2026年10月のAPPルイビル・オープンでは、男子ダブルス7大会連続優勝、50歳以上の部門で3冠達成、最年少10歳の選手の参加など、注目の記録が続出しました。
さらに、3種目でメダルを獲得した選手や、合計55ポイントの激闘も!
数字の裏にあるドラマと大会の舞台裏を、6つのテーマで詳しく振り返ります。
初開催のAPPルイビル大会!数字が物語る大会の規模と注目記録
2026年10月15日から18日まで、アメリカ・ケンタッキー州ルイビルのケンタッキー国際コンベンションセンターで「Humana APPルイビル・オープン」が開催されました。
APPツアー(※アメリカを中心に開催されるプロピックルボールの主要大会シリーズの一つ)が、ルイビルで大会を開催するのは今回が初めてです。
会場には世界トップクラスのプロ選手をはじめ、アマチュア選手、50歳以上や60歳以上のカテゴリーで競う選手たちが集まりました。
今大会では、男子・女子シングルス、男子・女子ダブルス、混合ダブルスの主要5種目で優勝が争われました。
特に注目を集めたのが、ジャック・マンローの活躍です。
マンローはリチャード・リボルネーゼJr.との男子ダブルスで7大会連続優勝を達成。
さらに混合ダブルスでも金メダルを獲得し、大会2冠を飾りました。
一方、女子ではドメニカ・ターコビッチが女子シングルスで2大会連続優勝を達成しました。
さらに、今大会には試合結果以外にも興味深い数字がたくさんあります。
| 数字 | 記録・出来事 |
| 3冠 | アスカラテが50歳以上の部門で達成 |
| 4か国 | 混合ダブルス決勝に出場した選手の出身国数 |
| 7連覇 | マンロー/リボルネーゼJr.組の男子ダブルス連続優勝 |
| 10歳 | 大会最年少参加者の年齢 |
| 12本 | ターコビッチの大会期間中のブログ投稿数 |
| 23張り | 会場に設置されたネット |
| 24ゲーム | デビリエが大会で勝利したゲーム数 |
| 55点 | 男子シングルス決勝の両選手の合計得点 |
| 218枚 | 決勝コートのLEDパネル |
| 約4,616㎡ | 使用されたコート用シートの面積 |
また、主要5種目の優勝者には、地元ルイビルの野球用品ブランド「ルイビル・スラッガー」の特製バットが贈られました。
ピックルボール大会の優勝記念品が野球バットというのも、なかなかユニークですね。
こうした演出も含め、初開催のルイビル大会は印象に残るイベントとなりました。
男子ダブルス7連覇!10-8から逆転したマンロー&リボルネーゼJr.
男子ダブルスでは、ジャック・マンローとリチャード・リボルネーゼJr.のペアが圧倒的な強さを見せました。
2人の連勝記録は、2026年5月のサクラメント大会から始まりました。
その後も大会を重ねるたびに優勝を積み重ね、ルイビル大会の時点で6大会連続優勝を達成していました。
つまり、今大会では7連覇という大きな記録がかかっていたのです。
しかし、決勝は決して簡単な試合ではありませんでした。
対戦相手は、第3シードのザック・マルソー/エイダン・シェンク組です。
第1ゲームでは、両ペアがポイントを奪い合い、マルソー/シェンク組が10-8とリードしました。
相手ペアはゲームポイント(※あと1ポイント獲得すれば、そのゲームに勝利できる場面)を迎え、王者ペアは追い込まれます。
さらに10-9の場面でも、相手にゲームを決めるチャンスがありました。
ところが、マンロー/リボルネーゼJr.組はここから驚異的な粘りを発揮!
相手のゲームポイントをしのぎ、12-10で逆転勝利を収めたのです。
そして第2ゲームでは、一転して王者ペアが圧倒しました。
11-2で勝利し、ゲームカウント2-0のストレート勝ちで7大会連続優勝を達成しました。
男子ダブルス決勝結果
| 項目 | 結果 |
| 優勝 | マンロー/リボルネーゼJr. |
| 準優勝 | マルソー/シェンク |
| 第1ゲーム | 12-10 |
| 第2ゲーム | 11-2 |
試合後、マンローは相手の戦術への対応が重要だったと語っています。
相手ペアは試合中に何度もプレーを調整していたため、自分たちも素早く戦い方を修正する必要があったそうです。
一方、リボルネーゼJr.は「感情と事実は違う」という考え方を大切にしていると説明しています。
緊張や疲労を感じていても、その感情が必ずしも試合結果を決めるわけではないということです。
ダブルスでは、技術に加えてパートナーとの連携や冷静な判断が求められます。
特に第1ゲームで追い込まれた場面では、集中力を保ちながら戦い続けたことが結果につながりました。
さらに、マンローは混合ダブルスでもルース・ファン・レークと優勝。
2026年シーズンでは、同一大会のダブルス2種目を制するのが3度目となりました。
その混合ダブルス決勝には、次の4か国出身の選手が出場しています。
- アメリカ:ジャック・マンロー
- オランダ:ルース・ファン・レーク
- フランス:ジェイ・デビリエ
- クロアチア:ドメニカ・ターコビッチ
世界各国の選手が競い合う一方、男子ダブルスではマンロー/リボルネーゼJr.組の連勝が続いています。
この記録がどこまで伸びるのか、今後のAPPツアーでも注目ですね。
女子ダブルス初優勝!大城&スチュワート「BobKat」の強さ
女子ダブルスでは、ボビー・大城とキャット・スチュワートのペアが金メダルを獲得しました。
2人は「BobKat(ボブキャット)」という愛称で親しまれています。
ボビーの「Bob」とキャットの「Kat」を組み合わせた、覚えやすいペア名です。
今回のルイビル大会では、このBobKatがペアとして初めてのAPPツアー優勝を達成しました。
決勝の相手は、グラウカ・カルバハル・レーン/ドメニカ・ターコビッチ組です。
第1ゲームでは、大城/スチュワート組が序盤から主導権を握りました。
相手をわずか2ポイントに抑え、11-2で快勝します。
しかし、第2ゲームでは相手ペアが反撃しました。
レーン/ターコビッチ組が8-6とリードし、試合の流れが変わりかけます。
それでも大城/スチュワート組は慌てず、終盤に逆転。
11-9で勝利し、ゲームカウント2-0で優勝を決めました。
| 項目 | 結果 |
| 優勝 | 大城/スチュワート |
| 準優勝 | レーン/ターコビッチ |
| 第1ゲーム | 11-2 |
| 第2ゲーム | 11-9 |
試合後、大城は、毎試合ゲームプランを立てていたことを優勝のポイントに挙げています。
ゲームプラン(※対戦相手の特徴や自分たちの得意なプレーを踏まえて決める試合の戦術)を、最初から最後まで実行することを意識していたそうです。
必要に応じて戦術を修正しながら、ショットの正確さと集中力を維持したことが勝利につながりました。
一方、スチュワートは大城への感謝を語っています。
大城は、スチュワートがピックルボールを始めた頃から、その実力を信じてくれていた存在なのだそうです。
ダブルスでは、パートナーへの信頼がとても重要です。
例えば、コート中央に飛んできたボールをどちらが処理するのか、相手の攻撃にどう対応するのかといった場面では、2人の意思疎通が必要になります。
今回のBobKatの初優勝は、そうした信頼関係が結果につながった出来事といえるでしょう。
これから2人がどこまで優勝回数を伸ばせるのか、楽しみですね。
50歳以上で3冠達成!最年少10歳から60歳以上まで幅広い世代が活躍
今回のAPPルイビル・オープンでは、年齢別のプロ部門でも注目の記録が生まれました。
特に大きな活躍を見せたのが、50歳以上の「AARP Champions」部門に出場したエウヘニア・カロリーナ・ロペス・アスカラテです。
アスカラテは、女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3種目で金メダルを獲得しました。
この記録はトリプルクラウン(※同じ大会でシングルス、ダブルス、混合ダブルスの3種目をすべて制覇すること)と呼ばれます。
優勝した3種目の内訳は以下のとおりです。
| 種目 | 優勝選手・ペア |
| 女子シングルス | アスカラテ |
| 女子ダブルス | アスカラテ/リー・ホイットウェル |
| 混合ダブルス | アスカラテ/マルセロ・ジャルディム |
シングルスは1人でコート全体を守る必要がありますが、ダブルスではパートナーとの連携が欠かせません。
そのため、3種目すべてで優勝するには、異なる試合形式への対応力が求められます。
さらに、60歳以上の「AARP Masters」部門でも複数種目を制した選手が登場しました。
ヘザー・イファートは、ジニー・パーディと組んだ女子ダブルスで優勝。
さらに、マーク・ワイルダーとの混合ダブルスでも金メダルを獲得し、大会2冠を達成しました。
男子ダブルスではリッチ・ライブリー/ロス・ワインバーグ組、男子シングルスではアダム・ペインターが優勝しています。
一方、今大会で最も若い参加者となったのが、J.R.ディハートです。
大会出場時の年齢は、なんと10歳でした!
世界トップクラスの選手が集まるイベントに、10歳のプレーヤーも参加していたのです。
ただし、原文にはディハートが出場した具体的なカテゴリーや試合成績は記載されていません。
10歳という年齢で大会に参加したこと自体が、注目を集めた話題となりました。
こうした幅広い年代の選手が同じイベントに参加できることも、APP大会の特徴の一つです。
子どもからシニア世代まで、それぞれが自分のレベルやカテゴリーに合わせて競技に取り組めることが伝わってきます。
ターコビッチが3個のメダル!12本のブログとデビリエの24ゲーム勝利
今大会で特に忙しい日々を過ごした選手の一人が、ドメニカ・ターコビッチです。
ターコビッチは大会期間中、APP公式のプロ選手ブログを担当し、合計12本の記事を投稿しました。
ブログでは、試合だけでなく大会期間中の日常も紹介しています。
例えば、10月15日の投稿では、大会前のウォーミングアップについて説明していました。
キャット・スチュワートと一緒にアメリカンフットボールを投げ合い、その後にボールを使った練習を行っていたそうです。
楽しさを取り入れながら、体をしっかり動かして試合に備えていたことがわかります。
また、試合会場の環境に慣れるため、大会の1〜2日前には開催地へ到着するようにしていることも紹介しています。
普段練習している場所とは湿度やコートの条件が違うため、事前にボールの感覚などを確認することが重要なのだそうです。
そんなターコビッチは、今大会で自身初となる3種目の決勝進出を達成しました。
| 種目 | 結果 | パートナー |
| 女子シングルス | 優勝 | なし |
| 女子ダブルス | 準優勝 | グラウカ・カルバハル・レーン |
| 混合ダブルス | 準優勝 | ジェイ・デビリエ |
女子シングルス決勝では、キャット・スチュワートと対戦しました。
第1ゲームを9-11で落としたものの、第2ゲームを11-4で奪い返し、最終第3ゲームも11-7で勝利。
これにより、女子シングルス2大会連続優勝を達成しました。
ブログを12本投稿しながら、3種目でメダルを獲得したターコビッチ。
まさに、コート内外で大活躍の大会となりました。
そして、男子選手で注目したいのがジェイ・デビリエです。
デビリエは今大会で24ゲームを勝ち取り、大会参加者の中で最多のゲーム勝利数を記録したと紹介されています。
ゲーム(※試合を構成する区切りで、通常は複数のゲームを取った選手・ペアが試合に勝利する)は、1試合の中で複数回行われます。
つまり24ゲーム勝利という数字は、24試合に勝ったという意味ではありません。
デビリエは混合ダブルスでターコビッチと組み、銀メダルを獲得しました。
男子ダブルスでもタナー・トマッシと組み、上位に進出しています。
なお、提供された数字紹介記事では男子ダブルスも銀メダルと記載されていますが、APP公式の大会総括記事では同ペアは銅メダルとされています。
記録に食い違いがあるため、男子ダブルスのメダルの色は公式総括の銅メダルとして扱うのが適切です。
複数種目で多くの試合を勝ち抜いたデビリエも、今大会の注目選手の一人でした。
男子シングルス55ポイントの激闘!23張りのネットと大会設備の裏側
男子シングルス決勝では、第1シードのローナン・キャムロンと第2シードのダスティ・ボイヤーが対戦しました。
今シーズン、すでに直接対決を経験している2人による注目の一戦です。
試合は第1ゲームから接戦となりました。
キャムロンが11-9で先取しましたが、第2ゲームではボイヤーが反撃。
11-5で勝利し、ゲームカウントを1-1に戻しました。
そして迎えた最終第3ゲーム。
両者はポイントを奪い合い、8-8まで並びました。
ここからキャムロンが3ポイントを連続で獲得し、11-8で勝利。2026年シーズン2回目の優勝を達成しました。
男子シングルス決勝結果
| ゲーム | スコア |
| 第1ゲーム | キャムロン 11-9 ボイヤー |
| 第2ゲーム | キャムロン 5-11 ボイヤー |
| 第3ゲーム | キャムロン 11-8 ボイヤー |
| 最終結果 | キャムロンが2-1で優勝 |
3ゲームの得点を合計すると、キャムロンが27点、ボイヤーが28点です。
両者の合計得点は55点となり、敗れたボイヤーの方が総得点では1点多いという興味深い結果になりました。
| 選手 | 総得点 |
| キャムロン | 27点 |
| ボイヤー | 28点 |
ピックルボールでは、試合全体の合計得点ではなく、獲得したゲーム数によって勝敗が決まります。
そのため、合計得点が相手より少なくても、2ゲームを先に取れば試合に勝利できます。
今回の決勝は、そんなルールの面白さも感じさせる試合となりました。
キャムロンとボイヤーは、2026年シーズンに3度直接対決しており、それぞれが男子シングルスでタイトルを獲得しています。
今後もライバルとして注目したい組み合わせです。
大会を支えた23張りのネットと218枚のLEDパネル
試合の記録だけでなく、会場を支える設備にも注目したい数字があります。
今回の大会では、ケンタッキー国際コンベンションセンターに23張りのネットが設置されました。
使用されたのは、APPツアーで長年採用されている「C&D Nets」のネットです。
プロ選手だけでなく、多くのアマチュア選手も参加する大会では、複数のコートを同時に運用する必要があります。
そのため、多くのネットや競技スペースを確保することが重要です。
また、決勝コートには218枚のLEDパネルが使用されました。
LEDパネルは試合情報の表示や会場演出などに役立ち、観客が試合を楽しむための設備として活用されました。
さらに注目したいのが、コート用素材の面積です。
大会では「PickleRoll(ピックルロール)」というコート用シートが49,680平方フィート使用されました。
日本で一般的な平方メートルに換算すると、約4,616平方メートルです。
大会設備の主な数字
| 設備 | 数量・面積 |
| 設置されたネット | 23張り |
| LEDパネル | 218枚 |
| コート用シート総面積 | 約4,616㎡ |
| コート用シート総面積(平方フィート) | 49,680平方フィート |
約4,616平方メートルという広さは、競技コートだけでなく、周囲のスペースを含めた大規模な設営を想像させます。
こうした設備が整えられているからこそ、多くの選手が同じ会場で大会に参加できるのです。
華やかな決勝戦の裏には、大会運営を支えるさまざまな工夫があることもわかります。
まとめ|7連覇、3冠、10歳の挑戦!数字の裏にあるドラマにも注目
2026年のAPPルイビル・オープンでは、マンロー/リボルネーゼJr.組の男子ダブルス7大会連続優勝や、50歳以上の部門でのアスカラテの3冠達成など、数々の印象的な記録が生まれました。
また、10歳の最年少参加者、ターコビッチの12本のブログ投稿と3個のメダル獲得、デビリエの24ゲーム勝利など、選手たちのさまざまな挑戦も話題になりました。
男子シングルスではキャムロンとボイヤーが合計55ポイントの激闘を繰り広げ、会場では23張りのネットや218枚のLEDパネルなど、大規模な設備が大会を支えました。
今後のAPPツアーでも、こうした数字の裏にある選手たちの努力や新記録に注目すると、ピックルボール観戦がさらに面白くなりそうですね!
参考資料:APP公式大会レポート「Munro & Turkovic Shine Again at Inaugural Humana APP Louisville Open」(2026年10月19日公開)、APP公式選手ブログ「Player Blog: Domenika Turkovic」、ユーザー提供の「Significant sums from the 2026 Humana APP Louisville Open」。
※大会結果や各種記録は原文および公式発表をもとにしています。
選手のコメントは要旨を日本語にまとめ、一般的な競技解説と区別しています。


