カリフォルニアで「静音パドル」義務化!ピックルボール騒音問題に本格対応

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アメリカ・カリフォルニアのラグナビーチでは、ピックルボールの人気が高まる一方で、プレー中の「打球音」が住民の悩みに。

ついに市が「静音パドル」の使用を義務づける新ルールを導入。

その裏には、意外と深刻な騒音トラブルがありました。

ピックルボールの音問題が深刻に

ラグナビーチ市にある「ラングパーク」は、もともとテニスコートだった場所をピックルボール用に改修した公園です。

ここ数年で利用者が急増し、朝から晩まで賑わう人気スポットに。

でもその分、「カンカンカン!」と響く打球音が近隣の高齢者住宅に住む人たちにとっては深刻なストレスに…。

特に問題視されたのは、従来型のパドルが発する硬い打球音。

窓を閉めても音が響くレベルで、「会話もテレビの音も聞こえない!」という苦情が相次いだそうです。

ついに条例で「静音パドル」義務化

何年も続いた騒音トラブルを受け、市議会は2025年4月、静音パドル以外の使用を禁止する条例を正式に可決。

この「静音パドル」は、素材や構造に工夫があり、打球時の音をかなり抑えられる仕様になっています(※中空素材や吸音材を使った設計が多い)。

条例はすでに施行されており、対象エリアでプレーするすべてのプレーヤーが対象。

観光客や一見さんでも例外はなしです。

違反者には罰金も!?市が本気で対応

「ちょっとだけならいいでしょ?」は通用しません。

条例に違反すると、罰金が科される可能性があります。

現地では市のレンジャー(公園警備員)が定期的に見回りをしており、使用パドルをチェック。

悪質な違反者には警告だけでなく、実際の処分が下されることもあるとか。

市としても「みんなが楽しめる環境を守るため」の措置。

住民の生活とプレーヤーの共存を本気で目指しています。

時間制限も…プレーできない曜日もある

音対策はパドルだけじゃありません。

ラングパークではプレーできる曜日と時間も制限されるようになりました。

  • 月曜日は完全休止(プレー禁止)
  • 火曜・木曜の午後も使用禁止

「毎日プレーしたい!」という常連プレーヤーにとってはかなり厳しいルールですが、市としては住民の生活環境を優先した結果とのこと。

音が響きやすい午後は特に配慮が必要なんだとか。

市がパドルを原価販売でサポート

「じゃあ静音パドルってどこで買えばいいの?」という声にも市はしっかり対応済み。

市が直接、住民向けにパドルを1本120ドル(約1万8000円)で販売しています。

これはほぼ原価で、市としても利益ゼロの“支援価格”。

しかもすでに200本以上が売れていて、「音の静かなプレー」に協力する人が増えているそうです。

この積極的な支援は、日本でも見習いたいところかも!

他のコートでは今のところ自由プレーOK

ちなみに、ラグナビーチ市内にはラングパーク以外にもコートがあります。

  • アルタラグナパーク(屋外6面)
  • 市のレクリエーションセンター(屋内2面)

これらの施設では、現時点では静音パドルの使用義務はありません。

でも、ラングパークのような動きが広がれば、他の施設でも導入される可能性は十分ありそうです。

まとめ

ピックルボール人気が高まる中で、見過ごされがちだった「音問題」に市が本気で取り組んだラグナビーチ。

静音パドルの導入やプレー時間の制限など、プレーヤーにとっては厳しいルールですが、そのぶん地域との共生が期待できる動きです。

今後、静音化は他地域にも波及していくかもしれません。

気持ちよくプレーを楽しむためにも、私たちもマナーとルールをしっかり意識していきたいですね!

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