2026年PPAツアーのアトランタ・ピックルボール・チャンピオンシップスは、今季2つ目のスラム大会です。
優勝争いに加えて、来月のPPAツアー・ファイナルズ出場権をかけたラストチャンスとしても見逃せない大会です。
アトランタ大会は今季2つ目のスラム
2026年のPPAツアー・アトランタ・ピックルボール・チャンピオンシップスは、今季2つ目の「スラム」として開催されます。
スラムとは、PPAツアーの中でも特に重要度が高い大規模大会のことです。
通常大会よりランキングポイントの価値が高く、今大会では各部門の優勝者に2000ポイントが与えられます。
大会は月曜日のプロ予選からスタートし、本戦は火曜日から始まります。
チャンピオンシップ・サンデーまで、各部門で毎日1ラウンドずつ進む形式です。
連日試合が続くため、選手にはショットの精度だけでなく、体力、集中力、疲労回復力も求められます。
特に重要なのは、今大会がPPAツアー・ファイナルズ前の最後の大会である点です。
ファイナルズは来月、カリフォルニア州サンクレメンテで行われます。
シングルスとミックスダブルスは上位8人、男子ダブルスと女子ダブルスは上位16人が招待されます。
つまり、ランキング上位の選手にとっては順位を守る大会であり、ボーダーライン上の選手にとっては最後の逆転チャンスです。
優勝争いとファイナルズ出場権争いが同時に進むため、どのラウンドにもかなり意味があります。
男子ダブルスはジョンズ/タルディオが本命
男子ダブルスの大本命は、第1シードのベン・ジョンズ/ゲイブ・タルディオ組です。
このペアは今季まだ負けておらず、現時点では明確な優勝候補です。
ジョンズは試合の流れを読む力と安定感、タルディオは速い手元の反応とカウンター力が武器です。
この2人の強さは、派手な決定力だけではありません。
ネット際で短く打ち合うディンク戦でもミスが少なく、相手が少しでも浮かせたボールを逃さず攻撃につなげます。
ディンクとは、ネット前にやわらかく落とすショットのことで、ダブルスでは主導権を握るためにとても重要です。
第2シードのヘイデン・パトリキン/クリスチャン・アルション組も、対抗馬として注目です。
パトリキンは爆発力のある若手で、アルションはリーチの長さと攻撃力があります。
今季は安定して2番手クラスのチームとして見られており、ジョンズ/タルディオ組にどこまで迫れるかが見どころです。
ファイナルズ出場争いでは、ラウンド16が大きな山場になりそうです。
オーギー・ゲ/デケル・バー組と、パブロ・テレス/ジェイ・デビリエ組が対戦する可能性があり、この勝者が最後の出場枠争いで一歩前に出るかもしれません。
ライリー・ニューマン/アルマン・バティア組、マット・ライト/ノエ・クリフ組は出場圏を守りたい立場です。コナー・ガーネット/ロスコー・ベラミー組にも可能性はありますが、かなり上位まで勝ち進み、さらに前にいる選手たちが早く負ける必要があります。
女子ダブルスはウォーターズ/ブライトに注目
女子ダブルスでは、第1シードのアナ・リー・ウォーターズ/アナ・ブライト組が中心です。
今季の女子ダブルスは、このペアが圧倒的に支配してきました。
ウォーターズの決定力、ブライトの粘り強さと判断力が組み合わさり、相手にとっては非常に崩しにくいチームです。
ただし、今大会の組み合わせで面白いのは、第5シードのジャッキー・カワモト/ジェイド・カワモト組が同じ山に入っていることです。
カワモト姉妹は、昨年のシンシナティ・ショーケースでウォーターズ/ブライト組を破った最後のチームです。
シード通りに進めば、この2組は準々決勝で対戦する可能性があります。
カワモト姉妹は守備力とラリーの安定感が高く、簡単には崩れません。
ウォーターズ/ブライト組がどのように粘り強い相手を突破するかは、今大会の大きな注目ポイントです。
反対側の山では、第2シードのジョージャ・ジョンソン/タイラ・ブラック組と、第4シードのパリス・トッド/ケイト・フェイヒー組による準決勝が実現する可能性があります。
ジョンソン/ブラック組は攻撃力があり、トッド/フェイヒー組は直近で好結果を出しているペアです。
トッド/フェイヒー組は、前回一緒に出場したグレーターザイオンカップで銀メダルを獲得しています。
トッドはサクラメント・オープンでもレイチェル・ローラバッカーと組んで金メダルを取っており、好調さが目立ちます。
ファイナルズ争いでは、フェイヒーが今大会で良い成績を残せば出場権をほぼ確実にできそうです。
一方、マリ・ハンバーグ、ティン・チエ・ウェイ、ジェシー・アービンらは最後のポイント上積みを狙います。
アリックス・チュオン/チャオ・イー・ワン組とハンバーグ組がラウンド16で当たる可能性もあり、この試合が最後の枠を左右するかもしれません。
ミックスダブルスは王者ペアへの挑戦が焦点
ミックスダブルスでは、第1シードのベン・ジョンズ/アナ・リー・ウォーターズ組が大本命です。
ミックスダブルスとは、男女1人ずつで組むダブルスのことです。
男子選手の攻撃力、女子選手のカウンター力、左右のポジション取りが勝敗を大きく左右します。
ジョンズ/ウォーターズ組は今季1敗しかしていません。
その唯一の敗戦は、第3シードのヘイデン・パトリキン/アナ・ブライト組に喫したものです。
ただ、その試合は2か月前で、それ以降のジョンズ/ウォーターズ組はかなり安定しています。
パトリキン/ブライト組は、シード上では3番手ですが、実質的にはトップペアへの最大の挑戦者と言えます。
今季、第2シードのJW・ジョンソン/ジョージャ・ジョンソン組と2度対戦し、どちらも比較的はっきり勝っています。
勢いだけではなく、内容でも上位に食い込んでいるペアです。
ミックスダブルスでは、男子選手がどこまでコートを広くカバーするか、女子選手がどれだけ攻撃を受け止められるかが重要です。
パトリキン/ブライト組はそのバランスが良く、王者ペアに対してもプレッシャーをかけられる存在です。
ファイナルズ争いでは、女子側でパリス・トッドが最後の枠を守れるかが注目です。
今大会ではアンドレイ・ダエスクと組みます。
トッドは今季ダエスクと5回ペアを組み、そのうち3大会で銅メダルを獲得しています。
今回も上位に入れば、出場圏を守るにはかなり有利です。
男子側では、ノエ・クリフとエリック・オンシンズが8番目の最後の枠を争っています。
クリフはジェシー・アービンと、オンシンズはティナ・ピスニックと組みます。
2人はトーナメント表の反対側に入っているため、直接対決ではなく、どちらがより深く勝ち進むかの勝負になりそうです。
シングルスはランキング争いが熱い
男子シングルスでは、クリス・ホーワースがわずかな差で第1シードを守っています。
ただし、フェデリコ・スタクスルードはサクラメント・オープンで優勝したばかりです。
もし2人が決勝で対戦すれば、世界ランキング1位をかけた大一番になります。
シングルスとは、1対1で戦う種目です。
ダブルスよりもコートを広く動く必要があり、体力、フットワーク、ショットの精度、展開を読む力がより強く求められます。
男子シングルスでは上位8人がファイナルズ出場へある程度の余裕を持っていますが、ランキング1位争いはかなり熱くなっています。
注目カードとしては、ジョン・ルシアン・ゴーインズとゲイブ・ジョセフがラウンド16で対戦する可能性があります。
さらに反対側の山では、ゼイン・フォードとジャック・ソックがラウンド16で当たる可能性もあります。
どちらも今後のシード争いやファイナルズの流れに影響しそうな試合です。
女子シングルスでは、アナ・リー・ウォーターズが圧倒的な優勝候補です。
彼女は約2年間負けておらず、女子シングルスでは別格の存在です。
相手に主導権を渡さず、短いラリーでも長いラリーでもポイントを取り切れるのが強みです。
第2シードのケイト・フェイヒーも、2026年は好調です。
金メダル1個、銀メダル4個を獲得しており、ウォーターズを追う存在として注目されています。
ファイナルズ争いでは、パリス・トッドが出場圏外の最上位にいますが、シングルス出場をほぼやめているため、今大会には出ていません。
そのため、リズ・トゥルックとジーニー・ブシャールに最後の枠を狙うチャンスが生まれています。
ただし、トゥルックはキオラ・クニモト、ブシャールはチャオ・イー・ワンとラウンド16で当たる可能性があり、簡単な道ではありません。
まとめ:ファイナルズ前の重要大会に注目
2026年のアトランタ・ピックルボール・チャンピオンシップスは、PPAツアーの今季2つ目のスラム大会として、かなり重要な位置づけです。
優勝者には2000ランキングポイントが与えられ、トップ選手にもボーダーライン上の選手にも大きな意味があります。
男子ダブルスではジョンズ/タルディオ組、女子ダブルスではウォーターズ/ブライト組、ミックスではジョンズ/ウォーターズ組が中心になります。
ただし、カワモト姉妹、パトリキン/ブライト組、トッド、フェイヒーなど、対抗馬やファイナルズ争いの選手にも注目です。
今大会は、来月のPPAツアー・ファイナルズ前の最後の大会です。
ここでの勝ち上がりが、シーズン最後の大舞台に立てるかどうかを左右します。
優勝争いと出場権争いが同時に進むため、序盤から見どころの多い大会になりそうです。
トップ選手の強さを見るだけでなく、最後のチャンスにかける選手たちの戦いにも注目です。





