ピックルボールのサーブとは
ピックルボールのサーブは、ゲーム開始を告げるとっても大切な技術です。逆にサーブが入らないといつまでもゲームが始まらず、一緒にやっている仲間と少し気まずい雰囲気になってしまい、そのあとの人間関係のもつれにまで発展する可能性も…。そこで、どんな方でもゲームを始めることができるように、サーブの基本とコツをご紹介します!
サーブの基本
ピックルボールのサーブは通称「アンダーハンドサーブ/アンダーサーブ」と呼ばれています。パドルのヘッド(頂点)が手首よりも低い位置にある必要があります。また、打点はおへそよりも下でなければいけません。腰のあたりで打つかなり際どい人はイリーガルサーブ(iilegal:違法)だと陰で言われること間違いなしです。「あら、あなたのおへそは高いのね…」なんて嫌味をクラブの重鎮のお姉さまに言われたりするケースも…。潔く下から打っていきましょう。
また、トスについてですが、ボールを持っている手を上にあげ、ボールを落下させて打つ方法が一般的で、初心者の方にはオススメです。ただ、少し球を上にトスをして打つことも2024年1月現在の時点では可能です。ただし、わざと回転をかけることはイリーガルなので気を付けましょう。
現在進行形でルール改正について議論されているので今後も注意していきましょう。
サーブのルール
ピックルボールのサーブには、次のルールがあります。
- サーブの持ち球は一球だけです。テニスのようなセカンドサーブはありません。
- アンダーハンド(おへそより下で打ち、パドルの先が手首よりも下にある状態)で行います。
- ベースラインの後ろから行います。
- サイドラインよりも内側に立って打たなければなりません。
- ノーバウンドで打ってもバウンドさせてから打っても大丈夫です。
- センターラインを挟んで斜め(対角線)に打ちます。
- 相手コートのノンボレーゾーンラインを越えて(オンラインもダメです)ボールが着地する必要があります。
サーブの種類
ピックルボールのサーブには、大きく分けて4つの種類があります。
ドライブサーブ
ドライブサーブは強く、鋭いサーブです。後ろから前に力強くスイングします。英語ではパワーサーブやハードサーブと呼ばれており、相手に強くプレッシャーをかけることができます。インパクトの際に少しだけおしりを前に出す意識で打つと威力が増します。
ロブサーブ
ロブサーブはソフトに、高く打つサーブです。下から上にスイングし、ボールをポーンと高くあげます。コートの奥に落ちやすいため、リターンのプレーヤーを自然に後ろに下げることができます。宙に山を描くように打つので僕は勝手にマウンテンサーブと呼んでいますが全く流行っていません。
スライスサーブ
スライスサーブは、ヒットの瞬間にボールに横回転をかけるサーブです。強烈なスピンによってリターンを難しくするだけでなく、相手をコートの外に出したりできるので戦術的にも大活躍するサーブです。このサーブを選ぶ人は知能派と(僕の心の中で)呼ばれています。
ドロップサーブ
ドロップサーブはボールをワンバウンドさせてから打つサーブです。ベースラインの中でワンバウンドさせても大丈夫です。ノーバウンドで打つよりもボールをしっかりと見ることができたり、タイミングをとることが簡単なので、初心者の方には一番オススメのサーブです。
サーブ(ドロップサーブ)のコツ
初心者の方にも簡単なドロップサーブ(右利きの方バージョン)を成功させるコツを紹介していきます。
トスの練習
まずはうまくヒットさせるためにトスのみを練習してボールをよく観察しましょう。なかなかヒットしない方はボールの速度と自分の脳内でのタイミングが合っていないケースが多々あります。ヒットする前に何球かボールを下に落として時間やタイミングを自分で計ってみましょう。
土台(つま先の方向と足の位置)を意識する
まずは打ちたい方向に両足のつま先を向けてまっすぐ立ってみましょう。つま先がバラバラだと腕を自然にスイングすることが難しくなってしまいますので気をつけてください。
次に、右足を後ろに引いて左足は前に残し、ボーリングの球を投げる直前のような姿勢をとります。こうすることによって右腕の滑走路のような空間が生まれます。これで発射オーライです!
ボーリングのようにスイング!
左手に持ったボールを離すと同時に、ボーリングの球を投げるように右腕をひき、後ろから前にスイングしてボールをヒットします。この際にフォロースルー(インパクトのあとのスイング)を少し大きく(肩の高さぐらいまで)とってみてください。最初のうちはネットに引っかかるよりもアウトの方がいいです。まずは思い切りよく振ってサーブを打っていきましょう。
おしりでもうひと押しり
打った直後におしりの右側を少し前に出すようにすることでパワーを加えることができ、手打ちを防ぐことができます。その場に立ち止まりながら打っていてボールが届かないという方は打つと同時に歩くような感覚で打ってみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。ピックルボールのサーブは、パンダにとっての笹ぐらい大切なショットです。サーブさえ入ればどんな方でもピックルボールを楽しむことができます。つまりサーブさえ入ってしまえば踊っていても誰も文句を言わないはずです。(礼に欠けるので絶対に踊らないでくださいね。)
この記事で紹介した基本とコツを参考に、ぜひピックルライフを堪能してください。僕もみなさんのサーブを受けられる日を楽しみにしながら、明日からも力強く生きていくことを誓います。ご拝読、ありがとうございました。