2026 APP Dillon’s Overland Park Openの女子プロダブルス決勝では、第1シードのMegan Fudge/Katerina Stewart組と、Glauka Carvajal-Lane/Amber Policare組が激突しました。
初めてペアを組んだFudge/Stewart組が11-2、11-0のストレート勝ち。
さらにFudgeは、APP女子歴代最多に並ぶ通算33個目の金メダルを獲得する歴史的な一戦となりました。
Overland Park Open女子プロダブルス決勝は注目の2ペアが激突
2026 APP Dillon’s Overland Park Openは、米カンザス州オーバーランドパークのAdventHealth Sports Park at Bluhawkで開催されました。
プロ選手だけでなく、50歳以上のプロ部門や大学生、アマチュアまで数百人の選手が参加した大会です。
そのChampionship Sundayで行われた女子プロダブルス決勝は、第1シードのMegan Fudge/Katerina Stewart組と、Glauka Carvajal-Lane/Amber Policare組の対戦となりました。
一方は実力者同士ながら今回が初ペア。
もう一方は、2人ともAPPツアーで初めて決勝へ進んだ新鮮なコンビです。
「優勝候補」と「勢いに乗った初ファイナリスト」がぶつかる、ストーリー性のある決勝カードになりました。
※Championship Sunday:大会最終日に各種目の金メダルマッチなどが行われる、いわば決勝日のことです。
Fudge/Stewart組は初ペアながら第1シードで決勝進出
Megan FudgeとKaterina Stewartは、Overland Park Openで初めて女子ダブルスのペアを組みました。
それでも大会では第1シード。個々の実績と実力の高さから、最初から優勝候補として注目されたコンビです。
ダブルスでは、個人のショット力だけでは勝ち切れません。
2人がどこまでコートをカバーするのか、どちらがボールを処理するのかなど、パートナーとの連携も重要になります。
そのため、初めて組むペアには難しさもあります。
それでも2人は決勝まで勝ち進み、Stewartは試合後に2人の「ケミストリーが良かった」とコメント。
初コンビとは思えない相性の良さを結果につなげました。
ちなみにStewartは、この大会の女子シングルスでも優勝。
Domenika Turkovicとの3ゲームに及ぶ決勝を制し、2026年シーズン4個目の女子シングルスタイトルも獲得しています。
女子ダブルスだけでなく、シングルスでも結果を残した大会となりました。
※シード:過去の成績やランキングなどをもとに設定されるトーナメント上の順位です。
第1シードは、その組み合わせの中で最上位に位置づけられた選手・ペアを指します。
※ケミストリー:スポーツでは「選手同士の相性」「息の合った連携」といった意味で使われます。
Carvajal-Lane/Policare組は第3・第2シードを撃破
決勝でFudge/Stewart組に挑んだGlauka Carvajal-Lane/Amber Policare組の勝ち上がりも見逃せません。
2人は大会のドローを勝ち進むなかで、第3シード、そして第2シードのペアを次々と撃破。
上位シードを2組倒して決勝までたどり着く、インパクトのある快進撃を見せました。
しかも、Carvajal-LaneとPolicareにとって、この大会がそれぞれAPPツアー初の決勝進出です。
特にPolicareはOverland Parkで一気にブレークし、女子ダブルスの銀メダルに加えて女子シングルスでも銅メダルを獲得。
1大会で自身初となるAPPツアーのメダルを2つ手にしました。
Carvajal-Laneにとっても女子ダブルスの銀メダルは大きな結果となり、APPによると2024年以来となるツアーメダル獲得でした。
優勝には届かなかったものの、このペアが大会のサプライズの一つだったことは間違いありません。
※ドロー:大会の対戦組み合わせ、いわゆるトーナメント表のことです。
※ファイナリスト:大会の決勝まで勝ち進んだ選手やペアのことです。
決勝は11-2、11-0!Fudge/Stewart組が圧倒
決勝は、Fudge/Stewart組がスコア上では完全に主導権を握った内容となりました。
第1ゲームは11-2。Fudge/Stewart組が相手を2点に抑えて先取します。
さらに第2ゲームでは、Carvajal-Lane/Policare組に1点も許さず11-0。2ゲーム連続で奪い、ストレートで金メダルを決めました。
2ゲームの合計スコアは22-2です。
しかも第2ゲームの11-0は、相手に得点を許さずゲームを取り切ったということ。上位シードを連破して勢いに乗っていたCarvajal-Lane/Policare組を、決勝ではほぼ寄せ付けない結果となりました。
初めて組んだペアが、APPツアーの決勝というプレッシャーのかかる舞台でここまで明確なスコア差をつけた点も、この試合の大きなポイントです。
女子プロダブルスの銅メダルはShelby Bates/Christine Maddox組が獲得しました。
※ストレート勝ち:相手にゲームを奪われずに勝利することです。
Fudgeが通算33個目の金メダルでAPP女子最多記録に並ぶ
今回の優勝で最大のトピックとなったのが、Megan Fudgeの歴史的な記録です。
FudgeはOverland Park Openを迎える時点で、APPツアー通算32個の金メダルを獲得していました。
そして女子ダブルス優勝により通算33個目に到達。
Simone Jardimが持つAPP女子プロのキャリア最多金メダル記録に並びました。
つまり今回の女子ダブルス決勝は、単なる1大会のタイトル争いではなく、APPツアーの歴史に並ぶ瞬間でもあったわけです。
Fudgeは2025年の時点ですでにAPPツアーのキャリア通算メダル数で歴代トップに立っており、Overland Parkではそこに「女子最多タイとなる33個の金メダル」という新たな記録を加えました。
優勝後にはStewartだけでなく、この4年間で一緒にプレーしてきた歴代のパートナーへの感謝も語っています。
ダブルスは1人では獲得できないタイトルだからこそ、Fudgeにとっても特別な33個目になったことがうかがえます。
初ペアの完成度と新ファイナリスト誕生が光った女子ダブルス
今回の女子プロダブルス決勝のおもしろさは、11-2、11-0というスコアだけではありません。
優勝したFudge/Stewart組は今回が初ペア。
それでも第1シードとして期待に応え、最後は圧倒的なスコアでタイトルを獲得しました。
実力のある選手同士が新しく組んだとき、どこまで短期間で連携を完成させられるのかというダブルスならではの面白さが出た結果です。
一方、Carvajal-Lane/Policare組は第3、第2シードを倒し、2人そろってAPPツアー初の決勝へ。
結果は銀メダルでしたが、これまで決勝経験のなかったペアが上位勢を突破したことも大会の大きなニュースでした。
ピックルボールのダブルスを見るときは「どちらが強打したか」だけでなく、2人がどのように動き、相手にプレッシャーをかけているかにも注目すると楽しみ方が広がります。
実績十分のFudgeが歴史的記録に並び、Stewartはシングルスとの2冠。
そしてCarvajal-LaneとPolicareという新しいファイナリストも誕生しました。
勝敗以上に、今後の女子ツアーにつながる材料が多かった決勝といえます。
まとめ
2026 APP Dillon’s Overland Park Open女子プロダブルス決勝は、第1シードのMegan Fudge/Katerina Stewart組が11-2、11-0でGlauka Carvajal-Lane/Amber Policare組を破り、金メダルを獲得しました。
Carvajal-Lane/Policare組も第3、第2シードを倒して初のAPP決勝へ進む快進撃を見せています。
さらにFudgeはこの優勝でAPPツアー通算33個目の金メダルを獲得し、女子プロの歴代最多記録に並びました。
初ペアの圧倒的な優勝と、新たなファイナリストの登場。
その両方が楽しめた女子プロダブルス決勝となりました。

