クアン・ズオン、契約違反で出場停止&5万ドルの罰金処分

コラム

ピックルボール界に激震。人気プレイヤーのクアン・ズオンが、所属契約に違反したとして、リーグ側から処分を受ける事態に。

なぜそんなことが起きたのか?罰金総額はなんと5万ドル。

彼が犯したミスとその影響を、詳しく解説します。

契約違反が発覚したワケ

ズオン選手は、ベトナムで行われた非公式大会に出場していました。

問題は、その大会がUPAの認可を受けていなかったことです。


プロ選手としては、基本的に契約しているリーグ(今回はPPAおよびMLP)の公式戦にしか出場できないルールがあります。


にもかかわらず、ズオン選手はその非公認大会でプレーし、さらにはInstagramに堂々とその様子を投稿。

これがリーグ運営側に発覚し、すぐさま処分の対象となりました。

実際に出された処分内容とは?

ズオン選手に科されたペナルティは3つあります。

  • MLPフェニックス大会での4試合出場停止
    → 同大会は5月29日から開催される大規模イベント。
    ズオンは「LAマッドドロップス」の主力であり、この欠場は大打撃です。
  • PPAオレンジカップの1大会出場停止
    → 6月16日から始まるPPAの公式大会で、ペアを組む予定だったジェイド・カワモトやジェイ・デビリエが急遽パートナー探しをする羽目に。
  • 罰金50,000ドル(約780万円)
    → 一般の感覚では非常に高額。
    プロ契約の重みと、ルール違反に対する強いメッセージが込められています。

なぜそんなに重い処分になったのか

MLPやPPAといった団体は、選手たちに報酬を支払い、プロ契約を結んでいます。


その契約には、「他団体のイベントに無断で参加しないこと」という条項が明記されており、今回はそれを明確に破った形です。


リーグ側からすれば、投資した分を守るためにも「例外を認めない」姿勢を取るのは当然。

特にズオン選手は注目度が高いだけに、見せしめ的な意味合いも含まれていたと見られています。

また、他の選手に対しても、「ルールを破ればこうなる」という強い警告のメッセージにもなっているのです。

過去にもあった“契約トラブル”

ズオン選手はこれまでにも契約に関して問題を起こしています。


昨年は、契約していたパドルメーカー「Selkirk(セルカーク)」が、彼が別メーカーのラケットを使用してPPAの大会に出場したことに抗議。

「複数の契約違反」として、法的措置も視野に入れた警告を出した過去があります。

その時も、「人気選手なのにモラルが低い」とSNS上で批判されるなど波紋を呼びました。

今回の件は、そうした前例を踏まえた“再犯”として、さらに厳しく見られた可能性が高いです。

チームへの影響はどれほど?

ズオン選手が所属する「LAマッドドロップス」は、今回のフェニックス大会で6試合を予定しています。

これはシーズン全体の24%にあたり、かなりの割合です。


中心選手の突然の離脱により、チームは補欠選手を急遽投入することに。


候補には、チームに登録されているウェス・バロウズか、現地のリザーブ選手スペンサー・スミスの名前が挙がっていますが、どちらも急な登板で万全とは言えません。


この影響で、試合の勝率やチーム順位にまで響くのは間違いないと見られています。

今後ズオン選手はどうなる?

UPA側は「短期の出場停止後、ズオン選手が復帰してくれることを期待している」とコメント。


ただし、処分後もファンやスポンサーからの信頼をどう取り戻すかは、本人の姿勢次第です。


ズオン選手ほどの実力者であれば、プレーで評価を覆すチャンスは十分にあります。


これを教訓に、再出発をどう図るかに注目が集まります。

まとめ

ズオン選手の契約違反は、プロとしてのルールの重みを改めて示すケースとなりました。


チームや周囲への影響も大きく、今後の対応次第ではキャリアにも影を落とす可能性があります。


とはいえ、まだ若く実力もある彼なら、再起は十分可能。

ルールを尊重しながら、次のステージで魅せてくれることを期待しましょう。

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