ピックルボールの聖地がまさかの崩壊!米巨大施設に詐欺疑惑

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アメリカで「ピックルボールの未来」として注目されていた、夢のような大型スポーツ施設がまさかの詐欺事件に。

プロリーグも開催されたその場所で、数百億円規模の不正が行われていたという衝撃のニュース。

今回は、スポーツ×お金×事件が絡み合ったこの話題を、わかりやすく紹介します。

巨大施設「レガシーパーク」とは?

アリゾナ州メサに作られた「レガシーパーク」は、スポーツ好きなら誰でもワクワクするような場所でした。

広大な敷地にピックルボールコートはもちろん、サッカーや野球、バレーボール、eスポーツ、ジム、飲食エリア、医療センターまで揃っていたんです。

まるで“スポーツのテーマパーク”。

地元の子どもたちからプロ選手まで、幅広い層をターゲットにした超大型プロジェクトでした。

夢のような設備、その実態は?

表向きはキラキラなレガシーパークでしたが、ふたを開けてみると問題だらけ。

2022年初頭に華々しくオープンしたものの、来場者は思ったほど伸びず、施設の運営費が足りない状態に。

最初に予想されていた売上とはかけ離れ、半年もしないうちに資金繰りが厳しくなり、翌年には破産申請をする事態に。

見た目は豪華でも、中身はスカスカだったわけです。

明るみに出た詐欺事件

この施設の建設・運営に関わった会社は、「レガシー・ケアーズ」や「レガシー・スポーツ」といった名義で、投資家から約4,200億円を集めていました。

驚くべきは、その集め方。

なんと、実在しない契約書や、偽造されたサイン(※他人の署名をコピー)まで使って、「この施設は絶対に儲かる!」と信じ込ませていたのです。

中には障がい者スポーツの団体名を勝手に使っていた例もあるそうで、モラルのなさが際立っています。

ピックルボール界との関わり

レガシーパークがピックルボール界で注目されたのは、開催された大会の規模がケタ違いだったからです。

PPA(※プロピックルボール協会)やMLP(※チーム戦を行うメジャーリーグピックルボール)といった、トップレベルの団体がここで大会を開いていました。

さらに、アマチュアやジュニア層向けの大会も数多く行われ、「ピックルボールの聖地」として国内外のファンに知られていました。

本物の大会、偽物の運営

大会自体は本当に行われ、実際にコートで熱戦が繰り広げられていました。

選手たちは本気で勝利を目指し、観客も大盛り上がり。

だけど、その舞台を支える運営が「ウソ」で固められていたんです。

豪華なイベントの裏側では、お金の計画がでっち上げられていて、いわば“嘘の基盤の上で本物のスポーツが行われていた”という、ねじれた現実があったのです。

今後の教訓と再出発

2023年末、レガシーパークは新しい運営企業によって買収され、「アリゾナ・アスレチック・グラウンド」として再出発しました。

この新しい運営チームは、過去の詐欺とは無関係で、透明で誠実な運営を掲げています。

ピックルボールだけでなく、すべてのスポーツが安心して行える場として再生を目指しており、今後の取り組みに期待が集まっています。

まとめ

「夢のスポーツ施設」が一転して「詐欺の舞台」になった今回の事件は、ピックルボール界にも大きな衝撃を与えました。

ですが、人気の高まりとともに起きた問題だからこそ、今後は“本物”の信頼や運営が問われます。

熱いプレーを支えるのは、見えないところでの誠実さ。

次の大会では、その裏側にもぜひ注目してみてください!

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