2026年MLPレギュラーシーズンの個人表彰候補12人が発表されました。
MVPにはトップ選手6人、最優秀成長選手賞には今季評価を高めた6人が選出。
所属チームや経歴、試合で注目したいプレーまで具体的に紹介します。
2026年MLPレギュラーシーズン表彰候補が発表
2026年MLPレギュラーシーズンでは、MVP(※Most Valuable Playerの略。シーズンで最も価値のある活躍を見せた選手)と、最優秀成長選手賞の候補者がそれぞれ6人発表されました。
MLPは、女子ダブルス、男子ダブルス、2試合の混合ダブルスでチーム同士が対戦するリーグです。
4試合を終えて2勝2敗になると、選手が交代しながらシングルスで戦う「ドリームブレーカー(※チーム戦の勝敗を決めるタイブレーク)」が行われます。
そのため個人表彰でも、ショットの強さだけではなく、複数のパートナーと組める対応力や接戦での勝負強さが重要です。
今回の発表画像には詳しい勝率などが掲載されていないため、候補者の所属チーム、経歴、プレーの注目点を中心に見ていきます。
MVP候補6人の所属チームと注目プレー
MVP候補には、実績豊富なスターから勢いのある若手まで、現在のMLPを代表する6人が並びました。
- アナ・ブライト(Anna Bright)/セントルイス・ショック
2026年ドラフトで全体1位指名を受けた女子選手です。
両手バックハンドからテンポよく攻撃し、ネット前の速いラリーでも積極的に主導権を狙います。感情を前面に出してチームを盛り上げる姿にも注目です。 - ベン・ジョンズ(Ben Johns)/ロサンゼルス・マッドドロップス
男子ピックルボール界を代表する実績を持つ選手です。
力任せに打つだけでなく、ボールの配置やラリーの組み立てが非常に巧み。
相手の攻撃を落ち着いて受け止め、無理のない形から得点につなげる判断力が見どころです。 - ジョージャ・ジョンソン(Jorja Johnson)/ニュージャージー・ファイブズ
2026年ドラフト全体2位で加入した注目選手です。
コートを広くカバーする運動能力に加え、ネット前での素早い反応も魅力。
アナ・リー・ウォーターズと同じチームで、女子ダブルスをどう組み立てるかもポイントになります。 - ヘイデン・パトリキン(Hayden Patriquin)/セントルイス・ショック
相手との距離が近いネット前でも、素早くパドルを動かして攻撃を返す選手です。
スピード勝負を恐れず、守備から一気に反撃へ切り替える場面は迫力十分。
接戦で見せる強気なプレーにも注目したいところです。 - ゲイブ・タルディオ(Gabe Tardio)/セントルイス・ショック
ネット前の速い展開やカウンター(※相手の強打を利用して打ち返す攻撃)が大きな見どころです。
低い位置からでも攻撃につなげるため、相手にとっては油断できない存在。
パトリキンとの男子ダブルスにも注目が集まります。 - アナ・リー・ウォーターズ(Anna Leigh Waters)/ニュージャージー・ファイブズ
スピード、パワー、反応力を高いレベルで備えた女子トップ選手です。
特にサードショットドライブ(※サーブ側の3球目を強く打ち込む攻撃)から一気に前へ詰める形が強力。
試合の流れを短時間で変えられる爆発力があります。
アナ・ブライトとジョージャ・ジョンソンは、2026年ドラフトで全体1位、2位指名を受けました。
一方、ベン・ジョンズ、アナ・リー・ウォーターズ、ヘイデン・パトリキン、ゲイブ・タルディオは、前年からチームが保有するキープ選手として残っています。
MVP争いはセントルイスとニュージャージーが中心
所属チームを見ると、セントルイス・ショックからアナ・ブライト、ヘイデン・パトリキン、ゲイブ・タルディオの3人がMVP候補に入りました。
6人中3人を占めており、個人の強さだけでなく、チームとして安定した戦いを続けたことがうかがえます。
ニュージャージー・ファイブズからは、ジョージャ・ジョンソンとアナ・リー・ウォーターズが選出されました。
女子ダブルスでは同じコートに立ち、混合ダブルスでは別々の男子選手と組むため、どの組み合わせでも力を発揮できるかが評価のポイントになります。
一方、ロサンゼルス・マッドドロップスから唯一候補に入ったベン・ジョンズは、チーム内での存在感がより際立つ形です。
候補者数の多い強豪チームの選手が有利なのか、それとも一人で大きな価値を生み出した選手が選ばれるのか。
そこがMVP争いのおもしろい部分です。
最優秀成長選手賞の候補6人を紹介
最優秀成長選手賞は、英語で「Most Improved Player」と呼ばれます。
単純に成績が良い選手ではなく、以前よりもプレーの安定感や勝負強さを伸ばした選手に注目する賞です。
- ニコ・アセベド(Nico Acevedo)/テキサス・ランチャーズ
2026年ドラフトではマイアミ・ピックルボールクラブから全体25位で指名されましたが、6月にテキサスへ移籍しました。
シーズン途中で環境が変わるなか、新しいパートナーやチーム戦術へ対応して候補入りした点が注目されます。 - ケイト・フェイヒー(Kate Fahey)/セントルイス・ショック
2024年にも最優秀成長選手賞の候補となり、当時はレギュラーシーズンで24勝22敗を記録しました。
2026年はセントルイスのキープ選手として残り、強豪チームの女子枠を支える存在へ成長しています。 - エリック・オンシンズ(Eric Oncins)/テキサス・ランチャーズ
2024年には下位カテゴリーの最優秀成長選手賞を受賞した経験があります。
当時は25勝21敗を記録し、その後も評価を上げてきました。
身長を生かしたリーチと、ネットへ進む場面での安定感が注目ポイントです。 - ソフィア・スーイング(Sofia Sewing)/パームビーチ・ロイヤルズ
元プロテニス選手で、2024年からプロのピックルボール選手として本格的に活動しています。
テニスで磨いた両手バックハンドやストローク力を持ちながら、ダブルス特有の細かいボール操作も身につけてきました。 - ジャック・ソック(Jack Sock)/オーランド・スクイーズ
テニスではグランドスラムで4度優勝し、2016年のオリンピックでも金メダルを獲得した選手です。
2026年ドラフトでは全体8位でオーランドに加入。
強烈なフォアハンドだけでなく、ピックルボール特有の柔らかいラリーへの対応が成長のポイントです。 - ダニーエル・タウンゼント(Danni-Elle Townsend)/ダラス・フラッシュ
オーストラリア出身で、2026年ドラフト全体3位という高い評価を受けた選手です。
当初はコロンバス・スライダーズに加入しましたが、6月のトレードでダラスへ移籍。
新加入選手ながら、大舞台でも落ち着いて戦う姿が注目されています。
ニコ・アセベドとダニーエル・タウンゼントは、シーズン途中のトレードを経験して現在のチームへ移りました。
所属変更がありながら候補に残った点も、2人の対応力を示す材料といえそうです。
候補者の経歴から見えるそれぞれの成長
最優秀成長選手賞の候補者は、大きく分けると「経験を積みながら段階的に評価を上げた選手」と「別競技から転向して急成長した選手」に分けられます。
ケイト・フェイヒーとエリック・オンシンズは、過去にも成長選手賞の候補や受賞者となっており、数年間かけてMLPでの評価を高めてきました。
ニコ・アセベドやダニーエル・タウンゼントは、移籍や新人シーズンといった変化の多い環境で結果を求められています。
一方、ソフィア・スーイングとジャック・ソックは、プロテニスで培ったパワーやストロークをピックルボールへ持ち込んだ選手です。
ただし、ピックルボールでは強く打つだけでは勝てません。
ディンク(※ネット近くへ柔らかく落とすショット)やリセット(※相手の強打を弱く返し、ラリーを立て直す技術)の向上が、成長を判断する重要なポイントになります。
表彰候補を知るとMLP観戦がもっと面白くなる
MVP候補を見るときは、得点を決めた回数だけでなく、その前の組み立てにも注目してみましょう。
相手の強打をリセットして攻撃を止めた場面や、パートナーが打ちやすい位置へボールを運んだプレーも、チームへの大きな貢献です。
最優秀成長選手賞の候補では、苦しい体勢でのミスが減っているか、速いラリーでも落ち着いて返球できているかを見ると、選手の成長が分かりやすくなります。
- MVP候補:試合を支配する力、安定感、チームへの貢献
- 最優秀成長選手賞候補:以前から改善された技術、対応力、勝負強さ
- 共通の注目点:パートナーとの連携、接戦での判断、ドリームブレーカーへの対応
派手なスマッシュだけでなく、得点につながる一つ前のショットを見ると、MLP観戦がグッと奥深くなります。
まとめ
2026年MLPレギュラーシーズンでは、MVPと最優秀成長選手賞に計12人がノミネートされました。
MVP候補にはセントルイス・ショックの3人をはじめ、リーグを代表するスターが並んでいます。
最優秀成長選手賞では、移籍を経験した選手や他競技から転向した選手など、それぞれ異なる成長ストーリーが見どころです。
候補者の背景やプレースタイルを知っておくと、表彰結果だけでなく一つ一つの試合もさらに楽しめます。


