プロ大会で定着している「パドル反発テスト」が、ついにアマチュア大会にも本格導入されます。
これにより、道具による有利・不利が減り、純粋な実力勝負が可能に。
公平性の向上はもちろん、プレーの質や観戦の面白さも一段と高まりそうです。
パドル反発テストって何がすごい?
パドル反発テストは、パドルがボールをどれだけ強く弾き返すかを計測する検査です。
反発力が強すぎると、サーブやスマッシュが極端に速くなり、相手が対応できなくなることも。
特に新素材や特殊加工のパドルは性能差が大きく、公平性を損なう原因に。
今回導入されるGNGマシンは、現地で即測定できるため、違反パドルの使用を防ぎます。
プロではすでに定着、その成果
PPAツアーやMLPでは、このテストが既に試合前後で実施されています。
たとえば、使い込んでフェイス部分が柔らかくなったパドルは、反発性能が上がるため違反判定に。
これにより、以前は議論になっていた「パドル改造疑惑」や「グレーゾーン使用」が激減。
今では、勝敗がほぼプレーヤーのスキルで決まるようになりました。
アマチュアに残っていた課題
アマチュア大会では、明確な測定方法がなく、審判や運営が感覚で判断していました。
そのため、参加者から「このパドルは反則じゃないの?」という声が上がることも。
特に地方大会では検査機器がなく、ルールが大会ごとにバラバラ。
公平性が保たれない場面が少なくなかったのです。
GNGマシンの登場
GNGマシンは、パドルに一定の圧力をかけ、そのたわみ量を測定する高精度の機械です。
DUPRやUPAなど主要団体が公式テスト機として採用し、データは分析にも活用。
選手やメーカーの「信頼スコア」作成にもつながり、ルール遵守の可視化が進みます。
大会現場で数秒で検査できるため、選手も安心してプレーに集中できます。
大会運営がもっとスムーズに
これまで大会ごとに異なっていたルール適用が、全国的に統一されます。
GNGマシンなら、違反の有無を即判断できるため、抗議や試合中断も減少。
運営スタッフの負担も軽くなり、進行がスムーズに。
観客も「正々堂々の試合」を安心して観戦できます。
これからのピックルボールに期待
今月から国内アマチュア大会でもGNGマシンが順次導入予定。
これにより、「道具で勝つ」スタイルは終わりを迎え、「技術で勝つ」時代が加速します。
全員が同じ条件で戦うことで、選手のモチベーションもアップ。
競技人口の増加とレベルアップに拍車がかかりそうです。
まとめ
パドル反発テストのアマチュア導入は、競技の公平性を大きく改善する一歩です。
GNGマシンの普及により、全国の大会で統一されたルール運用が可能になります。
これからは、パドルよりもプレーヤー自身の技術が勝敗を左右する時代へ。
新たな環境で生まれるドラマに、ますます注目が集まります。