入ったりすると失点
  • ワンバウンドしたボールは中に入って打っていい
  • 足がこのエリア外にあれば、手を伸ばしてエリア内でボレーしてもいい

このルールのおかげでピックルボールの戦略性が上がる効果があり、ラリーが続きやすくなっています。

その他詳細ルール

サーブの基本ルール

テニスや卓球などはサーブが優位ですが、ピックルボールの場合はサーブの後にボレーをすることができませんので、リターンの方が優位と言えます。

  • サーブは、コートの対角線上の相手コートのノンボレーゾーンラインとベースライン、サイドラインに囲まれたエリアに入れる必要があります。
  • サーブはアンダーサーブで打つ必要があります。アンダーサーブとは、テニスのように上から打つのではなく、腰よりも低い位置で、パドルのヘッド(頂点)が手首よりも低い位置にある必要があります。
  • サーブは手から離して、ノーバウンドで打っても、ワンバウンドで打っても大丈夫です。
  • サーブはベースラインよりも後ろで打つ必要があります。
  • サーブは1回のみです。
  • サーブ権が移った時は、右側からサーブを打ちます。
  • サーブを打った後、ボレーをしてはいけません。サーブに対してのリターンをワンバウンドで返球してからボレーができます。
サーブの順序(ダブルス)
  • コートの右サイドにいるプレーヤーからサーブを打ちます。ポイントを取り続ける限り同じ人がサイドを変えながらサーブを打ちます。リターンはそれぞれのサイドのままです。
  • ポイントを失うと、次は同じチームのもう一方の選手がサーブを打ちます。さらにポイントを失うと、相手にサーブ権が移ります。
  • 最初のポイントのみ、サーブ権はチームで一人の選手のみです。それ以降、サーブ権が相手チームに移ってからは、チームで2人の選手それぞれにサーブ権があります。
  • シングルスの場合は、スコアが自分のポイントが偶数の時は右サイドから、奇数の時には左サイドからサーブを打ちます。
リターン

リターンは、相手のコート内のどこに返球しても大丈夫です。

ダブルスの場合、リターンのサイドは、リターンをし続ける限りは同一サイドになります。
リターン側のサイドは、自分のチームのポイントによって変わります。自チームのポイントが偶数の場合は最初のサイド、奇数の場合は最初のサイドとは逆のサイドでリターンをします。

ボレー

ピックルボールの楽しみの一つがボレーです。ボレーの方がストローク(ワンバウンドでの返球)よりも優位です。ボレーは、上記のようにノンボレーゾーンというゾーンがあり、その後ろでボレーをする必要があります。

スコアについて

ピックルボールは、アメリカのリーグではポイントの数え方が違いますが、ここでは日本やアメリカの試合で広く使用されている、USAPA(USA Pickleball:米国におけるピックルボールの統治機関)のルールについて記載しています。スコアは慣れるまで、数えるのが難しい!

得点の獲得方法

得点はサーバーにしか点数が入りません。自分のショットがエースになった場合、相手のボールがアウト、ネット、相手がノンボレーゾーンでボレーした場合やツーバウンドルールを違反した場合にポイントになります。ポイントを取り続ける限りはサーブ権が交代せず、サーバーが失点すると、相手にポイントは加算されず、サーブ権が移行します。

ダブルスの場合は、最初はペアに1回のみのサーブ権で、それ以降はペアそれぞれ計2回のサーブ権があります。

11点マッチで1ゲーム

ゲームは、11点先取したらゲームの獲得となります。10-10になったら2点以上差をつけた方がゲームを獲得します。

11点が一般的ですが、15点の場合や、3ゲームで行われ、2ゲームを先取した方が勝利となる場合など、試合によって形式は様々です。

得点の数え方(ダブルス)

スコアは、下記からスタートしてカウントします。

0-0-2(ゼロ ゼロ ツー)

これは、【0(自分のスコア)】-【0(相手のスコア)】-【2(サーブ権の順番)】です。
最初にピックルボールの試合をすると、なぜ3つの数字をカウントするのか驚きますが、最後の数字はサーブ権の順番です。つまり、1か2にしかなりません。ゲームの最初のポイントだけ、サーブ権が1回なので、0-0-2からスタートします。

サーブ権がある状態でポイントを取得すると、自分のスコアが加算され、そのまま同じ人がサイドチェンジしてサーブを打ちます。
サーブ権がない状態でポイントを取得すると、次の人にサーブ権が移行します。

具体例で見てみましょう!

最初に自分のチームがポイントを取得した場合

1-0-2(ワン ゼロ ツー)

その後、相手のチームがポイントを取得した場合

0-1-1(ゼロ ゼロ ワン)

となります。

得点の数え方(シングルス)

シングルスの場合は、数字は【自分のスコア】-【相手のスコア】になります。サーブ権は1回ずつです。サーブ権のある方の得点が偶数なら右サイドから、奇数なら左サイドからサービスを打ちます。

プレイのヒント

できるだけ前にいくことと相手に強打をされないことが重要なポイントになります。

リターンを打ったら、ボレーができるノンボレーゾーンの前まで行くことが大切です。またサーブ側も相手のリターンを上手く相手の足元にバウンドするように返球し、できるだけ速やかにノンボレーゾーンの前に行くことが重要です。ベースラインとノンボレーゾーンの中間に立ってしまうと、足元に来る可能性が高く、攻めることもできないので、できるだけノンボレーゾーンのライン前かベースラインにポジションをとりましょう。

強打をされないように、相手のノンボレーゾーン内にワンバウンドするように打つショットも重要になります。これをディンクショット(Dink shot)といいます。これができると、相手は攻めてこれず、自分の体勢を整えることができます。男子ダブルスはこのディンクを打ち合い、浮いたところを攻めるという駆け引きが行われます。

FAQ

Q
テニスとのルールの違いは?
A

大きなルールの違いは3つあります。
①ノンボレーゾーンがあること
②ツーバウンドルールがあること
③下からサーブを打つこと
他にも違いがありますが、大きなルールの違いはこの3つです。

Q
運動が不得意の人でもできるの?
A

他のスポーツと比較すると、とても簡単にできます。ラリーが続きやすいスポーツで、楽しくなるとすぐに上達すると思います。

Q
テニス経験者は上手い?
A

テニス経験者、ソフトテニス経験者、卓球経験者、バドミントン経験者は、他のスポーツをしている人と比較して、すぐにコツを掴みやすい傾向があります。

まずはやってみよう!

是非、基本的なルールだけ頭に入れて、実際にプレーしてみましょう!!非常に素晴らしいスポーツをまずは体験しましょう!

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