ピックルボールで「ただ返すだけ」じゃ物足りなくなってきたあなたへ。
今回は、相手をわざと攻めさせてカウンターを狙う“頭脳プレー”「ベイトボール」の戦術を紹介します。
実はこれ、プロも使ってる超実践的な技なんです。
ちょっとしたコツをつかめば、誰でも今日から使えるようになりますよ!
ベイトボールってどんなショット?
ベイトボールは「bait=エサ」という名前の通り、相手を“釣る”ためのショットです。
たとえば、ドロップショット風に少し浮かせたボールをネット際に打つと、相手は「これは叩ける!」とテンション上がって前に出てきます。
でも実はそのボール、高さも角度も中途半端。スマッシュには足りない。
そこで、こちらは構えて待ってて、相手の速球に合わせてすかさずカウンター。
見た目は攻められてるけど、実は完全にこっちのペースってわけなんです!
ベイトボールの打ち方を覚えよう
まず、ベイトボールの基本は「ふわっと見せかけた攻撃のトラップ」です。
たとえば、自分の前衛で相手とラリーしてるとき、軽くスピンをかけながらロブっぽく浮かせると、相手はつい強打したくなるんです。
でもここで大事なのは、浮かせすぎないこと!
※ネットから50〜70cmくらいの高さで、相手が“ギリ叩けそうで叩ききれない”絶妙な高さを狙いましょう。
しかもタイミングよく、相手のバックハンド側を狙うのがコツ。反応が遅れて、返球が甘くなりやすいんです。
狙うならこの位置!おすすめのコース
狙いどころを工夫することで、成功率がぐんと上がります。おすすめはこの3つ!
- ①バックハンド側の肩口あたり
→利き手じゃないから、強打ミスを誘いやすい - ②コート中央(ダブルス時)
→パートナー同士で譲り合いやすく、判断ミスを狙える - ③サイドラインぎりぎり
→角度がつけにくく、強打してもアウトになりやすい
たとえば、クロス方向に浮かせてサイドに落とすと、相手は打つ方向に迷って打点がズレがちです。
この“ズレ”が命取りになるんです!
相手が仕掛けてきた時の守り方
相手が食いついて速いボールを打ってきたら、すぐにカウンターの構えに入ります。
そのためには、スライド移動(※横にステップしながら構える動き)をして、体の正面にボールを呼び込むことが大事。
そして基本はバックハンドでのブロック返し。
前に詰めすぎず、少し後ろに下がって“間”を取ることで、パドル面のコントロールがしやすくなります。
もし迷ったら、とにかくミドル(体の真ん中)を死守!
ここを通させなければ、相手の勢いを止められます。
練習に取り入れるときのポイント
いきなり試合で使うのはハードルが高いので、まずはシンプルな練習から始めましょう。
▼おすすめ練習法
- 相手に向かって“わざと”浮かせるボールを送る練習
→どの高さで相手が打ってくるかを観察する。 - カウンターのブロック練習
→浮かせたあとにすぐ構えて、速いボールを受ける練習。 - ポジション移動の練習
→左右にスライドしながら構える感覚を体に覚えさせる。
こういう反復をしておくと、試合でも自然と使えるようになります!
試合で使ってみよう!応用テクニック
実際の試合でベイトボールを使うときは、「相手のクセ」を見抜くことがめちゃくちゃ大事です。
たとえば…
- いつもバックハンド側に逃げがちな人
- 打点が高いと焦ってミスする人
- スピードアップに慣れてない人
こういうタイプの相手なら、ベイトボールが面白いように刺さります。
あと、ダブルスならペアと話し合って「この人に仕掛けよう」と戦略を組むのもおすすめ。
ペア同士で「今!」って合図を出し合えると、かなり完成度の高いプレーになります!
まとめ
ベイトボールは、相手を“攻めたくさせて”主導権を奪う、超スマートな戦術です。
一見リスクがありそうに見えるけど、しっかり準備して使えばめちゃくちゃ効果的。
特に中級者以上になると、この駆け引きが勝敗を分ける場面も増えてきます。
練習と観察を重ねて、ぜひ自分の武器にしちゃいましょう!