大学テニス経験者がピックルボールで大躍進!たった1年で全国レベルに

コラム

ピックルボールで再燃した“競う楽しさ”

「もう自分がスポーツで勝負することはないだろうな」
大学時代にテニス部でガチでやりきったアレックス・バウワーズは、就職してからは会計士として働き、毎日同じルーティンをこなす日々を送っていました。

そんなある日、同僚に誘われて出場したピックルボールの大会。

場所は地元・オクラホマ州タルサで開催されたミニリーグのイベント。

軽い気持ちで参加したつもりが、試合が始まるやいなや、大学時代の熱い感覚が一気に蘇ったんです。

「めっちゃ楽しい!チーム戦の雰囲気が、まるであの頃のテニスみたい」
仲間と作戦を立ててポイントを取り合う感じ。

個人戦とは違う“チームで戦う喜び”が、彼女をピックルボールの世界へ一気に引き込みました。

初出場からずっとメダル!止まらない快進撃

初めての大会で銅メダルをゲットして以来、彼女は地元のミニリーグ大会に毎回エントリーし続けています。

しかも、1大会たりともメダルを逃してないってすごくないですか?

「別に記録を狙ってるわけじゃないけど、やっぱり嬉しいよね。

負けず嫌いな性格もあるから、負けたくない気持ちも自然と出てくるし」

最初は「まあ楽しめたらOK」くらいの気持ちだったのに、

どんどん表彰台に乗れるようになって、チーム内でも信頼される存在に。

気づけば“強いプレイヤー”として認識されるようになっていました。

DUPRが爆上がりした理由とは?

1年前のDUPR(※Dynamic Universal Pickleball Rating:実力指数)は3.95。

これは中級者レベル。

でも今はなんと5.425。

これは上級者の中でもトップレベルの数字です。

「特別な武器を手に入れたわけじゃない。むしろ“考えるプレー”を意識したんです」

例えば、打つ前に相手の位置を見るクセをつける。

ドロップショット(※相手を前に呼び込むやわらかい打球)を使ってリズムを崩す。

リセット(※相手の攻撃を無理せず返して態勢を立て直すプレー)するタイミングを覚える。

そうした戦術の積み重ねが、短期間での大成長につながったんです。

自信は1試合ずつの積み重ねで

「ある日突然“できるようになった”っていう感じじゃないんです」

アレックスの成長は、ほんとに地道な積み重ねの結果。

レベルの高い選手と対戦するたびに「自分も少しずつ近づいてるかも」と思えるようになり、それがやがて大きな自信になっていきました。

例えば、ある大会でDUPRが6.0近いプレイヤーと対戦したとき、序盤は完敗。

でも数か月後の再戦では、最後まで競り合えるようになっていたんです。

「一試合ごとに、何かしら新しい課題が見えてくる。その繰り返しで自然と力がついていきました」

勝ちたい気持ち×仲間との絆

ピックルボールって、やってるとつい「勝ちたい!」って気持ちが前面に出ちゃう。

でもアレックスにとっては、仲間とのつながりがすごく大きな意味を持っているそうです。

「一緒に作戦を練ったり、ミスしても励まし合ったり。そういう瞬間があるから、また頑張ろうって思えるんです」

試合の運営がしっかりしているのも、安心して楽しめる理由のひとつ。

大会ディレクターのキャロラインさんが、選手にとってベストな環境を整えてくれているおかげで、選手はプレーに集中できるんですね。

「勝つだけじゃない」成長し続けるためのヒント

彼女が一番伝えたいことは、「ただプレーをたくさんするだけじゃなく、目的を持ってやること」。

これがすべてだと言います。

例えば、練習試合でも

  • 新しい戦術を試す
  • 相手の強みにあえて挑戦する
  • サーブやリターンの精度にこだわってみる

など、ただ“勝つため”ではなく“上達のため”に意識を変えることで、成長スピードが段違いになります。

「1点1点を“学びのチャンス”と考えるようになってから、ゲームの見え方が変わりました」
この姿勢が、今の彼女の強さの原点です。

まとめ

アレックス・バウワーズの1年間の成長は、ただの才能や運じゃなく、“考えてプレーする姿勢”と“仲間と楽しむ気持ち”の両立が作り出したものです。

どこかでスポーツを諦めた人も、また“戦う楽しさ”を取り戻せる。それがピックルボールの魅力。
そして、アレックスのように“競う自分”に再び出会えるかもしれません。

この春、何か始めたいと思っているあなたに、ピックルボールはぴったりかもしれませんよ!

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