MLPが初の国際チーム大会「MLP Nations Cup」を2026年秋に開催します。
USAやカナダ、ヨーロッパ、アジアなど世界8チームが参加し、予選から一発勝負の決勝トーナメントへ。
地域ごとの選手構成や戦術の違いにも注目したい大会です。
MLP初の国際大会「Nations Cup」が誕生
Major League Pickleball(MLP)は、2026年10月30日から11月1日にかけて、初の国際チーム大会「MLP Nations Cup」を開催します。
これまでMLPは、米国の都市や地域をベースにしたプロチーム同士の対戦を中心に発展してきました。
今回のNations Cupでは、そのチーム戦の仕組みを世界規模に広げます。
大きな違いは、選手個人だけではなく「地域を代表するチーム」として戦うことです。
通常のプロ大会なら、「世界ランキング上位の選手は誰か」「どのペアが強いか」といった見方が中心になります。
しかしNations Cupでは、USA、カナダ、アジアなど、それぞれの地域を背負ったチームとして戦います。
そのため、
- どの選手をチームに選ぶのか
- 男女をどう組み合わせるのか
- 誰と誰をダブルスで組ませるのか
- 地域ごとの強みをどう生かすのか
といった「チーム作り」そのものが勝負になります。
MLPがこれまで作ってきたチームスポーツとしての面白さに、国際対抗戦ならではの地域性が加わる大会です。
世界8チームが参加する3日間の大会方式
MLP Nations Cupは、世界8チームによる3日間の大会として行われます。
最初の2日間はラウンドロビン方式(※複数のチームと対戦し、その成績によって順位を決める方式)が採用されます。
ここで重要なのは、単に「決勝トーナメントに進めればOK」というだけではないことです。
予選の成績によってシード(※決勝トーナメントでの組み合わせを決める順位)が決まるため、できるだけ上位で通過することが大切になります。
上位シードを取れば、決勝トーナメントで有利な組み合わせになる可能性があります。
そして最終日は、シングルエリミネーション方式(※1度負けたらその時点で敗退するトーナメント方式)へ移ります。
つまり大会の流れは、
- 予選で複数の相手と戦う
- 成績によって順位を決める
- 最終日の決勝トーナメントへ進む
- 負けたら終了の一発勝負で王者を決める
という形です。
予選では安定して勝ち続ける力、最終日はプレッシャーの中で1試合を取り切る力が必要になります。
「3日間ずっと同じ戦い方をすればいい」という大会ではないところが面白いポイントです。
USA・カナダ・ヨーロッパ・アジアなどが参戦
初開催のNations Cupには、世界各地域から8チームが参加する予定です。
発表されているチームは、
- USA
- カナダ
- アジア2チーム
- 西ヨーロッパ
- 東ヨーロッパ
- 南アメリカ
- オーストラリア
です。
ここで面白いのは、すべてが「国代表」ではないことです。
USAやカナダは国単位ですが、ヨーロッパは西と東、アジアは2チームという地域単位で構成されます。
つまり、国際大会ではありながら、サッカーのワールドカップのような完全な国別対抗戦とは少し違います。
複数の国や地域から選手を集めて、「そのエリアを代表するチーム」を作る可能性があります。
これによって、普段は別々の国で活動している選手が同じチームになるケースも考えられます。
さらに、地域ごとのプレースタイルにも注目です。
例えば、
- 強いドライブを中心に攻めるチーム
- ディンクを使って相手のミスを待つチーム
- ネット前へ素早く詰めるチーム
- 守備力を生かして長いラリーを作るチーム
など、選手構成によってチームカラーが変わります。
同じピックルボールでも、地域によってどんな違いが出るのかを見るのも楽しみのひとつです。
日本からも気になるアジア2チームの存在
日本のピックルボールファンにとって、最も気になるのが「アジアから2チームが参加する」という点です。
現時点では、アジア2チームがどの国や地域の選手で構成されるのか、具体的なロースター(※大会に登録される出場選手の一覧)は発表されていません。
ここはかなり注目したいポイントです。
例えばアジアには、日本だけでなく中国、韓国、インド、東南アジアなど、ピックルボールの普及が進んでいる地域があります。
その中からどの選手が選ばれるのかによって、チームの特徴も大きく変わります。
もし複数国の選手を組み合わせる形になれば、
- パワータイプの選手
- ネットプレーが得意な選手
- 守備力の高い選手
- ダブルス経験が豊富な選手
など、タイプの違う選手を集めたチーム編成も考えられます。
日本の選手がロースターに入れば、日本のファンにとっても一気に注目度が高まります。
また、アジアに2枠が用意されたこと自体も大きなポイントです。
1チームではなく2チームということは、MLPがアジアをピックルボールの成長地域としてかなり意識していることがうかがえます。
今後のロースター発表は、日本から見るうえでも大会最大のチェックポイントになりそうです。
世界選手権の幕開けを飾る国際チーム戦
MLP Nations Cupは、単独開催される小規模な大会ではありません。
「2026 Pickleball World Championships」のスタートを飾る大会として位置付けられています。
World Championshipsは約10日間にわたって行われる大型イベントで、その幕開けに国際チーム戦を持ってくる形です。
この構成には、観戦の入り口を広げる意味もあります。
個人戦では、ピックルボールに詳しくない人にとって「誰を応援すればいいのか分からない」ということもあります。
ところが国や地域を代表するチームであれば、
「アジアを応援しよう」
「オーストラリアはどんなプレーをするんだろう」
「USAとカナダの対戦を見てみたい」
という入り方ができます。
これは、競技初心者にとってかなり分かりやすい観戦スタイルです。
さらにMLPは、もともと個人競技の要素が強いピックルボールに「チームを応援する文化」を持ち込んできました。
Nations Cupではそこに、
- 地域代表
- 国際ライバル
- チーム戦
- 決勝トーナメント
という要素が加わります。
ピックルボールを知らない人でも「国際対抗戦」として楽しみやすい大会設計になっています。
ピックルボールの世界展開を加速させる大会に
Nations Cupが注目される最大の理由は、ピックルボールのプロ競技が「米国中心」から「世界規模」へ広がろうとしていることです。
これまでプロピックルボールの大きな大会やリーグは、米国を中心に発展してきました。
今回のNations Cupでは、北米だけではなく、
- アジア
- ヨーロッパ
- 南アメリカ
- オーストラリア
まで参加地域が広がります。
つまり、MLPが世界各地の選手やファンをひとつの大会に集めようとしているわけです。
今後、この大会が定着すれば、「どの地域が世界で一番強いのか」という新しい競争も生まれる可能性があります。
例えば初年度にUSAが圧倒的な強さを見せれば、翌年は他地域が「どうUSAを倒すか」を考えることになります。
逆にアジアやヨーロッパのチームが上位に進めば、世界の勢力図が一気に変わるかもしれません。
また、国際大会が増えることで、各地域の選手がトップレベルの相手と戦う機会も増えます。
それが選手育成や競技レベルの向上につながれば、ピックルボールそのものの世界的な成長にも影響してきます。
Nations Cupは単なる「新しい大会」というだけではなく、プロピックルボールの国際化を試す重要なステージになりそうです。
まとめ
初開催となるMLP Nations Cupは、世界8チームが参加し、予選と決勝トーナメントを通じて初代王者を決める国際チーム大会です。
USAやカナダだけでなく、ヨーロッパ、南アメリカ、オーストラリア、そしてアジアから2チームが参加する点も大きな特徴です。
特に日本のファンにとっては、アジア2チームがどのような選手構成になるのかが重要な注目ポイントになります。
世界各地域のプレースタイルやチーム戦術を比較できる大会として、ピックルボールの国際化を象徴する存在になりそうです。


