シェルビー・ベイツが、マレーシア・ペナンで行われた大会で、シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの全3種目で準々決勝へ進出しました。
初めて組むパートナーとの戦いや、海外遠征を乗り切るための食事、休養、リカバリーまで詳しく紹介します。
ペナン大会初日は混合ダブルスからスタート
シェルビー・ベイツのペナン大会は、2026年7月22日に行われた混合ダブルスのベスト32から始まりました。
パートナーは、「パープル・ジーザス」の愛称でも知られるマックス・マントゥです。
混合ダブルス(※男性選手と女性選手が1人ずつペアを組む種目)では、コート内での役割分担や中央のボールをどちらが取るのかといった連係が重要になります。
シェルビーとマックスは、地元で活動するペアと対戦しました。
大会初戦ということもあり、2人は試合の中でお互いの動きやショットの感覚を確かめながらプレーしました。
まだペアとして完成している段階ではありませんでしたが、試合をしっかりと勝ち切り、翌日のベスト16へ進出しています。
シェルビーは中国からマレーシアへ移動しており、数週間にわたる長い遠征の途中でした。
この日は朝に練習を行い、昼食を取ったあとは試合まで身体を休ませています。
出場が混合ダブルスの1試合だけだったからこそ、余計な疲労を残さず、翌日の3種目に備えることを優先しました。
- 出場種目:混合ダブルス
- パートナー:マックス・マントゥ
- ラウンド:ベスト32
- 対戦相手:地元のペア
- 結果:勝利、ベスト16進出
大会前日はペナンの観光スポットを散策
大会前日には、シェルビーがルームメイトのビビアンと一緒にペナンの街を観光しました。
海外遠征では試合や練習が中心になりますが、空いた時間を使って開催地の文化に触れることも、気持ちを切り替える大切な時間になります。
2人は午前中に混合ダブルスの練習を行ったあと、ペナンの丘に建つ極楽寺を訪れました。
シェルビーは、丘の斜面に複数の建物が並ぶ広い寺院を見学し、中国仏教の建築や雰囲気を楽しんでいます。
その後は、歴史的な街並みで知られるジョージタウンへ移動しました。
壁画やイラストが描かれたストリートアートの通りを歩き、アルメニアン・ストリートも散策しています。
さらに訪れたのが、海の上に木造住宅が並ぶクラン・ジェッティです。
クラン・ジェッティは、桟橋の上に家や通路が造られている水上集落で、普段の大会会場周辺とはまったく違った景色を楽しめます。
シェルビーにとってペナンを訪れるのは今回が初めてでした。
大会が始まる前に街を歩き、現地の寺院や住宅、アートに触れられたことで、移動続きだった遠征中の良いリフレッシュになりました。
ベスト16ではシングルスを含む3種目に出場
大会2日目の7月23日は、シェルビーにとって一気に忙しい一日となりました。
出場したのは、シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3種目です。
今大会では試合が午後から始まるスケジュールだったため、朝は普段より少しゆっくり眠ることができました。
午前中は同室のビビアンと朝食を取り、シェルビーはスムージーとオートミールを選んでいます。
オートミールは、オーツ麦を煮たりふやかしたりして食べる料理です。
試合前でも比較的食べやすく、炭水化物を補給できるため、海外遠征中のアスリートにも選ばれています。
一方、ビビアンは現地らしいアジア風の朝食を食べていました。
最初の試合はシングルスでした。
シングルス(※1人でコートの左右と前後をすべてカバーする1対1の種目)は、ダブルスよりも広い範囲を動くため、体力だけでなくコースを読む力も必要です。
シェルビーは、このシングルスの試合に勝利し、最初に準々決勝進出を決めました。
続いて女子ダブルス、さらに混合ダブルスへと出場するため、1試合ごとに気持ちを切り替えながらプレーする一日となりました。
1日に3種目を戦う場合、単純に試合数が多いだけではありません。
シングルスでは自分でコート全体を守り、ダブルスではパートナーとの連係を意識する必要があります。
種目ごとに戦い方を変えながら結果を残した点も、今回のシェルビーの強さです。
初ペアの女子ダブルスで11-0、11-0の完勝
女子ダブルスでは、ドミの愛称で呼ばれるドミニカ・ターコビッチとペアを組みました。
シェルビーとドミニカが一緒に大会へ出場するのは今回が初めてです。
初めて組むペアの場合、ショットの技術が高い選手同士でも、すぐに完璧な連係ができるとは限りません。
中央へ飛んできたボールをどちらが処理するのか、相手のロブ(※頭上を越す高いショット)にどちらが下がるのかなど、実戦の中で調整する部分が多くあります。
しかし、2人はベスト16の試合で序盤から主導権を握りました。
第1ゲームを11-0で取ると、第2ゲームでも相手に得点を与えず、11-0で勝利。
合計22得点を奪いながら失点はゼロという、非常に大きな差がついた試合となりました。
ピックルボールでは通常、11点を先に取り、2点差をつけるとゲームを獲得します。
今回のような11-0、11-0という結果は、サーブからの展開、リターン、ネット前でのラリーまで、2人が安定して試合を進めたことを示しています。
シェルビーは、試合自体には大きな波乱がなかったと振り返っています。
ただし、次のラウンドでは対戦相手のレベルが上がることが予想されます。
その前に、初めて組むドミニカと公式戦を経験し、お互いの動きを確認できたことを大きな収穫としていました。
- パートナー:ドミニカ・ターコビッチ
- 第1ゲーム:11-0
- 第2ゲーム:11-0
- 合計失点:0
- 結果:準々決勝進出
混合ダブルスはセンターコートで準々決勝進出
この日最後の試合は、マックス・マントゥと組んだ混合ダブルスでした。
対戦相手はベトナムのペアで、試合は大会のセンターコートで行われています。
センターコート(※大会で注目度の高い試合が組まれるメインコート)は、観客が集まりやすく、ほかのコートよりも緊張感が高まりやすい場所です。
会場によっては試合の配信や実況が行われることもあり、選手にとっては普段以上に集中力が求められます。
シェルビーとマックスは、第1ゲームを11-3で先取しました。
続く第2ゲームでは、さらに相手の得点を抑え、11-1で勝利。2ゲームを通して相手に許した得点はわずか4点でした。
前日のベスト32では、ペアとしての感覚を確認しながら戦っていましたが、2試合目となったこの日は、より落ち着いてゲームを進められた様子です。
シェルビー自身も、センターコートでプレーできたことを楽しんでいました。
この勝利により、シェルビーはシングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3種目すべてで準々決勝進出を決めました。
1日に3種目へ出場しながら、全試合で勝利を収める充実した結果です。
- パートナー:マックス・マントゥ
- 対戦相手:ベトナムのペア
- 第1ゲーム:11-3
- 第2ゲーム:11-1
- 合計失点:4
- 結果:準々決勝進出
毎晩のリカバリーで連戦に備える
3種目の試合を終えたシェルビーは、会場からホテルへ戻りました。
大会のコートはホテルの道路を挟んだ向かい側にあり、試合後に長い距離を移動せずに済む環境でした。
ホテルへ戻ってシャワーを浴びたあとは、すぐ隣のショッピングモールで夕食を取っています。
この日の夕食は寿司でした。
海外遠征では、試合後に食事ができる場所を探すだけでも選手の負担になります。
ホテルの近くに複数の飲食店があることは、移動時間を減らし、休養時間を確保するうえでも大きなメリットです。
夕食後、シェルビーは脚用のコンプレッションブーツと、赤色光を利用したリカバリーマットを使用しました。
コンプレッションブーツ(※空気圧で脚を順番に圧迫するセルフケア機器)は、ブーツのような装置を脚に装着し、空気の力で脚全体を包み込むように圧迫します。
シェルビーは、試合後の身体を整えるために使用していました。
赤色光を使ったマットも、遠征時に持ち歩いているリカバリー用品のひとつです。
シェルビーは大会の開催地にかかわらず、これらの道具を世界各地へ持参しています。
特に今回のようにシングルスと2つのダブルスへ同時に出場する場合、試合と試合の間だけでなく、一日が終わったあとのケアも重要です。
疲れたまま翌日の準々決勝を迎えれば、フットワークやショットの精度に影響する可能性があります。
シェルビーは大会期間中、毎晩同じリカバリーを続けることをルーティン(※試合前後に決まって行う習慣)にしていました。
試合での派手なプレーだけではなく、ホテルへ戻ってからの地道なケアも、3種目を戦い抜くための準備のひとつです。
まとめ
シェルビー・ベイツは、マレーシア・ペナン大会でシングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの全3種目で準々決勝へ進出しました。
女子ダブルスでは、初めて組んだドミニカ・ターコビッチと11-0、11-0で勝利し、混合ダブルスでもマックス・マントゥとのペアで11-3、11-1の快勝を収めています。
大会前の観光、試合前の食事、試合後のリカバリーまで計画的に行う姿からは、海外大会を戦う選手の日常も見えてきます。
ラウンドが進むほど対戦相手は強くなるため、3種目でどこまで勝ち進めるのかが次の注目ポイントです。


