アメリカのピックルボール大会で、200人が2027年の全米選手権への無料出場権を獲得しました。
地区大会の賞金総額は62万5,000ドル、全米選手権では100万ドル超を予定。
予選から大舞台へ勝ち上がった選手の活躍や、アマチュアにも賞金獲得のチャンスが広がる大会の仕組みに迫ります。
ピックルボール東海岸地区大会で200人が全米選手権へ
2026年10月、アメリカ・フロリダ州フォートローダーデールの競技施設「ザ・フォート」で、ピックル・マネーボール東海岸地区大会が開催されました。
この大会では、各部門の上位4位に入った選手に、2027年7月開催の全米選手権への無料出場権が与えられます。
今回、その権利を獲得した選手は合計200人に達しました。
ピックル・マネーボールは、競技レベル別のカテゴリーを設け、選手が賞金をかけて戦う大会シリーズです。
トップレベルの選手だけでなく、実力に応じた部門で上位を目指せるのが大きな特徴となっています。
今回の東海岸地区大会は、2026年に開催された地区大会の最後を飾るイベントで、シリーズ史上最大規模となりました。
無料出場権を手にした選手たちは、2027年7月26日〜31日にラスベガスで開催される全米選手権へ進みます。
地区大会で結果を残せば、さらに大きな賞金が待つ全国大会へ挑戦できる。
そんな明確な目標があることも、選手たちの競争心を刺激しているようです。
※無料出場権:対象大会のエントリー費用が免除される権利です。
交通費や宿泊費まで無料になるという意味ではありません。
賞金総額62万5,000ドル!550人以上が参加した大会の実力
今回の大会には550人以上が参加し、賞金総額62万5,000ドル(約9,375万円)をかけて熱戦を繰り広げました。
各部門の優勝者には1人あたり2,000ドル(約30万円)が贈られ、16位まで賞金が用意されていました。
実際に男子ダブルスの最上位カテゴリーであるレーティング5.0以上部門には、27チームが出場。
ライアン・フー選手とカラン・ドーソン選手のペアが決勝でロバート・スラツキー選手、ジェイデン・ブロデリック選手のペアを破り、優勝しました。
決勝のスコアは5-11、11-6、11-6。第1ゲームを落としながら逆転し、優勝ペアの2人はそれぞれ2,000ドルを獲得しています。
女子ダブルスの上位部門でも、カテリーナ・スチュワート選手とメーガン・ファッジ選手のペアが、シェルビー・ベイツ選手とビビアン・グロズマン選手のペアを11-6、13-11で破りました。
試合のレベルが高いだけでなく、運営面も充実。
大会会場には審判が配置され、決勝戦の多くは実況付きでライブ配信されました。
賞金の大きさだけでなく、本格的な競技環境が整っていることも、参加者が増えている理由の一つと考えられます。
優勝選手たちが語るラスベガスへの期待と勝利の喜び
女子ダブルスのレーティング3.999以下部門で金メダルを獲得したランギン・ハッサン選手は、賞金2,000ドルと全米選手権への無料出場権を手にしました。
ハッサン選手は、ラスベガスでの大会に参加することを明言し、優勝の喜びと新たな挑戦への期待を語っています。
「優勝できて本当に興奮しました。
大会全体を通して素晴らしい経験でした」と振り返り、すでに次の大舞台を楽しみにしている様子です。
また、混合ダブルスのレーティング4.49以下部門で優勝したロミナ・カサノバ選手も、賞金2,000ドルを獲得しました。
カサノバ選手は、大会の運営がスムーズだったことを評価。
選手が余計な心配をせず、試合やパートナーとのコミュニケーションに集中できたと話しています。
さらに、全米選手権への出場にも強い意欲を示しました。
こうしたコメントから伝わるのは、賞金だけではない大会の魅力です。
競技環境が整い、実力を発揮できる場所があること。
そして、そこで勝つことで次のチャンスが広がることが、選手たちの大きな喜びになっています。
※混合ダブルス:男女1人ずつのペアで対戦する種目です。
※レーティング:選手の競技レベルを数字で表す指標です。
例えば「3.999以下」は、一定のレベル以下の選手を対象とした部門を意味します。
参加費100ドルから準優勝!ルーク・シュミットの快進撃
今回の大会で注目したい選手の一人が、ルーク・シュミット選手です。
シュミット選手は、2026年の早い時期にザ・フォートで開催された「フライデー・ナイト・ライツ」という予選大会に出場しました。
その参加費は100ドル(約1万5,000円)。
そこで地区大会への出場資格を獲得し、今回の東海岸地区大会へ進みました。
そして男子ダブルスのレーティング3.999以下部門で見事準優勝。
賞金1,625ドル(約24万3,750円)を獲得したうえ、全米選手権への無料出場権まで手にしました。
予選の参加費100ドルと今回の賞金を比較すると、獲得金額は16倍以上になります。
ただし、交通費や宿泊費などを含めた実際の利益が16倍になったという意味ではありません。
シュミット選手は、大会運営のスムーズさと自身のプレーに満足しているとコメントしています。
少額の予選から大きな大会へ進み、結果を出してさらに次のステージへ。
シュミット選手の挑戦は、アマチュア選手にとっても夢のあるサクセスストーリーといえそうです。
アマチュアにも賞金獲得のチャンス!大会独自の仕組み
ピックル・マネーボールが注目されている理由は、賞金総額の大きさだけではありません。
特にユニークなのが、競技レベルごとにカテゴリーを設けながら、各部門で同じ賞金額を設定している点です。
例えば、レーティング3.499以下の部門でも、5.0以上の部門でも、同じ順位であれば同額の賞金が支払われる仕組みです。
大会では、まず総当たり形式で試合を行い、その後、勝ち抜き方式のトーナメントで順位を争います。
- 総当たり戦で複数の相手と対戦できる
- 全チームが決勝トーナメントへ進める
- 各部門の16位まで賞金が支払われる
- 地区大会の上位4位には全米選手権への無料出場権が与えられる
実際に、男子ダブルス5.0以上部門で27チーム中16位となった選手は、1人あたり325ドルを獲得しました。
優勝できなくても、上位に残れば賞金を受け取れる。
さらに、複数の試合を経験できるため、競技力を試したい選手にも魅力的な大会です。
ただし、5.0以上の上位部門には実績のあるプロ選手も参加しており、すべての部門がアマチュア選手だけで構成されているわけではありません。
※総当たり戦:同じグループ内の複数の相手と対戦する方式です。
※シングルエリミネーション:1回負けると敗退する勝ち抜き方式のトーナメントです。
2027年全米選手権は賞金100万ドル超!大会日程と注目ポイント
2027年7月26日〜31日には、ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノで「ピックル・マネーボール全米選手権」が開催される予定です。
最大の注目ポイントは、100万ドル(約1億5,000万円)を超える賞金総額。
主催者は、アマチュア大会として史上最大規模の賞金になると発表しています。
大会では男女のシングルス、ダブルス、混合ダブルスが行われます。
| 開催日 | 実施予定の種目 |
| 7月26日(月) | 混合ダブルス |
| 7月27日(火) | 混合ダブルス |
| 7月28日(水) | 男子・女子ダブルス |
| 7月29日(木) | 男子・女子ダブルス |
| 7月30日(金) | 男子・女子シングルス |
| 7月31日(土) | 男子・女子シングルス |
さらに、全米選手権では大会結果と年間を通じて獲得したポイントをもとに、各部門の年間王者も決定する予定です。
年間王者には追加の賞金や特典が用意されています。
出場資格を得る方法も一つではありません。
地区大会の成績に加え、対象イベントなどでポイントを獲得するルートも設けられています。
2027年の全米選手権は、単なる一大会の優勝争いだけでなく、年間を通じた選手たちの挑戦の集大成となりそうです。
まとめ
2026年のピックル・マネーボール東海岸地区大会では550人以上が参加し、200人が全米選手権への無料出場権を獲得しました。
各部門16位まで賞金を支払う制度や、予選から大舞台へ勝ち上がれる仕組みは、アマチュア選手にとって大きな魅力です。
2027年には賞金総額100万ドル超の全米選手権が控えており、大会の規模はさらに拡大する見込みです。
日本でも競技への関心が高まるなか、海外で広がるこうした新しい大会スタイルが、国内のピックルボール大会にもどのような影響を与えるのか注目です。


