プロピックルボール選手エリック・ラングが、2025年のAPPフォートローダーデール・オープンで体験した全5日間を赤裸々に綴ったブログから、リアルな舞台裏を抜粋!
勝ち負け以上に、仲間との絆やメンタルの起伏が詰まった物語を、今どきの言葉でまとめました。
初日は応援に徹する日
大会初日は、ラング自身の出番はなし。
「今日は完全に応援モード!」と話すラングは、強風の中で戦う仲間たちに声援を送りながら、一日を過ごしました。
午後には、混合ダブルスで組むことになった台湾出身のペイと初めてのペア練習。
たった1ゲームでも、彼女の力強いショットと正確なリズムに、ラングはすでに信頼を寄せはじめていました。
「明日が楽しみすぎる!」とワクワクした様子で1日を終えました。
風との戦い、混合ダブルス開幕!
混合ダブルス初戦。相手はベテランペア、シモーネ&マルセロ。
序盤は風の影響でミスも多く、リズムを掴みにくい展開。
しかし、ペイのドライブショット(※強打)とラングの冷静なポジショニングで徐々に流れを引き寄せます。
試合途中、観客席から聞こえた「行け、エリック!」の声にラングは奮起。
「仲間の応援が、最後のひと押しになった」と語るように、2人はこの試合を勝ち切って次へと駒を進めました。
ペイとの新ペア、急成長の2日目
準々決勝・準決勝と試合が続く2日目。
準々決勝では第3ゲームを11-2と圧倒し、準決勝進出。
ですが準決勝では、対戦相手のジャック&メーガンが中盤から試合を完全にコントロール。
「センターライン(※コート中央)を抑えられてしまった」とラングは反省しつつも、「今後もっとペイと練習すれば絶対に戦える」と手応えも感じていました。
ペイの闘志とエネルギーに支えられた1日だったと振り返ります。
惜敗でも収穫アリ!男子ダブルス
男子ダブルス初戦、まさかのストレート負け。
相手ペアの対応力とコンディションへの適応力に苦しめられ、完敗。
これまで13大会連続でメダルを獲得してきたラング&マックス組にとっては初の“初戦敗退”という結果でした。
ですが、その後のバックドロー(※敗者復活戦)では奮起し、持ち直したプレーを披露。
「悔しいけど、この経験は必ず次に活きる」とポジティブに切り替える姿勢が印象的でした。
銅メダルをかけた白熱バトル
最終決戦は、混合ダブルスの銅メダルをかけた一戦。
相手は仲間でもあるアイデン&ジルのペア。
お互いを知り尽くした者同士の心理戦が展開され、息を呑むようなラリーが続きました。
惜しくも敗れはしましたが、ラングにとってこの大会は「勝ち負け以上の価値」があったとのこと。
大会3週間前には名前しか知らなかったペイと、今や「戦友」と呼べるまでの関係になれたことが、一番の宝物だと語っています。
最終日の感想と今後への思い
最終日は仲間の決勝を観戦&全力応援!
ヤナとエミリーが決勝の舞台に立ち、ラングはベンチから声援を送りました。
「自分がプレーしなくても、こんなに熱くなれるんだな」と語るラング。今回、ブログを書くことで自分の感情を言葉にする訓練にもなったそう。
「次の大会では、ブログがなくても自己分析できるようになっていたい」と、内面の成長を感じている様子でした。
まとめ
エリック・ラング選手の5日間の記録は、単なる試合のレポートではなく、仲間との関係やメンタルの波、そして新たな成長の種がたくさん詰まったリアルな物語でした。
混合ダブルスでの新しい挑戦、予想外の敗退、仲間との応援連携……一つひとつが「勝敗以上に大切な経験」だったことが伝わってきます。
彼の次の大会での活躍に、ぜひ注目したいですね!