APPツアー2026では、男子ダブルスの5大会連続優勝、女子の歴代金メダル記録、18歳選手の初優勝など、シーズンを象徴するニュースが次々と生まれています。
今回は、オーバーランドパーク大会の結果を中心に、今チェックしておきたい選手たちを具体的な成績とともに紹介します。
マンロー&リボネーゼJr.が男子ダブルス5連覇
男子プロダブルスで今もっとも勢いに乗っているのが、ジャック・マンローとリチャード・リボネーゼJr.のペアです。
オーバーランドパーク大会では、決勝でエティエンヌ・ブラスケウィッツ&カラン・ドーソン組と対戦。
数週間前に行われたデトロイト大会でも顔を合わせた相手との再戦を制し、2026年シーズン5大会連続となる男子プロダブルス優勝を達成しました。
このタイトルによって、マンローとリボネーゼJr.はともに今季6個目のAPPツアー金メダルを獲得。
男子プロ選手の中でも最多クラスのタイトル数となっています。
さらにマンローは、同大会の混合プロダブルスでも銀メダルを獲得しました。
これで2026年の総メダル数は8個となり、APPツアー男子プロの中でも最多となる数字です。
※混合ダブルス:男女1人ずつでペアを組み、2対2で戦う種目です。
ダブルスで5大会連続優勝という結果だけでも十分インパクトがありますが、マンローは他カテゴリーでも表彰台に立っています。
ひとつの種目だけではなく、複数のカテゴリーで安定して結果を出していることが、今季の強さをより際立たせています。
ミーガン・ファッジが女子の歴代記録に並ぶ
女子プロでは、ミーガン・ファッジがAPPツアーの歴史に残る記録へ到達しました。
オーバーランドパーク大会の女子プロダブルスでカット・スチュワートとペアを組み、見事に優勝。このタイトルでファッジのAPPツアー女子プロ通算金メダル数は33個となりました。
33個という数字は、シモーネ・ジャルディムが持つAPPツアー女子プロ最多金メダル記録と同数です。
つまり、ファッジは歴代トップの記録に並んだことになります。
さらに驚きなのが、金メダルだけではありません。
ファッジがAPPツアーで獲得したメダルの総数は、金・銀・銅を合わせて通算94個。
これはAPPツアーに出場してきたプロ選手の中で歴代最多とされています。
1大会だけ大活躍する選手は珍しくありませんが、90個を超えるメダルを積み重ねるには、長期間にわたって安定して上位へ進み続ける必要があります。
ファッジの場合は「優勝回数」だけでなく、「どれだけ長くトップグループに居続けているか」という点も注目ポイントです。
アマー・ワジールが決勝6戦全勝をキープ
男子プロシングルスでは、アマー・ワジールの勝負強さが際立っています。
オーバーランドパーク大会では、決勝で18歳のトリスタン・デュソーと対戦。
ワジールがこの試合を制し、2026年シーズン3個目となる男子シングルスタイトルを獲得しました。
さらに注目したいのが、金メダル決定戦での成績です。
ワジールはこれまでAPPツアーで6回の金メダル決定戦に進出していますが、その成績はなんと6戦6勝。決勝まで進んだ大会では、一度も優勝を逃していません。
※金メダル決定戦:大会で優勝者を決める最後の試合です。
シングルスはコート全体を1人でカバーするため、体力やショットの安定感だけでなく、試合の流れを読む力も重要になります。
特に決勝では相手も好調な選手ばかり。
その舞台で6戦全勝という数字を残していることからも、ワジールが大事な場面で力を発揮していることが分かります。
2026年はすでに3タイトルを獲得しているため、ここからシーズン終盤にどこまで優勝回数を増やせるのかも気になるところです。
デュソー&ポリケアら若手が一気に台頭
2026年シーズンのAPPツアーでは、これまでトップ層を追いかけていた若手選手たちが一気に結果を出し始めています。
その代表格が18歳のトリスタン・デュソーです。
オーバーランドパーク大会では、アリソン・ハリスと組んだ混合プロダブルスで優勝。
デュソーにとって、これがAPPツアーで初めての金メダルとなりました。
さらに男子プロシングルスでも決勝まで進出。
アマー・ワジールには敗れたものの、銀メダルを獲得しました。
1大会で混合ダブルス金、男子シングルス銀という結果を残し、APPツアー米国ランキングでは男子プロシングルス5位まで上昇しています。
女子ではアンバー・ポリケアが一気に存在感を高めました。
女子プロダブルスではグラウカ・カルバハル=レーンと組んで銀メダルを獲得。
さらに女子プロシングルスでも銅メダルを獲得し、1大会でキャリア初となるAPPツアーメダルを2個手にしました。
パートナーのカルバハル=レーンにとっても、今回の銀メダルは2024年以来のAPPツアーメダルです。
初メダルを取った選手が、そのまま次の大会でも上位に入ってくるケースは珍しくありません。
デュソーとポリケアが今回の結果をきっかけに、トップ争いへ定着できるか注目です。
ロナン・カムロンら注目選手も存在感
表彰台の常連だけでなく、2026年に急成長している選手にも注目です。
21歳のロナン・カムロンは、オーバーランドパーク大会の男子プロシングルスで準決勝まで進出しました。
決勝進出は逃したものの、2026年シーズンの獲得メダル数はすでに7個です。
この7個という数字は、APPツアー男子プロの中でも2番目に多い成績となっています。
さらにAPPツアー米国ランキングでは、男子シングルス1位をキープしています。
※ランキング:大会成績などをもとに選手の順位を示す指標です。
また、ジェイク・バウアーもオーバーランドパーク大会で大きな一歩を踏み出しました。
男子プロシングルスで銅メダルを獲得し、これが自身初となるAPPツアーメダルです。
バウアーはAPPの大学年代カテゴリーで優勝経験を持つ選手で、その実績をプロの舞台でも結果につなげ始めています。
さらに国際色も広がっています。
ジェイ・デビリアーズはオーバーランドパーク大会で2026年のAPPツアー初出場を果たし、タナー・トマッシと組んだ男子プロダブルスで準々決勝まで進出しました。
ベトナム出身のクアン・ズオンもAPPツアーに登場。
スピード感のあるプレーで知られる選手で、米国勢だけではない顔ぶれが上位争いに加わっています。
APPツアー2026は世代を超えた争いに注目
2026年のAPPツアーを見ていると、「ずっと強い選手」と「これから伸びる選手」の両方が同時に結果を出しているのが分かります。
男子ダブルスではマンロー&リボネーゼJr.が5大会連続優勝。
女子ではファッジが通算33個目の金メダルを獲得して歴代最多記録に並びました。
その一方で、18歳のデュソーが初優勝、ポリケアが初メダルを2個獲得、バウアーも初表彰台と、新しい名前が次々と出てきています。
今季の注目ポイントをまとめると、以下の通りです。
- マンロー&リボネーゼJr.が男子ダブルス5大会連続優勝
- 2人とも2026年に6個の金メダルを獲得
- マンローは今季合計8メダル
- ファッジは女子プロ通算33個の金メダルで歴代最多タイ
- ファッジの通算メダル数は94個
- ワジールは金メダル決定戦6戦6勝
- デュソーは18歳でAPPツアー初優勝
- カムロンは今季7メダル、男子シングルスランキング1位
- ポリケアとバウアーもキャリア初メダルを獲得
こうして数字を並べてみると、2026年は実績のある選手が記録を更新するだけでなく、若い選手が一気に追い上げているシーズンだと分かります。
「次の大会で誰が勝つのか」だけではなく、「次に初優勝するのは誰か」「若手がどこまでランキングを上げるか」という見方をすると、APPツアーをより楽しめそうです。
まとめ
APPツアー2026では、マンロー&リボネーゼJr.の男子ダブルス5連覇や、ファッジの女子プロ通算33個目の金メダルなど、大きな記録が生まれています。
一方で、18歳のデュソーやポリケア、バウアーなど、新しく表彰台へ上がる選手も増えてきました。
トップ選手が記録を伸ばすのか、それとも若手がその勢いを止めるのか。
今後はタイトル争いと同時に、世代交代の流れにも注目して見ると、APPツアー2026がさらに面白くなりそうです。


